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2012年9月19日(水)

ブレイク系『Gジェネ』の1つの完成形に――『SDガンダム ジージェネレーション オーバーワールド』クリエイターインタビューをお届け

文:電撃オンライン

 数多くの参戦作品とド迫力の戦闘アニメーションでガンダムファンの心をつかんで放さない『SDガンダム ジージェネレーション(以下、Gジェネ)』シリーズ。今回は、シリーズ最新作のPSP用ソフト『SDガンダム ジージェネレーション オーバーワールド(以下、オーバーワールド)』が9月27日に発売されることをふまえ、制作のキーマンである3人のクリエイターにインタビューを敢行! ブレイク系シリーズ誕生の理由や参戦作品の選び方などについて答えてもらったので、ぜひチェックしてほしい。(※インタビュー中は敬称略)

桑原 顕氏(プロデューサー)宮城 嘉樹氏(エグゼクティブディレクター)上瀧 圭一郎氏(アートディレクター)
『SDガンダム ジージェネレーション オーバーワールド』 『SDガンダム ジージェネレーション オーバーワールド』 『SDガンダム ジージェネレーション オーバーワールド』
▲『機動戦士ガンダム バトルオペレーション』をはじめ、『ガンダムロワイヤル』『ガンダムカードコレクション』『SDガンダム ジージェネレーションモバイル』など、さまざまなガンダムゲームの根幹に携わっている。▲『SDガンダム ジージェネレーション スピリッツ』以降、本シリーズの制作を続けている。近年の『Gジェネ』の基本的なゲームシステムや、作品同士をつなげるクロスオーバーイベントのシナリオなども、同氏が手がけている。▲『SDガンダム ジージェネレーション スピリッツ』以降、大幅に進化をとげた戦闘アニメーションやマップ上のイベントカットインなど、映像演出全般を統括。本作でも、さらに進化した映像を作り上げた。

■『ワールド』を超える『オーバーワールド』の誕生

――PSPでは前々作の『SDガンダム ジージェネレーション ワールド(以下、ワールド)』以来、1年ぶりの発売となる『Gジェネ』作品ですが、まずは本作の開発の経緯から教えてください。

桑原:『ワールド』は、おかげさまでユーザーの皆さまからかなり高い評価をいただきました。そんな『ワールド』をさらにパワーアップさせた、文字通り“前作を超える(オーバーワールド)”な決定版を遊んでもらいたい、と考えたのがきっかけですね。

――そもそも『GジェネF』のような、1作品ずつ原作のエピソードを追体験するもの(原作再現系)ではなく、なぜ『ワールド』のように、各参戦作品のシチュエーションが混ざり合う内容の作品が作られたのでしょうか?

宮城:我々は『SDガンダム ジージェネレーション ウォーズ(以下、ウォーズ)』から続く、参戦作品のシチュエーションが混ざり合うシリーズを、“ブレイク系”と呼んで区別しています。“ブレイク系”が生まれた理由の1つとして、原作に沿ってストーリーを作り続けると、同じ内容ばかりになってしまうからというものがあります。マンネリにならないように考えて行き着いた先が、この“ブレイク系”というスタイルでした。

桑原:今回はシリーズ最多の61作品が参戦するということもあり、原作再現系だとステージ数が膨大になる上、1つ1つの作品の物語がどうしても希薄になってしまい、十分に原作を再現できない可能性が濃厚でした。また、ユーザーさんのなかには初代『機動戦士ガンダム』が見たいという人もいれば、『機動戦士ガンダムUC(以下、UC)』が見たいという人もいます。そんな幅広いニーズに折り合いをつけるため、という点も理由の1つです。

上瀧:“ブレイク系”の発想の根本には、できるだけ多くのガンダム作品の魅力をファンに届けたいという考えがあります。そして、1ステージをプレイしただけで多くの作品のキャラクターや機体が出てくるという、“お祭り感”を味わってもらいたいという思いを凝縮した結果でもあります。この形式は『Gジェネ』シリーズの1つの答えだと思っています。

→ライトな部分はライトに、コアな部分はコアに(2ページ目)

(C)創通・サンライズ (C)創通・サンライズ・MBS

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データ

▼『SDガンダム ジージェネレーション オーバーワールド』ダウンロード版
■メーカー:バンダイナムコゲームス
■対応機種:PSP
■ジャンル:SLG
■発売日:2012年9月27日
■価格:6,280円(税込)
※2012年9月27日~12月末の期間限定で5,650円(税込)
▼『SDガンダム ジージェネレーション オーバーワールド ザ・マスターガイド』
■発行:アスキー・メディアワークス
■発売日:2012年9月27日
■定価:1,575円(税込)
※判型・ページ数:A5・160P
 
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