『メイプルストーリー』に“戦国時代”到来！ 日本オリジナルコンテンツの詳細を開発チームに突撃取材!!

文：電撃オンライン

　ネクソンは7月11日から、PC用オンラインA・RPG『メイプルストーリー（以下、メイプル）』に、日本オリジナルコンテンツ“戦国時代”を実装する。

　アップデートは7月11日、25日、8月16日の3回に分けて行われ、日本オリジナルマップや、新職業の剣豪“ハヤト”、陰陽師“カンナ”などが随時実装される予定だ。

　今回、ネクソンにお邪魔して、『メイプル』企画パート長のクァク・キョンスさん、日本メイプルチームのチーム長のキム・ヒョンソンさん、ライブソリューションチームのチーム長のキム・ジュンヨップさんにインタビューを敢行！　インターネット生放送『尾高もえみの一難去ってまた一難』で本作をプレイしている声優・尾高もえみちゃんが、ファンならではの視線で気になるアップデートの内容を聞き出していく。

▲インタビューに臨むもえみちゃんと開発チームの皆さん。写真右から、クァクさん、キム（ヒョン）さん、通訳のチョウさん、キム（ジュン）さん。

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■メイプルワールドと戦国時代が融合!?　新たな物語が幕を開ける!!

――いよいよ、日本オリジナルコンテンツの“戦国時代”が実装されますね！　私も『メイプル』ファンの１人として心待ちにしていました♪　ところで、今回はなぜ日本の戦国時代をモチーフにしたんですか？

キム（ヒョン）：『メイプル』のサービスが日本で始まって、今年で9周年になります。そこで、長年メイプルを遊んでくれた日本のユーザーの皆さまに何かお礼をしたいと考えまして。これまでは韓国で開発したものを少しずつアレンジして実装してきたんですが、“日本独自のコンテンツをアップデートできないか”といろいろ考えました。

　アメリカですとカウボーイ、ヨーロッパですと十字軍やアーサー王、中国ですと三国志など、国ごとに文化歴史的に有名な話がありますが、日本の場合は“戦国時代”がそれにあたるのではないかと思いました。いろいろなメディアにも取り上げられていますし、愛されているコンテンツではないかと判断しましたね。

　それと、チーム内に戦国時代のオタクと呼べる人がいまして（笑）。それもあって、今回の大型アップデートの素材にふさわしいのではないかと思いました。

――えっ!?　オタクと呼べるほどすごい人がいるんですか？

一同：（クァクさんの方を見る）

クァク：もう正体がばれてしまいましたね（笑）。

▲クァク氏は大の戦国時代ファン。武将の名前をスラスラと出すほどだった。

――すごいです（笑）。戦国時代の魅力を教えてください！

クァク：私は歴史コンテンツが好きなのですが、ある時、日本の戦国時代の話がおもしろいと聞きまして。いろいろ調べていたら、自然と好きになりましたね。戦国時代は数多くの武将が登場しますけど、輝きながら生きて、死んでいく――そんなドラマチックな部分がカッコいいと思いました。

――それほどの知識をお持ちなら、ストーリーを考えるのも苦労されなかったんじゃないですか？

クァク：そんなことはないですよ。まず、自分が魅力的に感じる戦国時代の人物がいても、その人物を日本の人たちはどのように見ているのかよくわからない部分があります。例えば、私はある人物を悪役として認識しているけど、もしかしたら日本の人たちはその人物をすごく好意的にとらえているかもしれません。

　武将の選定に納得いってもらえないかもしれない、という気がかりが第一にありました。また、戦国時代のファンとしては多くの武将を登場させたかったのですが、制作コストの都合で削除していくプロセスがとてもつらかったですね。たくさんの武将をリストアップしたのに……。

――まさにオタクならではの苦しみですね（笑）。そういった中で、織田信長や安倍晴明が選ばれた理由を教えてください

キム（ジュン）：悪役には、“巨大な勢力の頂点に立つに相応しい武将を”ということで、やはりカリスマ的な人物が必要になったんですね。戦国時代のカリスマ的人物といったら、織田信長を抜きにしては考えられませんでした。打ち合わせをする中で、「メイプルワールドにもう1人の魔王的な存在がいて、もしそれが信長だったら？”という話が繰り広げられていきました。

　また、安倍晴明は戦国時代の人物ではありませんが、メイプルワールドにワープして混乱する人たちを導くような、大賢者のような役割として入れています。戦国時代で探してみたのですが、新規職業に陰陽師が入ることもあり、晴明という神秘的な人物がみんなを導く役に相応しいのではないかと判断しました。

――職業と言えば、戦国時代にはいろいろな職業がありますよね。その中で、剣豪と陰陽師を選んだ理由が知りたいです

クァク：職業として最初に頭に浮かんだのは、やはり侍です。当時の武士は、日本刀や槍など、いろいろな武器を使用していますが、その中でも一番魅力的なのは日本刀を使う武士だと思いまして。それで日本刀を使う、剣術に特化させた剣豪が生まれました。実際に開発している段階で、ゲーム画面に日本刀を装備したキャラクターを出してみたとき、日本刀を使う職業にして本当に正解だった感じましたね。

キム（ヒョン）：もう1つの陰陽師は、厳密に言いますと戦国時代のメジャーな職業ではないと思います。企画の段階では、他にも騎馬隊や鉄砲隊などいろいろと考えました。ただ、戦国時代という大きな枠の中で、日本のプレイヤーの皆さんに愛されるような職業は何かを考えたとき、妖怪とのやりとりも魅力的だったので、陰陽師を選びました。

――なるほど。先ほど、クァクさんが「日本刀を使うキャラクターを入れて正解だった」とおっしゃいましたが、どういった理由で正解だと感じたんですか？

クァク：まず、キャラクター選択画面で日本刀を装備している姿がカッコイイのなんの。スキルもだいぶ未完成の状態でしたが、日本刀を使ったアクションは爽快かつ美しいと思い、剣豪で正解だったと確信しました。

キム（ヒョン）：プレイヤーの皆さんも、ぜひ日本刀を装備した剣豪に注目してください。

――日本刀ってカッコいいですよね！　作中でも、実際の名刀をモデルにしているんでしょうか？

キム（ヒョン）：はい、名刀の名を借りた武器も何種類かあります。名刀という称号がついた刀の名を使った分、すごくいい武器になっているので、獲得のために挑戦してみていただければと思います。

――村正とか入れてほしいです！

クァク：お詳しいですね！　それは実際ゲームをプレイしてくださることで、ご確認いただきたい（笑）。

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関連サイト

• 『メイプルストーリー』公式サイト