2012年8月27日(月)
この“週刊洋ゲー通信”では、1週間のあいだに海外のゲームメーカーやデベロッパーが明らかにした最新情報の中から、注目のトピックをまとめて紹介していく。
今回は8月18日から8月24日までに公開された情報から、10個のニュースをピックアップしてお届けしよう。ドイツで開催された“gamescom 2012”も終わり、今週はトピックがやや少なめ。とはいえ、海外ではこれから秋の大作ゲームラッシュを迎えるだけに、新作ゲームのメイキング映像やユニークなプロモーションといった、密度の濃い話題が到着している。世界のゲームの最先端がまとめてわかる注目のニュースはここで!
実写映画版『トランスフォーマー』シリーズのゲーム化を担当してきたハイムーンスタジオが、ゲームオリジナル作品として制作したPS3/Xbox 360/PC用ソフト『トランスフォーマー:フォール・オブ・サイバトロン』。トランスフォーマーたちが2つの勢力に分かれて母星の覇権を巡って争う中、母星が崩壊の危機を迎えて脱出を余儀なくされるという、シリーズの原点とも言えるドラマを描いたこのゲームが、海外で8月21日に発売された。
発売に合わせて公開されたローンチ・トレーラーには、おなじみのコンボイやメガトロンをはじめ、ティラノサウルスに変形するグリムロックに5体合体のブルーティカス、そして身長1kmのメトロフレックスまで、ゲームに登場するロボットたちが総登場。このゲームの持つ壮大なスケールを実感できる。『トランスフォーマー』と言えば日本が原点とも言える作品だけに、このゲームもぜひ、日本で発売してほしいところだが……。
(参考サイト:youtube『トランスフォーマー:フォール・オブ・サイバートロン』
公式チャンネル
(※リンク先はyoutube))
実在の世界史を背景にしたオープンワールドACTとして、日本でも人気の『アサシンクリード』シリーズ。日本でも11月15日にPS3/Xbox 360で発売予定の最新作『アサシン クリードIII』の舞台裏を紹介するメイキング映像が、youtubeのユービーアイソフト公式チャンネルで公開されている。
“インサイド『アサシン クリードIII』”と題されたこの映像では、アメリカ独立戦争が舞台となる同作の制作過程を、デザイン画や歴史家のコメントなどを交えて解説。数千人の兵士が激突する壮大な戦闘シーンなど、ゲームの映像もたっぷりと見ることができる。ちなみにこのメイキング映像はシリーズとなっており、次回は主人公コナーの戦闘について解説されるとのことだ。
(参考サイト:youtube ユービーアイソフト公式チャンネル
(※リンク先はyoutube))
PS3/Xbox 360用ソフトとして、日本でも10月25日に発売予定のRPGシューター『ボーダーランズ2』。同作のヨーロッパ向けプロモーションサイトで、Webブラウザでプレイできるミニゲームが無料公開された。
このミニゲームがユニークなのは、『ボーダーランズ』はもともと往年のホビー用コンピュータ、アミーガで1989年に発売された作品であるという設定に基づいて、『ボーダーランズ』をレトロゲーム風に逆リメイクしている点だ。ドット絵で表現された4人の主人公たちを操作して、1画面の2Dマップ上に出現する敵を次々と撃退していくという内容だが、レベルアップや武器のアップグレードなど、実際の『ボーダーランズ』のゲーム性を意外と忠実に再現しており、かなり遊べるゲームになっている。
ちなみにこのミニゲームを公開するにあたって、イギリスのオタクなゲーマー少年が1989年に撮影したという設定のフェイク動画を事前にyoutubeで公開しておくなど、その徹底したこだわりぶりには唸らされる。
(参考サイト:『ボーダーランズ2』ヨーロッパ公式プロモーションサイト)
(参考サイト:youtube“First Ever Gamer Freakout From 1989?”)
