【電撃乙女部】会計・朝霧敦士は学園きっての不思議ちゃん？ 『恋は校則に縛られない！』連載企画第5回

朝霧ルート◆シナリオ抜粋

鳴　神「どうです？　朝霧君。好みのタイプはまだ定まりませんか？」
朝　霧「おれ、あれから自分でも考えてみました」
主人公「えっ！　そうなの？」
朝　霧「はい」
主人公（朝霧くんが自分で好きな女の子のタイプを考えてみたなんてすごい進歩だよ!!）

御　堂「朝霧、やればできるじゃねーか。で、どうだった？」
朝　霧「そうですね。どうと言われても、うまく表現できないかもしれません」
主人公「それじゃあ、朝霧くんなりの表現で話してみたらどうかな？」
朝　霧「おれなりのですか」
朝　霧「おれの好みの女性は──」
朝　霧「ほわーっとした空気に包まれていて、クルクルっと動いて、パクパクッと食べて──」
榊　木「擬音はキツいな……」
主人公（た、たしかに……）

主人公「えっと、何かにたとえてみるとか？」
朝　霧「すみません、何かにたとえるというのは、どのようにしたらいいでしょうか？」
主人公「うーん、そうだなあ……。季節にたとえるなら春っぽい女の子、とか。楽器にたとえるならバイオリン、みたいな？」
朝　霧「なるほど。わかりました。では、飲み物にたとえると──ミルクココアです」
羽々崎「それって絶対優しい子とか、あま～い感じってこと？」
鳴　神「だいぶ理解できるようになりましたね。どうぞ続けてください」
朝　霧「動物にたとえると──ウサギです」
御　堂「バニーガール──なわけねーか。ほんわかしたかわいらしい子って感じか？」
朝　霧「場所にたとえるなら──図書室ですね」
榊　木「真面目なやつか」
朝　霧「お花にたとえるなら──チューリップです」
主人公「チューリップってことは──性格は明るい子かな？」
朝　霧「あと和菓子で言うなら──桜餅です」
御　堂「へえ、大和撫子ってか？　ま、和菓子ならだいたいどれもそういうイメージだけどよ」
主人公（でも、ちょっとわからなくなってきた気が……）

鳴　神「……朝霧くん、まさかとは思いますが、自分の好きなものを言ってるだけではないですよね？」
朝　霧「…………？」
鳴　神「ちゃんと女性を思い浮かべていますか？」
朝　霧「む……」
羽々崎「ありゃりゃ……。やっぱ具体的に好みを言っていこう！　ちゃんと人間の女の子で！」
主人公「そうだね。頑張って！　朝霧くん」
朝　霧「わかりました。そうですね……。いつもニコニコしている人が好きです」
御　堂「おおっ！　たまにはまともなこと言えるじゃん！」
朝　霧「はい。頑張りました」
鳴　神「では引き続き頑張ってみてください」

朝　霧「はい。……頑張ると言えば、一生懸命、頑張っている人から目が離せなくなります」
主人公「あ、いいね！　何かに打ち込んでる人って魅力的に見えるよね」
朝　霧「…………」
主人公「え？　どうかした？」
朝　霧「先輩は──いつも頑張っています」
主人公「……え？　わ、私？」
朝　霧「はい」
主人公（えーと……なんて答えよう!?）