2012年9月20日(木)
兵装が充実した格闘型MSとして、このままでも強力なBD1号機ですが、その真価は今までの機体にはない特殊なシステムにこそあります。そう、“EXAM”です。“EXAM”が発動したBD1号機はまさに“蒼い死神”! まず注目したいのが、そのスピード。バージョンアップ前の“高性能走行制御機構”を3つ装備した、ジム・ライトアーマーに相当するほどの速度で移動ができるようになります。さらに、攻撃力も射撃がやや向上し、格闘も大幅に向上。しかも防御力まで大幅アップといいことづくめです。
“機体HPが30%以下になった時に発動”と条件はやや厳しいものの、“EXAM”が発動したBD1号機は地球連邦軍、ジオン公国軍問わず、現在配備されているどのMSよりも強力なMSと言っても過言ではありません。
▲“EXAM”システム発動時には、もちろんおなじみの演出が。ここからがBD1号機の本領発揮です。 |
▲格闘攻撃の威力はまさに絶大。近くのMSから順番に、なます斬りにしていけます! |
ただ“EXAM”といえば、原作では暴走時に敵味方問わず攻撃対象としてしまう、もろ刃の剣でした。本作でももしかすると“強力なかわりに味方にもダメージを与えてしまう”ことがあるのか? と思いましたが、味方に攻撃して試したところ、そんな仲間割れを起こしそうな仕様は実装されていないようです(笑)。さらに、“EXAM”を搭載した機体が戦場に複数いても、互いをニュータイプと誤認しての同士討ちも起きません。乱戦であろうと、味方にBD1号機がいても安心して“EXAM”を発動させられそうです。
▲“EXAM”中はグラップルも変化。通常時は左の写真の通り“両手での叩きつけ”ですが、“EXAM”中はMSの限界を超えたかのような“片手での投げつけ”になります。 |
しかし“EXAM”は強力ですが不完全なシステム。当然リスクもあります。まず“EXAM”には90秒という決して長くない制限時間があります。この制限時間はMSから降りている最中でも経過し続けるので、“EXAM”が発動したら1度修理をし、それから敵MSのもとへ攻め込む、といった動きはしにくいです。限られた機体HPと時間を生かして立ち回るには、パイロットの腕が重要になるでしょう。しかも、効果時間が終わるとオーバーヒートを起こしたためか、機体HPを問わず頭部と脚部が破損してしまいます。“EXAM”自体がHP減少時に発動するスキルであるため、敵MSの目の前で“EXAM”が切れたら、まず撃破されてしまうでしょう。
▲“EXAM”終了直後のBD1号機は、まさに満身創痍。最低限、脚部の損壊だけでも直さないとまともな戦力にはなりません。 |
また、“EXAM”は1機につき1回しか使えないのも特徴です。途中で撃破されることを考えても、制限時間が8分という現状、“EXAM”の使用は2回が限度かと思います。大きくスピードが上がっていて、さらにスラスターの性能もアップしているので、いっそのこと“EXAM”を発動したら逃走に徹して、敵から離れたところで修理をし、戦線に復帰する運用方法もありかもしれません。ただし、この立ち回り方では“EXAM”中の高い攻撃力を生かせないのが難点になります。高い攻撃力と作品中屈指のスピードを生かし、原作同様に敵小隊の中で暴れ回るように使っていきたい印象でした。
▲全体の感想としては、武装の豊富さも魅力ですが、やはり“EXAM”を生かしてこそのMSだと感じました。手堅く立ち回るプレイヤーより、攻めを重視したプレイヤーのほうが、このMSで大きな戦果を上げられるでしょう。 |
今回紹介したBD1号機は、9月27日発売予定のPSP用ソフト『SDガンダム ジージェネレーション オーバーワールド』を購入すれば、先行で手に入れられるプロダクトコード が付いてきます。【先行配備】ではないので、もちろんカスタマイズもできます。いちはやくBD1号機を乗り回したい人は、予約して確実にゲットしましょう!
なお、本作の開発を担当しているB.B.スタジオでは、今後の新機体や新マップの開発に備えて開発スタッフを募集しているそうです。イチ早く新MSに触れることもできるので、『バトオペ』の開発に携わりたい人は、B.B.スタジオ公式サイトをチェックしてみては?
▲今回の体験会中、いつのまにかホワイトボードに徳島監督が落書きしたBD1号機。後ろのジムとザクもかわいい。 |
(C)創通・サンライズ
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