ゲーム好きとライトノベル好き集まれ！ スマートフォン用アプリ『拡散性ミリオンアーサー』連載第1回・ゲーム紹介

文：電撃オンライン

　ソーシャルゲームがブームになり、カードを使ったものが主流になってから、そこそこ時間が経ちました。皆さんも、すでにいろんなソーシャルゲームを遊んで、いっぱいカードを集めて、強化して、仲間たちと一緒に楽しい時間を過ごされたかと思います。

　でもそろそろ、「ソーシャルゲームもこんなもんかなー」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。「ゲームが変わってもやること一緒じゃん」と感じてきた方もいらっしゃるのでは？　あるいは「遊んだことないけど、何が楽しいの？」と食わず嫌いな方もいらっしゃるかもしれません。

　そんな皆さんへ。私はあえて『拡散性ミリオンアーサー』というゲームを紹介します。このゲームは、皆さんが飽きてきた、あるいは食わず嫌いの“カード集め系のソーシャルゲーム”にくくられる作品です。しかし、そんじょそこらのソーシャルゲームとはワケが違います。ここでしか味わえない、唯一無二の魅力をたっぷり持ったゲームなのです。

　……この手の記事を書くと、必ず「宣伝乙」というコメントをいただきます。断じてそんなつもりでは書いておりません！　本当にこのゲームを愛して原稿を書いております！　などと言うだけ無駄だと承知しておりますので、今回はあえてとことんあざとく、“タダで遊べる！”をテーマに、ライターの石田賀津男が紹介させていただきます！

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■鎌池和馬先生のオリジナル作品がタダで読める！

　まずはライトノベルファン必見のポイントから。本作にはメインとなるストーリーが用意されており、これを担当しているのは、電撃文庫で『とある魔術の禁書目録（インデックス）』などを執筆する作家の鎌池和馬先生です。

　作品の舞台となるのは、中世ファンタジーを思わせる“ブリテン”という国です。プレイヤーはここで“エクスカリバー”と呼ばれる剣を抜いたことで、王の道を歩むことになります。いわゆるアーサー王伝説にのっとった話なのですが、困ったことにこのエクスカリバー、ブリテンに約100万本存在しています。プレイヤーは、そのエクスカリバーを98万3,067番目に抜いた者となり、“98万3,067番目のアーサー”と呼ばれる王の候補となります。

　アーサーがうじゃうじゃいるブリテンはさぞ強そうですが、実際には国外から“外敵”による侵略を受けて危険な状態に陥っています。また国内でも、実力者でありながらエクスカリバーを抜けなかった“11人の支配者”が覇権を争っています。各勢力の思惑が入り乱れる混沌とした状況の中で、成り行きで剣を抜いてしまっただけの少年少女にいったい何ができるのか。そしてなぜ100万本ものエクスカリバーが存在しているのか。

▲実にゆるーい感じでアーサーにされてしまう主人公。

　このような先行きの見えない物語が、ゲームを進める中で読み物として展開されていきます。鎌池先生と言えば、少年たちがとてつもない敵を相手に翻弄されつつも、降りかかるさまざまな試練を乗り越えていき、最後には大逆転で目的を達成するカタルシスが魅力。本作においても、いきなり100万分の1のアーサーになってしまった若者が、最初はなすがままに話が進んでいくものの、徐々に自らの力を発揮してブリテンを救う活躍を見せていきます。

　そういうシリアスな展開の中でも、やけに陽気な登場人物たちが、本筋と関係あるようなないような軽快な掛け合いで笑わせてくれます。アーサー王伝説に登場する円卓の騎士たちも登場しますが、ずいぶん話のわかるゆるいキャラクターとして描かれています。アーサー王伝説に詳しい方はイメージを壊されまくると思いますが、その分、鎌池先生のファンはいつものノリを堪能できますのでご安心ください。

　そしてこの物語はもちろん、本作のために書かれたものですので、他では読めません。「何だよ、小説で出してくれよ！」と思われる方もいらっしゃるでしょうが、そこはご安心を。メインストーリーを読み進める部分には、課金要素は一切ありません。つまり、鎌池先生のオリジナル作品がタダで読める！　というわけです。

　展開にせよ会話にせよ用語にせよ、あちこちからあふれる鎌池節はゲームだからといって衰えることはありません。鎌池先生の作品はすべて読破している、自称ラノベオタクの筆者がイチオシのポイントです。

▲急な事態に巻き込まれつつ、ちゃんとバトルをこなす新人アーサー。

▲アーサー王伝説の登場人物も次々と現れます。でもイメージは全然違います。

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データ

関連サイト

• 『拡散性ミリオンアーサー』公式サイト
• “電撃ミリオンアーサー”