2012年7月6日(金)
9月13日にバンダイナムコゲームスから発売予定のPS3/PSP用ソフト『アクセル・ワールド ―銀翼の覚醒―』。その特集企画“週刊 アクセル・ワールド”の第2回をお届けする。
本作は、川原礫先生原作の小説『アクセル・ワールド』シリーズ(アスキー・メディアワークス刊)をゲーム化したもので、ジャンルは“加速世界体験シミュレーション”。ストーリーは川原先生総監修によるオリジナルになるという。ゲームは2部構成で、後編にあたる『アクセル・ワールド Stage:02(仮)』の制作も決定している。
今回は、第1回目に引き続き、川原先生、三木一馬電撃文庫副編集長、二見鷹介プロデューサーによる対談をお届けしていく。先日ゲーム化が発表された『ソードアート・オンライン』のお話も伺っているので、川原先生のファンはお見逃しなく!
▲左から三木副編集長、川原先生、二見プロデューサー。 |
――『アクセル・ワールド ―銀翼の覚醒―』の限定版特典のOVAについて教えてください。
二見:特典のOVAについては、サンライズや(アニメの)製作委員会に相談したら「作っても大丈夫だよ」とおっしゃっていただいたたので「ぜひお願いいたします!」と(笑)。OVAの内容については、川原先生の意見もかなりいただいていて、デュエルアバターは基本的に出てこないんですよ。
――そうなんですか?
二見:デュエルアバターと学内アバターが融合した形になります。黒雪姫の形を見ればわかってもらえると思いますが、これは三木さんのアイデアなんですよ。
▲こちらがOVAに登場する黒雪姫の姿。 |
三木:ことの起こりは、原作小説のイラストレーターであるHIMAさんが電撃コミックス『アクセル・ワールド』(作画:合鴨 ひろゆき先生)の巻末に描いた、黒雪姫の身体にブラック・ロータスの手足を組み合わせたイラストからなんですよ。OVAの話が来た時に川原さんにそのことを話したら、川原さんが設定を考えると言ってくれたんです。それをもとに脚本の吉野弘幸さんに書いていただいたという形ですね。
川原:OVAでは原作にもまだ登場していない、『アクセル・ワールド』の根幹にかかわるようなものも設定として使っていたりします。コアなファンの皆さんにはニヤッとしていただけるかもしれません。それと個人的には『Stage:02』のOVAにも期待しています。ちょっと気の早い話ですが(笑)。
二見:そうなんですよ。『Stage:02』にもOVAが付属するので、そちらもお楽しみにしてもらえれば。
――ちなみに二見さんは『アクセル・ワールド』では誰推しなのでしょうか?
二見:僕はパドさんですね。
川原:パドですか。理由を教えてもらってもいいですか?
二見:パドさんが好きだからです。会社でもこのゲームが出たらまっさきにパドさんを攻略しようと話しています(笑)。川原先生は誰推しなんですか?
川原:う~ん、書いているタイミングによって違うんですよ。執筆中には情が移りやすいというか……。まだ出ていませんが、最新刊ではチユリをいっぱい書いたので、今はチユリ推しです(笑)。ただ、原作ではあまり女の子とのイベントは書いてないんですよね。ライトノベルとしてはもう少し書いたほうがいいと思うんですけど、三木さんがあまりそう言ってくることはなくて……。でも最新刊では「デュエルアバターの指をペロペロなめさせてください」とか変な指示を言ってきました(笑)。
三木:これからクると思うんですよ!! “デュエルアバター萌え”。ほら、『コ○ラ』にレディってキャラクターがいたじゃないですか。『ダ○の大冒険』でもクイーンのアルビナスっていたじゃないですか。あれもカワイイじゃないですか(笑)。
川原:当時はまだ早すぎたということですか?(笑)
――その部分がどうなっているのかは、最新巻に期待するということで(笑)。もし実際に《加速世界》に入れたらどうしますか?
川原:仕事をするか寝るかでしょう(笑)。
二見:ですよね! 僕もそうです。
川原:『ソードアート・オンライン』では仮想世界の中に自分で考えるNPCというのも登場しました。例えば彼らのような存在が《加速世界》にも登場して、その中で小説とか書き始めたら……正直僕らの仕事は危ないですね。
→二見Pがゲームで再現したいと思ったポイントとは?(2ページ目へ)
(C)川原 礫/アスキー・メディアワークス/AW Project (C)2012 NBGI
※画面は監修中及び開発中のものです。
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