Wii Uは12月8日に発売、ローンチソフトに『Newマリオ U』と『ニンテンドーランド』が！ 本日行われたプレゼンテーションをレポ

文：電撃オンライン

　任天堂は、同社の最新ゲーム機・Wii Uに関するプレゼンテーションを、本日9月13日にWeb上で配信した。

　プレゼンテーションを務めるのは、同社取締役社長・岩田聡氏。岩田氏はまずWii Uを取り出し、その概要について説明した。Wii U本体は、任天堂にとって初めてのHD対応のゲーム機となる。720pのHD解像度だけでなく、1080pのフルHD解像度にも対応。その他、グラフィックプロセッサの処理能力を、グラフィック処理以外のいろいろな用途にも使用する、GPGPUにも対応している。

　Wii Uは、ゲームのために1GB、システムのために1GB、合計2GBのメインメモリを搭載。これは現行のゲーム機では最大容量となり、さらにWiiの20倍にあたるという。システムに大きなメモリを割り当てることで、ゲームを中断せずに、Miiverseやインターネットブラウザーなどの機能をスムーズに利用できるようにするとのことだ。さらにWii Uでは、独自規格の光ディスクを採用。容量は25GB。メインメモリの大容量化にともない、読み出し速度は1秒あたり最大22.5MBとなる。

　続いて岩田氏は、本体が省エネ設計になっていることを説明。定格消費電力と呼ばれる、“その機器が持つすべての機能が同時に最大限に動作している状態での消費電力”は75Wとなるが、普通にゲームをプレイする程度の実効的な消費電力はおおよそ40W程度になるという。これはコンパクトな筐体だから実現できたことで、この考えはWiiから引き継がれたものだと岩田氏は話す。

　その後はWiiとの互換の話題に。Wii Uでは、Wiiで使用できたWiiリモコンやバランスWiiボードなどの周辺機器をそのまま使用可能。ソフトも使用でき、その場合は“Wiiモード”に切り替えてプレイすることになる。また、バーチャルコンソールやWiiウェアは、手続きをすることでハードの引っ越しが可能だ。

　Wii U GamePadには、アナログパッドや十字ボタンなどをはじめとした、ゲーム専用機における標準的な入力が搭載される他、加速度センサー、ジャイロセンサー、地磁気センサー、NFCといった多彩な機能も搭載される。

　Wii U GamePadは、単体ではゲーム機として動作しないとのこと。Wii U GamePadのさまざまな情報はWii U本体に無線で送られ、本体でゲームのさまざまなプログラム処理を経て映像を生成し、Wii U GamePadに無線で表示される仕組みだ。

　ここで岩田氏は、映像の遅延度合いを表す“レイテンシー”について説明した。Wii Uは、この“レイテンシー”を最小に抑えるための工夫が最初から盛り込まれて開発されており、遅延を感じることなくゲームを楽しむことができるという。

　また、Wiiのリビング設置率は8割ということから、Wiiが“みんなで遊ぶゲーム機”になっているが、その一方で“誰かがTVを見ているとゲームを遊べない”という制約を生みだしていると岩田氏は指摘。Wii Uは、手元のWii U GamePadにメニュー画面やマップを表示したり、通信プレイ時のコミュニケーションツールとして使ったりすることで、TVを使用せずに自由なスタイルで、少し大きめの携帯ゲーム機のように遊ぶこともできると述べた。これについて岩田氏は、Wii UがTVゲーム機の史上初めて、“TVを占有せずに遊べるゲーム機でもある”とコメントした。

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