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2012年8月2日(木)

“ゲーム屋さんがえらんだ良作!”7月は『カルドセプト』!

文:電撃オンライン

 全国のゲーム屋さんが毎月1本、実際に遊んでみて「これはおもしろい」というゲームを選ぶ「ゲーム屋さんが選んだ良作!」。7月の良作に選ばれたのは、ボードゲームとカードゲームが融合した人気シリーズの最新3DSソフト『カルドセプト』でした。本作について、ライター・田下広夢氏が語ります。

ゲーム屋さんが選んだ良作7月 ゲーム屋さんが選んだ良作7月

●どこまでも奥の深いボードゲーム
 初心者も安心の充実したガイド機能

 『カルドセプト』は『マジック・ザ・ギャザリング』や『遊☆戯☆王』のようなカードゲームが、『モノポリー』や『いただきストリート』のような仕組みと融合したボードゲームです。じつはこの作品、個人的にも大好きでぜひともオススメしたい1作です。僕は今回良作に選ばれた『カルドセプト』の前作にあたる『カルドセプトDS』で、20時間対戦しつづけるというイベントを主催したことがあります。20時間、昼も夜もなく、対戦して、対戦して、そしてでてきた言葉は「もっと遊びたい」という感想でした。それぐらい、何度やっても毎回駆け引きがあり、ドラマが生まれ、驚きと興奮に心躍る、そんなゲームなのです。

●ブックに積んだカードが
 毎試合ドラマを起こす

 『カルドセプト』の基本は、モノポリーのようなボードゲームです。ダイスを振ってマップをまわり、止まったマス目を自分の領地にしていきます。他人の領地を踏んでしまうと、通行料をとられてしまうので、領地の奪い合いや通行料の奪い合いをして、最後に目標の金額、正確には『カルドセプト』ではお金ではなく魔力のやりとりをするので、目標魔力に到達した人が勝利ということになります。
 そしてここにさらに、カードの要素が加わります。『カルドセプト』では480種類以上のカードから自分の好きな組み合わせで、ブックと呼ばれる50枚のカードの束を作り、それを自分の番に毎回ひくことができます。カードには、領地を守ったり相手の領地を奪う為のクリーチャーカード、クリーチャーを強化する武器や防具などのアイテムカード、さらにはダイスを操作したり、敵のクリーチャーを弱らせたり、魔力を直接奪ったりと色んなことができるスペルカード、大きくわけてこの3種類があります。
 とてもおもしろいのは、『カルドセプト』は最終的に魔力をたくさん持っている人が勝つゲームであり、領地をたくさん持ってる人が勝つわけでもなければ、強いクリーチャーがいる人が勝つわけでもないという点です。それらは全て手段にすぎません。ですから、領地を侵略されない守りの強いブックもあれば、強力なクリーチャーを召喚してどんどん攻撃していくブック、はたまた一切クリーチャーを使わず領地も取らずに勝ちを目指すなんていうブックすらあり、その戦略はじつに多彩です。
 それぞれのプレイヤーがその戦略をブックに込めて、最大4人が対戦することができます。これがおもしろくないわけがありません。ダイスを振るたびに一喜一憂し、誰かがひいた1枚のカードが戦況をひっくり返し、クリーチャー同士の対決には手に汗握る、だから20時間対戦しつづけても、まだまだ遊びたくなるんです。勝っても負けても、毎回ドラマが起こる、カードがドラマを起こすからです。

ゲーム屋さんが選んだ良作7月 ゲーム屋さんが選んだ良作7月

●初心者も安心のガイド機能
 1人でもたっぷり遊べる多彩なモード

 『カルドセプト』をオススメする時、2つの問題があります。1つは、初心者にはややルールが複雑で難しいということ。もう1つは、なかなか周りに対戦できる相手がいない場合があるということ。しかし、今作ではその2つとも、かなりクリアされています。初心者の人には、ゲームの進め方をサポートしてくれる充実したガイド機能があります。そして、周りに一緒に遊ぶ人がいなくても、ボリュームたっぷりの1人用に加えてオンライン対戦もバッチリサポ―ト。まずは1人ではじめて、CPU相手にルールを覚えながらカードを集め、自分なりの戦略ができてきたら、オンラインで腕試しと、そんな遊び方も楽しいんじゃないかと思います。そして1度ハマれば1年でも、2年でも遊び続けてしまう、そんなゲームです。

実際の販売店での“良作ゲーム”コーナー例

 販売店での展開の一例。各お店の写真は6月の良作『GUILD01(ギルドゼロワン)』の店頭展開のもの。

ゲーム屋さんが選んだ良作7月 ゲーム屋さんが選んだ良作7月
▲【愛知県/お宝創庫 半田店】あちこちに、色んなゲームが浮いているような展示が目をひきます。 ▲【愛知県/お宝創庫 知多店】写真だと切れてしまっていますが、すごくおっきいパッケージの顔が飾ってあります。ちょっと怖いですがインパクト大!
ゲーム屋さんが選んだ良作7月 ゲーム屋さんが選んだ良作7月
▲【愛知県/ファミーズ 共和店】4つのゲームがそれぞれひと目で分かるように展示。 ▲【愛知県/ふぁみ~ず 中川店】1つ1つのゲームを詳しく丁寧に解説。

(C)1997-2012 Omiya Soft. (C)2012 Nintendo
(C)2012 LEVEL-5 Inc. (C)2012 GRASSHOPPER MANUFACTURE INC. (C)2012 VIVARIUM Inc.

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