2012年8月28日(火)
マーベラスAQLから、7月19日に発売された3DS用ソフト『ルーンファクトリー4』。本作を手掛けたはしもとよしふみプロデューサーへのインタビューを掲載する。
『ルーンファクトリー4』は、ファンタジー世界の住人になって作物を育てたり牧場で動物の世話をしたりしながら、冒険や恋愛などを楽しめる『ルーンファクトリー』シリーズの、5周年記念作にして最新作。本作では、王子となった青年レスト、もしくは姫となった女の子フレイを主人公に選択して、町の発展を目指して生活することになる。
先日掲載したインタビューに続いて、はしもとプロデューサーへのインタビューを敢行。今回は、作中に登場する多彩で魅力的なキャラクターに特化して質問している。プレイしている人も、興味を抱いている人もぜひご覧いただきたい。
▲はしもとよしふみプロデューサー |
――本シリーズのキャラクターイラストに岩崎美奈子さんを起用するに至った経緯について教えてください。
殺伐とした世界ではなく、“ほっこり”と温かいファンタジーを舞台にしたゲームを作りたいと思い、企画検討時に私よりお声をかけさせてもらいました。しばらく悩まれていたようですが、内容をじっくりと伝えさせていただくと最終的には快い返事をいただきました。断られたら『ルーンファクトリー』シリーズはなかったのかも知れませんね。
――本作でお気に入りのキャラクターと、その理由を教えてください。
お気に入りということであればコハク、セルザウィードあたりでしょうか。
コハクは主人公が初めに冒険で出会うモンスターであり、ここで好きになってもらわないと、どんどんモンスターをやっつけて町の住人にしたいと思ってもらえないので、楽しい雰囲気になるように心がけました。
セルザウィードは重要なポジションに位置するのですが、重い感じが出すぎないようにしました。コハクと同様に初めにお話した温かいファンタジーの世界らしくなったかなと思います。コハク役の佐藤聡美さんやセルザウィード役の明坂聡美さんにも狙いをきっちりと理解して演じていただけましたので、声による影響も大きいかも知れませんね。
▲はしもとプロデューサーが気に入っているという、コハク(左)とセルザウィード(右)。 |
――特定のキャラクターは、まずモンスターとして登場して、その後人の姿の仲間となります。モンスターの際の攻撃方法やデザインと、人の姿になった際の性格やデザインとで、意識して共通させた部分などがありましたら教えてください。
コハクは人間となったデザインでも服飾のイメージで蝶っぽい部分がいくつか存在します。ドルチェはどちらかというと、ピコのデザインの方をモンスター時に近くしています。ドルチェ自身は、デザイン的にもちょっとキツいイメージもしますし、モンスター時の攻撃もキツい(厳しい)感じになっています。
ディラスはたてがみをどうしても残したかったので、それを人間時には髪の毛っぽくするようにしました。レオンは神話に出てきそうなデザイン系を盛り込み、獣耳も合いそうだなと思いましたので入れてみました。
▲“黒曜館”の奥にいたマリネッタをやっつけると、ドルチェが登場する。 | ▲ディラスは、馬の姿をしたモンスターだった。その名残が、人間になっても残っている。 | ▲とある都市の神官だった青年・レオン。獣の耳が特長的だ。 |
――上記以外のキャラクターについて、性格面、もしくはデザインにおける注目点を教えてください。まずはレストとフレイで。
性格はプレイヤーの分身なので、感情移入しやすいようあまりやりすぎないようにしました。デザインも優しく自然になじめるようなイメージにしていますが、これはイラストの岩崎さんによる所も大きいです。
▲レスト | ▲フレイ |
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