2012年8月19日(日)
――さて、ここからは斎藤さんに本作の印象などをお聞きしていきたいと思います。まず率直に、今回ゲームのプレイをご覧になっていかがでしたか?
斎藤さん:ゲームだけでなくアニメもそうなんですけど、特に『化物語』のように原作大好きな人からすると、アニメ化やゲーム化に対して疑問を抱く人も多いと思うんです。でも、この作品の場合は原作好きな人のほうが楽しんでいただけると思います。
――どのあたりを楽しめそうだと感じましたか?
斎藤さん:普段、役者として演じているものとは違う組み合わせができるってことですから、発想がとてもユニークだと思いました。人の会話には、それなりにセオリーというものが存在しているじゃないですか。それを崩して、まったく違うものができるわけだから、その部分に興味が湧きますね。そして、妄想もいろいろとふくらみます(笑)。
――今回ひたぎを演じるうえで、心がけたことはありましたか?
斎藤さん:『化物語』が始まったばかりのころは別として、今回はもう自分の中にひたぎがいるので、そんなに困ることはありませんでした。
二見さん:今回のゲームは、台詞もバラバラですし、シチュエーションもいろいろありましたけど、迷わずにひたぎでスッと出てくる感じだったんですか?
斎藤さん:はい。原作はすべて読ませていただいているので、「大体この辺の台詞だったかな?」というのを思い出しながら演じさせていただきました。他のキャラクターの台詞でも「この台詞、聞きたかった!」というのか結構あったので、楽しみです。
――なるほど。それは『化物語』のファンも楽しんでもらえそうですね。ちなみに斎藤さんのお好きなキャラクターは誰ですか?
斎藤さん:メメです! メメの台詞で、ズキューンされた台詞があったんですよ! 駿河のエピソードの「いいよ」という台詞なんですが、“あとがたり”でかなり盛り上がってしまった記憶があります。
二見さん:ええと、これですね。
メメ:「いいよ」
斎藤さん:これ! これです! これだけずーっと聞いていたいですね! 本当にいい声なんですよ~。
メメ:「いいよ」
斎藤さん:何度聞いてもいいですね~(笑)。女の子はわかってくれると思うんですが!
二見さん:台詞の編集してる合間に、こうして台詞を個別で聞いているだけでも楽しいと思います。
斎藤さん:忍野とひたぎでずっと掛け合いさせたいですね。
メメ:「いいよ」
斎藤さん:返事してくれた!(笑) 購入した人、特に女の子にはぜひ一度聞いてもらいたいですね。
――斎藤さんは特にメメ押しのようですね(笑)。では最後に、お2人は読者の皆さんに本作をどんな風に遊んでほしいと思っているか、お聞かせいただけますか?
斎藤さん:私、西尾先生本人にも最上級のほめ言葉として「本当に言葉の変態ですね」と言わせてもらっているんですが、このゲームはそんな“言葉の変態”を増やすんだろうなと思いました。そういう具合に楽しんでほしいですね。西尾先生の作品を読むと、「日本語ってこんなに多彩なんだ」と毎回思わされるんですが、このゲームを遊んでくださる皆さんも、日本語の可能性に気付いてもらえれば何よりです。
二見さん:とにかくいろいろな映像を作って楽しんでください。その映像が『化物語』を知らない人の目にとまって、どんどん広まっていくといいな、なんて思っています。
8月18日のニュースでもお伝えしているように、動画配信サイト“バンダイナムコライブTV”で8月22日22:00より配信される番組“ゲームWednesday”では、『化物語 ポータブル』の発売直前特集が予定されている。
この番組には二見プロデューサーも出演し、本作の紹介を行うとのことなので、こちらもお見逃しなく。
(C)西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト
(C)2012 NBGI
※画面は開発中のもの。
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