2012年9月3日(月)
この“週刊洋ゲー通信”では、1週間のあいだに海外のゲームメーカーやデベロッパーが明らかにした最新情報から、注目のトピックをまとめて紹介していく。
今回は8月25日から8月31日までに公開された新情報から、11個のニュースをピックアップしてお届けしよう。今週末にはアメリカのシアトルで、一般プレイヤーも参加可能なゲームイベント“PAX PRIME”が開催された。それに合わせて既発表タイトルの実機プレイ動画を中心に、新たな話題が続々と到着している。大作ゲームから個性あふれるユニークなタイトルまで、海外ゲームの最新ニュースはこちらから!
ベセスダ・ソフトワークスは、オープンワールドRPG『The Elder Scrolls V:Skyrim(ザ エルダースクロールズ V:スカイリム)』のDLC第2弾“ハースファイア”を、海外で発表した。このDLCを導入することで、スカイリム地方に土地を購入し、自分自身で設計した自宅を建築できるようになる。
建築する自宅の間取りは自由に設定できる他、鍛冶設備や錬金道具、武器やアイテムを展示するケースなども配置可能。庭で家畜を飼育したり、執事や自宅専属の吟遊詩人を雇ったりすることもできるという。さらには、養子縁組をした子どもたちを自宅に住まわせて、ファンタジー世界で新たな家族生活を営めるというからオドロキだ! 海外では、9月4日からXbox 360版が400マイクロソフトポイントで配信開始される。PS3版やPC版は未定とのことだ。
(参考サイト:ベセスダ・ソフトワークス公式ブログ)
映画『エイリアン2』の世界観を完全再現したFPS『エイリアン2:コロニアル・マリーンズ』は、海外で2013年2月13日に、PS3/Xbox 360/PC用ソフトとして発売予定だ。このほど同作に、“エスケープモード”と呼ばれる4対4のマルチプレイが搭載されることが明らかになった。
“エスケープモード”では、参加プレイヤーがエイリアンチームと海兵隊チームに分かれて対戦することになる。海兵隊側は制限時間内に目的地まで脱出することが目的となり、エイリアン側は逃げる海兵隊員を襲撃して全滅させれば勝利となる。対戦相手をただ倒すだけでなく、チーム内でいかに連携して行動するかがプレイのカギになりそうだ。原作の映画は日本でも非常に人気の高い作品だけに、これはぜひ日本でも発売してほしい!
(参考サイト:セガ・オブ・アメリカ公式サイト)
(参考サイト:『エイリアン2:コロニアル・マリーンズ』“エスケープモード”トレーラー(※リンク先はyoutube))
凶悪な海賊たちが支配する南の島にやってきた青年のサバイバル体験を描くFPS『ファークライ3』。その舞台となる、ルーク諸島と呼ばれる島の様子を詳しく紹介するガイド映像が公開された。島には海賊たち以外にも、プレイヤーに友好的な地元住民が暮らしている他、シカや水牛などの野生動物も存在している。プレイヤーは野生動物をハントして食料にすることもできるが、逆にトラやサメといった猛獣に襲われてしまうことも!
また島には古代の遺跡が存在しており、まるでダンジョンのようにさまざまなトラップが仕掛けられているようだ。海賊たちとの戦いだけでなく、南の島を広大なオープンワールドとして自由に探索できる本作は、日本でも2012年内に発売される予定となっている。プレイできる日が待ち遠しい!