独裁国家経営SLG『トロピコ』シリーズのパブリッシャー、カリプソメディアと同作のディベロッパー、ハエミモントゲームズの新作が、1920年代のアメリカを舞台にしたマフィア抗争SLG『オメルタ:シティ・オブ・ギャングスターズ』となるというのは、以前のこのコーナーでもお伝えした通りだ。Xbox360/PC用ソフトとして、2012年秋に海外で発売予定となっている同作のプレイ映像を収録したトレーラーが公開された。
カジノや密造酒工場といった施設を建設して、マフィアのビジネスを拡張。4人一組のギャング部隊をライバル組織の拠点に送り込み、銃撃戦や放火で攻撃するという、実際のプレイがよくわかる映像となっている。『トロピコ』シリーズは日本でも熱心なファンがいるだけに、本作も日本での発売を期待したい。
(参考サイト:『オメルタ:シティ・オブ・ギャングスターズ』公式サイト)
(参考サイト:youtube カリプソメディア公式チャンネル
(※リンク先はyoutube))
光学迷彩など、ハイテク装備を使いこなす近未来の特殊部隊となって活躍するTPS『ゴーストリコン フューチャーソルジャー』。PS3/Xbox 360用ソフトとして日本でも好評発売中の同作だが、その海外版にはマルチプレイ用マップなどを追加するDLC『アークティック・ストライク』が配信済みだ。
そしてこのほど、DLC第2弾となる『レイブン・ストライク』が9月11日より配信されることが発表された。このDLC第2弾には、最大4人で協力プレイも可能なキャンペーン用ミッション3種類と、ゲリラモード用マップ1種類が収録される。
キャンペーン用ミッションのうち、カザフスタンの沼地を舞台にした“セキュア・ドーン”では、光学迷彩やドローンといったハイテク装備が深い霧のために一切使用できないとのことで、本編とは大きく異なる新鮮なプレイが楽しめそうだ。DLC第1弾ともども、ぜひとも日本でも配信してほしいところだが……。
(参考サイト:『ゴーストリコン フューチャーソルジャー』アメリカ公式サイト)
アメリカ・シアトルのディベロッパー、アンデッド・ラボズはXbox LIVEアーケードとPCのダウンロード配信で、オープンワールド・ゾンビACT『ステート・オブ・ディケイ』をリリースすると発表した。日本語で“腐敗の状態”を意味するタイトルの同作は、“クラス3”という仮題で2年以上前から制作が続けられていたゲームを改めて正式に発表したものだ。
プレイヤーは、アメリカ郊外を再現したオープンワールドの中で拠点にする場所を自ら選び、周囲を探索して食料や銃弾をかき集めて数少ない生存者を救出することになる。オープンワールドのゾンビACTと言えば、『デッドライジング』や『デッドアイランド』をはじめ多数のライバル作があるだけに、“究極のゾンビ・サバイバルゲーム”を目指すこの作品が、どのような形で完成するのか非常に気になるところだ。現在もなお開発中で配信時期は未定とのことだが、完成が待ち遠しい!
(参考サイト:『ステート・オブ・ディケイ』公式サイト)
映画『ロード・オブ・ザ・リング』に登場する20名以上のキャラクターを操作して、5vs5の対戦を繰り広げるオンライン・バトルアリーナゲーム『ガーディアンズ・オブ・ミドルアース』。PSNとXbox LIVEアーケードのダウンロード専用ソフトとして、2012年秋に配信予定となっている同作のメイキング映像が公開された。
プレイヤー同士の対戦が基本となる同作だけに、ゲームバランスの調整はかなり重要なところ。この映像では、プロゲーマーたちに開発中のゲームを実際にプレイしてもらい、その意見を参考にしてさらに調整を重ねている様子がよくわかる。チーム戦で敵陣地に攻め込むバトルアリーナタイプのゲームは、近年のeスポーツでも主流となっているだけに、人気映画を題材にした本作の発売後の反響が気になるところだ。
(参考サイト:『ガーディアンズ・オブ・ミドルアース』公式サイト)
第二次世界大戦後、ドイツを追われたナチスの残党は、月の裏側に逃げ延びていた。西暦2018年、軍備を増強して宇宙艦隊を作り上げたナチス第四帝国は、ついに地球侵略を開始する! こんなトンデモナイ設定でヨーロッパで大ヒットを記録し、日本でも9月28日から公開されるSF映画『アイアン・スカイ』。そのゲーム化が、現在、着々と進行中だ。
『アイアン・スカイ:インベイジョン』と題されたゲーム版では、プレイヤーは地球防衛軍のパイロットとして、ナチスの宇宙艦隊を撃退するために宇宙戦闘機で出撃するフライトSTGになるという。2012年内に発売予定の同作のパブリッシャーはドイツのトップウェア・インタラクティブ、開発はポーランドのリアリティパンプという、『トゥーワールドII』のコンビが担当。それにしても、ドイツとポーランドのゲーム会社が、こんな題材のゲームを作っていて大丈夫なんでしょうか……。
(参考サイト:映画『アイアン・スカイ』公式サイト)
(参考サイト:トップウェア・インタラクティブ公式サイト)
Xbox LIVEアーケードで好評配信中の『Minecraft: Xbox 360 Edition(マインクラフト Xbox 360 エディション)』には、主人公の外見を変更できるスキンパックがDLCとして発売されている。その第2弾となるDLC“スキンパック2”に収録されたスキンの一覧が、Xbox LIVEアーケードの公式ブログで公開された。
第1弾と同様に、今回もXbox 360の人気ゲームとのコラボが多数実現しており、『ギアーズ オブ ウォー』のマーカスやアーニャ、『レフト 4 デッド』の生存者と感染者、さらには『あつまれ! ピニャータ』のカラフルな動物たちまで、いずれもドット絵風の『マインクラフト』らしい雰囲気で見事に再現されている。全部で45種類のスキンが収録された“スキンパック2”は、160マイクロソフトポイントで現在すでに配信中だ。
(参考サイト:Play XBLA)
1983年にミッドウェイから発表されたアーケードゲーム『スパイハンター』は、2002年にPS2で完全リメイクされ、ハリウッドでは映画化の企画が何度も持ち上がるなど、海外で人気のタイトルとなっている。
そして今年、ワーナーブラザース・インタラクティブから3DSとPS Vitaで、新たなリメイク作の発売が決定。その最新トレーラー映像が公開された。主役となる武器で敵を攻撃するスーパーカーは、変形して水上やオフロードを疾走するなど、PS2版の特徴を受け継いでいる。
さらにジャンプして空中のヘリを体当たりで破壊するといった具合に、やり過ぎなほどのド派手感がなんとも爽快だ。海外では10月9日に発売予定の本作。これはぜひ日本でも発売してほしい!
(参考サイト:ワーナーブラザース公式サイト)