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2012年8月6日(月)

『ツヴァイ』や『ブランディッシュ』とも関係!? 発売後だからこそ明かせる秘話満載の『那由多の軌跡』インタビュー

文:電撃オンライン

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■2周目以降が本番!? やり込み要素の他、続編の可能性にも直撃!

――かなり多くのやり込み要素や隠し要素が用意されているようですが、特にオススメの部分について教えてください。

 『那由多の軌跡』は2周目からが本番です。新キャラクターやステージが追加されるので、普段は1周しか遊ばない方も、ぜひ2周目までプレイしてほしいですね。

 2周目以降はキャラクターの強さなどを引き継いでプレイできるので、かなりさくさく遊べるのも気持ちいいと思います。1周目の序盤の時にはいろいろと節約しながら使っていたと思うんですけど、2周目はそのへんを気にせず爽快に遊べます。それも2周目のプレイの醍醐味だと思います。

『那由多の軌跡』 『那由多の軌跡』
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――ちなみに、発売後のユーザーの反応を見た感触はいかがですか?

 皆さん、ゲームのプレイが速いですね。発売から数日で2周目に入っている人もいて、熱心な人のプレイスピードはすごいです。

 それから、『軌跡』シリーズのファンの方に多いんですけど、今回初めてアクション系のゲームに挑戦したという方が多いです。アクションは苦手だと思っていた人でも、「実際にプレイしてみたら、さくさく遊べて楽しんでいます」という声が多くて、うれしいですね。

――余談ですが、グラフィックの雰囲気が『ツヴァイ』シリーズに似ている気がしますが、意識した部分はあったのでしょうか。

 『軌跡』シリーズの新作として作っていたので、『ツヴァイ』シリーズのグラフィックは意識していません。ただ、鮮やかな発色のグラフィックを意識していたので、そういう意味では雰囲気が似た部分があるのかもしれません。

 PCで発売した『ツヴァイ2』は評判がよくて、今でもユーザーさんから続編の希望の声を受けるのはうれしいですね。韓国では『ツヴァイ』のオンラインゲームの開発が進んでいて、こちらも楽しみです。

――最後になりますが、『那由多の軌跡』の続編やシリーズの構想はあるのでしょうか?

 まだなんとも言えませんが、すべての謎を解き尽くしているので、完全な続編という形は難しいでしょうね。それに、そういう形で続編を作ってしまうと、従来のゼムリア大陸の話と同じ流れになってしまいます。

 仮に作るとしたら、また世界観やキャラクターを一新すると思います。『那由多の軌跡』シリーズは、毎回新しいことをやるのが特徴というシリーズにするのがおもしろいかもしれませんね。

 もしくは、『那由多』という部分を別の言葉に変えて、また新しい名前をつけるか……。ただ、また漢字三文字を考えるのは大変かもしれません(笑)。

――『那由多の軌跡』のシステムはユニークなものが多いので、それを生かした続編やシリーズ作品も遊びたいところです。

 我々も、今回のシステムを使った別作品を作ってみたいとは思います。ただ、同じものを繰り返すか、新しいものに挑戦するかとなったら、新しいものを選びたい気持ちもあります。

 それから、これはシリーズ作品の宿命でもあるんですけど、続編は前作を超えないといけないから、ちょっと大変な部分はありますね(笑)。ゼムリア大陸の話も毎回大変なんですが、次は『碧の軌跡』をしのぐものを作らないといけない。同じくらいでいいやと考えると、クオリティって下がっちゃいますから。

 今回の『那由多の軌跡』を作った経験やノウハウは、次のゼムリア大陸を描く『軌跡』シリーズにも生きてくると思います。そういったいろいろな経験をフルで生かさないと、『軌跡』シリーズのクオリティを維持することは難しいとも思います。

 シリーズものって、安心して楽しめる部分を求められつつ、それでいて新鮮な部分が期待値より下だと、モチベーションは下がってしまいますよね。そういうところって非常に難しいと思うんですけれど、開発する人間が日々精進していくしかないと思っています。

 そういう意味で『那由多の軌跡』は、長年ゲームを開発してきた我々の想いをすごく詰め込んだ作品ですし、危機感を持って作ったゲームでもあります。だからこそ、続編を意識せずに、この1本に何もかも詰め込んだんです。

――たしかに『那由多の軌跡』は、出し惜しみがない気がしました。最初から二段ジャンプができますけど、もしこれが『イース』シリーズだったら、ゲームの中盤くらいに習得するんじゃないかな、なんて思いながらプレイしました。

 日本ファルコムのゲームって、しり上がりによくなっていくと言われていた時期がありまして。PCでゲームを作っている時は、特にそう言われていました。「いいゲームなんだけど、5章ぐらいから本番」みたいな。それも悪くはないと思うんですが、時代の流れを考えるとそうも言っていられません。だから今回は、そう思われないように序盤から全開にして、出し惜しみなく作りました。

 日本ファルコムのRPGファンの方にはもちろん、普段はあまりアクションゲームを遊ばない『軌跡』シリーズのファンにも楽しめるゲームを目指しましたので、ぜひプレイしてもらえるとうれしいですね。


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■書籍データ
・那由多の軌跡 ザ・コンプリートガイド+設定資料集
・定価:1,890円(税込)
・判型・ページ数:A5・304P
・2012年7月26日発売

(C)2012 Nihon Falcom Corporation. All Rights Reserved.

データ

▼『那由多の軌跡 ザ・コンプリートガイド+設定資料集』
■発売:アスキー・メディアワークス
■発売日:2012年7月26日
■定価:1,890円(税込)
※A5判・304ページ
 
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