(参考サイト:youtube ユービーアイソフト公式チャンネル(※リンク先はyoutube))
人気FPSシリーズの最新作として、日本でも11月22日に字幕版が発売予定の『コール オブ デューティ ブラックオプスII』。海外では、豪華な特典を同梱した限定版“コレクターズ・エディション”が2種類発表されている。“ハーデンド・エディション”と呼ばれる限定版には、スチールケース入りのソフト本体と同作のサントラCDに加えて、さまざまなゲーム内コンテンツを同梱。その中には、前作の人気マップ“ニュークタウン”のゾンビモード用マップも収録されている。
さらに“ケア・パッケージ”と呼ばれる限定版は、“ハーデンド・エディション”の全内容物に加えて、ゲーム中に登場するドローン兵器“MQ-27ドラゴンファイア”のラジコンモデルが同梱されている。実際に空中をホバリング可能という本格的なものだが、この“ケア・パッケージ”のアメリカ国内での価格は179.99ドル(約14,400円)と、さすがに高額だ。
(参考サイト:『コール オブ デューティ ブラックオプスII』アメリカ公式サイト)
Xbox 360を代表するTPSの、シリーズ第1作より以前の物語を描く最新作『ギアーズ オブ ウォー:ジャッジメント』。同シリーズのオンライン対戦ではこれまで、COG兵士側とローカスト側に分かれたチーム戦となっていたが、『ジャッジメント』では自分以外のプレイヤーがすべて敵となる、いわゆるデスマッチの“フリー・フォー・オール”モードが、シリーズで初めて用意されることが明らかになった。
公開されている映像を見ると、『ギアーズ オブ ウォー』を象徴する武器であるチェーンソー付きのランサーアサルトライフルでCOG兵士を突き刺すなど、従来とはまったく違った戦いが繰り広げられている。また同時に、『ジャッジメント』で新登場する2種類の対戦マップ“ゴンドラ”と“図書館”の様子も公開された。同作は日本でも2013年に発売予定だ。
(参考サイト:『ギアーズ オブ ウォー』シリーズ公式サイト)
(参考サイト:youtube『ギアーズ オブ ウォー:ジャッジメント』“フリー・フォー・オール”プレイ動画“ゴンドラ”(※リンク先はyoutube))
(参考サイト:youtube『ギアーズ オブ ウォー:ジャッジメント』“フリー・フォー・オール”プレイ動画“図書館”(※リンク先はyoutube))
『スプロージョン マン』や『ガンストリンガー』など、ユニークで個性的なACTをXbox 360に送り出しているデベロッパー、ツイステッド・ピクセル・ゲームズ。そのXbox LIVEアーケード専用最新作『ロコサイクル』のゲームプレイを収録したトレイラー映像が公開された。
このゲームの“主人公”は、どうやら自分自身の意思で走行しているらしいバイクだ。道路を高速で疾走しながらマシンガンで敵車を攻撃できるだけでなく、2つのタイヤをまるで人間の手足のように使って、パンチやキックを繰り出すことも! さすがはツイステッド・ピクセルと言うべきか、実にヘンテコな内容のACTとなっている。同時公開されたメイキング映像によると、主人公のバイク“アイリス”は女性の声でしゃべる他、敵となるバイク“スパイク”の声は、映画『ターミネーター2』のT-1000役でおなじみの俳優、ロバート・パトリック氏が担当するとのこと。これはぜひ日本でも配信してほしい!
