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2012年9月20日(木)

目前に迫るは凶悪なケルベロスと醜悪なハーピー! 共闘ACT『ソウル・サクリファイス』は独特の世界観と独自のバトルシステムが展開

文:電撃オンライン

 千葉の幕張メッセで開催されている東京ゲームショウ2012のSCEブースにて、PS Vita用ソフト『SOUL SACRIFICE(ソウル・サクリファイス)』を体験したので、その模様をお届けする。

『ソウル・サクリファイス』

 本作は、稲船敬二氏率いるコンセプトが企画・開発を、マーベラスAQLが開発を手掛ける共闘ACT。リアルなファンタジーの世界を舞台に、人間の欲望が描かれる。プレイヤーは魔法使いとなり、“代償”を支払うことで手に入れた“力”を駆使して戦うことになる。

 話題の完全新作タイトルということで、イベント開始と同時にブースにはプレイを希望する人が集結。そんな人たちに混ざり、2回ほどプレイしたのでその様子を掲載していく。

『ソウル・サクリファイス』 『ソウル・サクリファイス』

 プレイできるのは、故郷を守るために衛兵として蛮族と戦い続けた男が変身したケルベロスとバトルする“廃墟の衛兵”と、別の町に引っ越してしまった愛する人を追い、闇のささやきに耳を傾けたハーピーと戦う“湖光の食欲”だ。プレイヤーキャラとして、近距離用キャラ、遠距離用キャラ、サポートキャラが用意されていた。それぞれ男女から選択でき、服装と色の変更も可能だった。

 次に、クエストに持ち込む魔法を選択することになる。始まった時に驚いたのは、魔法の種類の豊富さ。制限時間内だと、すべての効果を読むので精一杯だが、始まった時点で役割に適した魔法を持っているとのことなので、そこまで気にしなくてもいいようだ。なお、一応オススメしておくと、緑色のアイコンで表示されている回復系の魔法が1つあるとかなり助かる。

 以下で操作を簡単に記載する。

 □/△/○ボタン:装備している魔法の使用
 ×ボタン:ダッシュ、回避
 Rボタン:魔法ページの切り替え、魔法の解除
 Lボタン:カメラリセット、ロックオン(ホールド)
 左スティック:移動
 右スティック:カメラ移動
 十字ボタンの↓:心眼モード

『ソウル・サクリファイス』

 クエストではまずは雑魚モンスターが登場。そこでアクションを学ぶことになる。魔法は、□/△/○ボタンに装備されたものをクエストに持ち込める。Rボタンを押すと魔法ページを切り替えられ、最大で6つまで装備可能だ。まず最初に試してみて、使いやすそうな魔法を探すといいだろう。

 発動した後は、魔法によってアクションが異なる。□ボタンを押すことで連続攻撃をするものや、発動後に左スティックで移動させて使うもの、発動後にカメラを操作してロックするものなど、さまざまだ。また、一度発動させたら、効果が切れるまでそのままのものもあれば、Rボタンで解除するまでその魔法を使うものもあるので、使用したものに応じて操作する必要があるようだ。

 魔法を使う際にポイントとなるのは、冒頭で説明した“代償”だ。ある魔法は、攻撃を行うと同時に体力が減少する。遠距離から攻撃できるのは便利だが、そればかりを使っていると、徐々に体力がなくなってしまう。またある魔法は、持ち込めるアイテムの数が限られている。魔法を発動させるための素材がなくなると、使えなくなってしまう。

 フィールド上には、いくつかの素材が用意されている。心眼モードを発動すると、フィールドや敵が見えにくくなるが、素材の場所を把握できるようになる。序盤は使う必要がないかもしれないが、魔法を使えなくなった時や心眼モードを発動したくなった時に利用してみては?

『ソウル・サクリファイス』

 『ソウル・サクリファイス』において特徴的なのが、倒した敵を“救済”するのか、“生贄”にするのかという選択。「とりあえず“生贄”にするだろう」と選択しまくったところ、魔術レベルが上がった。製品版では他にも効果があるのだろうか?

 敵の攻撃で自分がひん死になると、画面左下にホールドボタンが。これは自分の身を犠牲にして、サラマンダーになるというもの。絶大な攻撃力を持っているが、自分の体を使って業火を呼び出すため、命を落とす危険性もあるようだ。

 雑魚モンスターに続いて登場するケルベロスやハーピーは、多彩な攻撃を仕掛けてくる。攻撃力も高いので、明らかに攻撃モーションに入っていて、自分を捕らえているようであれば、回避するのがいいだろう。

『ソウル・サクリファイス』

 敵の攻撃を受けて力尽きそうになった時、他のプレイヤーが近づくことでそのプレイヤーを“犠牲”にしてグングニルを使える。このグングニルは、体中の骨をイバラ状に放出して大ダメージを与えるというもの。恐るべき禁呪ということで、使ったプレイヤーはそのまま力尽きてしまった。

 力尽きたら場合はどうなるのか……。プレイヤーは見ているだけなのか……実はさりげなくバトルに介入できるシステムが用意されていた。通常プレイでは敵モンスターの体力は見えないが、力尽きて霊体になると見えるようになる。他にも、敵モンスターにタッチすると防御力を下げたり、ほかのプレイヤーキャラをタッチすると攻撃力を上げたりということをできる。特に顔をつきあわせてのアドホックプレイでは盛り上がりそうだ。

 タッチスクリーンの右端をさわることで、簡単な定型チャットが表示される。数は結構用意されているので、かなり便利であった。会話パターンが常時表示されているのではなく、必要に応じて出てくるシステムは、他のソフトでも採用されてほしいと感じたほどによくできていた。アドホックプレイではそこまで必要ないかもしれないが、シャイな人がプレイする際や、Wi-Fiでのオンラインマルチプレイをする際には重宝するかもしれない。

 独自解釈による魅力的な世界観と、少し変わったアクションを楽しめる『ソウル・サクリファイス』。魔法を選んで攻撃するシステムと、魔法の効果さえ理解してしまえば、アクション自体はそこまで複雑なものではない。スピード感があり、多彩なアクションを楽しめるので、PS Vitaを持っている人、もしくは協力型プレイプレイが好きな人にはオススメだ。

■東京ゲームショウ2012 開催概要
【開催期間】
 ビジネスデイ……2012年9月20日~21日 各日10:00~17:00
 一般公開日……2012年9月22日~23日 各日10:00~17:00
【会場】幕張メッセ
【入場料】一般(中学生以上)1,200円(税込)/前売1,000円(税込)
※小学生以下は無料

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