2012年7月19日(木)
そのままの流れで本作についてのインタビューを行うことに。開発の経緯や元SDN48の大堀恵さんと佐藤由加理さんを起用した理由、さらには今後の展開まで語ってもらったのでチェックしてほしい。なお、インタビュー中は敬称略。
――まず最初に、本作を開発することになった経緯を教えてください。
元木:PS Vitaが発売される少し前に、PS Vitaを買うであろうと思われる層に向けて、ソフトを出したいと考えていました。その時にちょうどSHADEさんがスマートフォン向けに作っていたロボットゲームの評判がよかったので、声をかけさせていただきました。
――ダウンロード配信のみというのは、最初から考えていたのでしょうか?
元木:最初からダウンロードのみでいこうと思いました。PS Vitaの発売前ということもあったので、大きいものをガッツリ作るより、手軽なダウンロードソフトで早く発売しようと考えたのも理由の1つです。
――本作の値段ですが、税込で1,480円とかなり安いですよね?
元木:最初はもうちょっと高かったのですが、会社からも「思い切っていこう!」という後押しもあり、この価格にしました。何回か値段を変え、ギリギリまで悩みましたね。
――本作のポイント、魅力について教えてください。
元木:ロボットゲームというと、“コアなユーザーが遊ぶゲーム”というイメージがどうしてもありますが、手軽な操作性にしたことで、ライトに楽しめる作品になっています。普段からロボットゲームをあまり遊ばないようなユーザーでも、爽快感を味わえます。そのうえで、幅広いカスタマイズ要素も用意しているのがポイントです。
小川:パーツは種類も数も豊富にあるので、選ぶ楽しみがあります。また、ロボットゲームだと特定の強い武器に偏りがちですが、どの種類も使えるように設定しています。
――武器やパーツはミッションにあわせて変えていくのがいいのでしょうか?
小川:どうでしょうね……もちろん向いている武器、向いていないパーツはあります。例えば、ゴーストが出てくるステージでは、ミサイルで行ったほうが楽だったりします。武器やパーツは多数ありますが、ミッションはそこまで長くないので、何度か試してマッチするものを選んでもらえればと思います。
――ミサイルが白煙を上げながら飛ぶ描写は、かなりカッコいいですね。
元木:あれは見た目がよくて盛り上がりますね。
小川:敵のミサイルを避けながら肉迫するのは、プレイしていてかなり気持ちいいです。
――ちなみに、お2人の好きな武器はなんでしょうか?
元木:僕はレーザーですね。まとめて敵を倒せて気持ちがいいので好きです。
――逆に敵がレーザーを使ってきて、障害物を貫通してくると驚きますよね?
元木:そうですね(笑)。「壁から突然レーザーが!?」ってなります。気をつけてください!
小川:個人的には、肩につけるバルカンが好きですね。ひたすらに撃ちまくるのが気持ちいいです!
――開発チームで人気の武器はなんですか?
小川:人にもよるのですが、やはりレーザーの人気は高いと思います。
――協力プレイ時に、フレンドファイア(味方へのダメージ)をオンにできるのは、そういう遊びもアリということでしょうか?
元木:いろいろな遊びをユーザーがしてほしいという意図があります。嫌ならオフにすればいいですし、オンにして互いを気遣いながらプレイするのも、たまにやると新鮮で楽しめます。
――元SDN48の大堀恵さんと佐藤由加理さんを、イメージキャラクターに起用した理由は?
元木:プロモーション担当に、アイドル好きなスタッフがいまして、彼のオススメということでお願いしました。「仕事へのモチベーションが大事!」と力説していました。
――PlayStation Storeでは、期間限定で追加ダウンロードコンテンツ“大堀恵・佐藤由加理のナビボイスパック”が無料配信されていていますね。
元木:おかげさまでかなりの人気で、装着率が95%以上というすごいパーセントになっています。遊ばれている方、これから遊ぶ方はぜひ入手してください!
▲大堀恵さん(左)と佐藤由加理さん(右)。無料配信中の追加ダウンロードコンテンツを入手すれば、ナビボイスに設定できる。 |
――ナビボイスといえば、声優陣もかなり豪華ですよね?
元木:旬な人に加えて、ロボット作品やSF作品を好きな人がニヤリとするような人にお願いしています。ぜひお好みのナビボイスで出撃してください!
――ボイスナビの他に、今後もDLCはあるのでしょうか?
元木:今、いろいろと準備しています。クリアした人も楽しめるように、ミッションと武器、ボイスがセットになったものを用意する予定です。
あと、7月26日に発売される『電撃PlayStation』さんには、オリジナルコラボ機体を入手できるシリアルコードが付属します。
――どんな機体になっているのですか?
小川:電撃さんということで、電磁耐性が高い機体になっています。あれで出撃すると、敵のレーザーはほぼ効かないと思いますね。
元木:敵がレーザーを使ってくるミッションだとかなり有利だと思います。プレイしている人はぜひ雑誌を購入して、入手してください。
▲黄色と赤という配色の『電撃PlayStation』コラボ機体。胸部や脚部などにはロゴを確認できる。 |
――体験版や購入者のアンケートで、印象的だったものはありますか?
元木:まず、アンケートの戻りがよくて驚いています。ご回答いただいた皆様、ありがとうございました。参考にさせていただきます。内容的には、多くの方から「値段が安いのに本格的に遊べた」という感想をいただいています。
――この値段で、プラチナトロフィーがあるのに驚きました。
元木:本作のプラチナトロフィーは、ハードルがすごく高いものではなく、難易度を下げて「買った人、全員に取ってほしい」ということで用意しています。なので、ぜひプラチナトロフィーをゲットしてほしいです。
――プレイを始めた時に“ウェルカム”というトロフィーが出た時は、「ユーザーフレンドリーなゲームだなぁ!」と、うれしかったですね。新ハードPS Vitaには、どういった印象を受けましたか?
小川:さわって感じたのは、すごく作りやすかったということです。携帯ハードだと、「どこを削ろうか?」とか「数をどこまで描写できる?」というようにどうしても悩むのですが、PS Vitaでは普通に作って、普通に描写しただけで、「こんなにキレイに、こんなにたくさん出せるんだ!」と驚きました。開発にとって、本当に作りやすかったですね。最初の段階では、ここまで敵を出せると思っていませんでした。グラフィックもなかなかいいものが出せていると思います。
元木:確かに、苦労したポイントはそんなにないですね。去年の年末に立ち上げたので、開発期間が短いのは大変でした。
――では、最後に読者へのメッセージをお願いします。
元木:体験版を配信していますので、まずはそちらをさわっていただき、楽しければそのまま製品版を購入していただければと思います。データの引継ぎはないのですが、体験版を遊んでいただくと、製品版の時にボーナスが入るので、ぜひ!
小川:ロボットもののアクションゲームは、コアなゲーマー向けという印象がありますが、かなり手軽にサクサク遊べます。ちょっとでも気になっている人は、安いので一度遊んでいただければと思います。敵がワラワラ出てくるので、爽快です。
(C)MarvelousAQL Inc.
データ