(参考サイト:ツイステッド・ピクセル・ゲームズ公式サイト)
キュートなぬいぐるみのクマが、南国のリゾートアイランドでいじめっ子グマたちを惨殺していくという衝撃のACT『ノーティ・ベア:パニック・イン・パラダイス』。ヨーロッパのプレイステーション公式ブログで、同作の最新プレイ映像が紹介されている。
主人公の怒れるクマにはさまざまな戦闘スキルが用意されており、中には身体を回転させながら天に向かって拳を突き上げる、どこかで見覚えのあるムーブも。さらにはターゲットをつかんでバーベキューコンロに押しつけたり、芝刈り機に押し込んだりといった残虐な殺しのテクニックも披露できる。……残虐といっても相手もぬいぐるみのクマなので、綿や羽毛が飛び散るだけだが。同作のPS3版は、10月に海外のPSNで配信予定。またXbox 360版は、海外のXbox LIVEアーケードで配信が決定している。
(参考サイト:Playstation.Blog(ヨーロッパ))
ゾンビが大量発生したアメリカを舞台に、生存者たちが繰り広げる人間ドラマを描いた、全米で大ヒット中の海外ドラマ『ウォーキング・デッド』。原作であるアメリカン・コミックの雰囲気を再現したビジュアルで、この作品をダウンロード配信専用の連作AVG化した『ウォーキング・デッド:ザ・ゲーム』の“エピソード3”が、海外のPS3/Xbox 360/PCで配信中だ。
全5エピソードが予定されているうちの折り返し点を迎えた今回は、生存者同士で争いが発生し、新天地に向かってゾンビが群れなす土地を進んでいかなければならなくなるなど、これまでにも増して絶望的な旅路が描かれている。人間ドラマが中心となっている作品だけに、日本語でプレイできる日がくれば嬉しいのだが……。
(参考サイト:テルテイル・ゲームズ公式ブログ)
ゾンビ関連ゲームの話題をもうひとつ。“究極のゾンビ・サバイバルゲーム”を目指して制作されているオープンワールドACT『ステート・オブ・ディケイ』の最新プレイ映像が公開された。といっても今回の映像はゾンビとの戦闘ではなく、生存者の拠点となる建物のカスタマイズ要素を紹介したものとなっている。
公開された映像によると、同作では街で集めてきた物資を使って、生存者で手分けをしてさまざまな設備を設営することで、武器を製造できたり畑で野菜を栽培したりといったことが可能になるようだ。単なるACTではなくシミュレーション的な要素も兼ね備えた本格的なオープンワールドゲームの同作は、Xbox 360/PC用のダウンロード配信ソフトとして、現在も開発が続けられている。発売時期は未定だが、完成が楽しみだ。
(参考サイト:アンデッド・ラボズ公式ブログ)
1994年に発売されて、日本でも初代PS版がリリースされたSLG『X-COM 未知なる侵略者』を、『シヴィライゼーション』シリーズのフィラクシス・ゲームズがリメイクする『XCOM:エネミー・アンノウン』の最新トレーラー映像が公開された。このトレーラーでは、地球を侵略にやってきたエイリアンと、彼らを撃退するために編成された防衛組織とのあいだで激しい戦闘が繰り広げられる様子が描かれている。そのためこの作品をFPSやTPSといったシューティングゲームと勘違いする人がいるかもしれないが、実際にはターンベース型のSLGとなっているのでご注意を。
同作はPS3/Xbox 360/PC用ソフトとして、海外では10月9日に発売予定。ターンベース型のSLGといえば、RTSと違って日本のゲーマーにも親しみやすいシステムなので、日本でもぜひ発売してほしいところだが……?
(参考サイト:『XCOM:エネミー・アンノウン』公式サイト)
アメリカンプロレスを代表する団体、WWEのマッチを再現したプロレスゲーム最新作『WWE’13』。同作には現在の人気選手が登場するモードに加えて、1990年代後半を再現する“アティテュード・エラ”モードが搭載される。ここで題材となっている1990年代後半には、WWE(当時はWWF)のTV中継にライバル団体WCWが裏番組として視聴率戦争を持ちかけてきたことから、WWEは過激路線に転換。オーナーのビンス・マクマホン氏自身がリングに上がるなど、ユニークな対戦を連発して現在の不動の人気を確定させた時代だ。
プレイヤーはこの時代を完全再現したストーリーモードで、ストーン・コールド・スティーブ・オースチンやザ・ロックといった当時の人気選手になりきって、数々の名勝負に挑むことになる。また、当時の映像や写真も大量に収録されるとのことだ。同作はPS3/Xbox 360/Wii用ソフトとして、海外で10月30日に発売予定。この時代のレスラーは日本でもファンが多いだけに、国内でもぜひプレイしてみたいところだ。
(参考サイト:『WWE’13』公式サイト)
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