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2012年9月20日(木)

【まり探】やっぱりナルホドくんはちょっぴり頼りない? 懐かしさと真新しさが同居した『逆転裁判5』TGS体験版プレイレポ

文:まり蔵

 まり蔵探偵事務所

 東京ゲームショウ(TGS)2012のカプコンブースにおいて、プレイアブル出展されている3DS用ソフト『逆転裁判5』。本作の体験版レポートを、電撃オンラインのミステリー系アドベンチャーゲーム紹介コーナー“まり蔵探偵事務所”の所長・まり蔵がお届けします。

【まり探】
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 『逆転裁判5』は、同社が展開する人気AVG『逆転』シリーズの最新作。今年1月に開催されたイベント“逆転裁判10周年特別法廷”で制作が発表され、TGSのステージイベントで新情報が続々と公開されました。

【まり探】 【まり探】
▲試遊コーナーは、崩壊した法廷をイメージさせるレイアウトとなっていました。
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▲ブース内には、実物大のナルホドくんが! しかも「異議あり!」ポーズ! 一緒に写真撮りたい!!

 今回プレイできた体験版では、第1話“逆転のカウントダウン”の裁判パートを遊ぶことができます。ゲームは、まず何者かによって法廷が爆破されるというショッキングなシーンからスタート。場面が転換すると、おなじみの法廷の控え室が映し出されます。そこにいるのは、本作の主人公・ナルホドくんこと成歩堂龍一と、成歩堂法律事務所に入ったばかりの新米弁護士・希月心音(きづき ここね)ちゃん。今作のナルホドくんの相棒は、綾里真宵ちゃんではなく心音ちゃんになるようですね。

 依頼人は、心音ちゃんの幼なじみである、森ガールの雰囲気ただよう少女・森澄(もりづみ)しのぶちゃん。こんなおとなしそうな娘さんが何をやらかしたのかと気になるところですが、何もわからないまま慌ただしく裁判に突入。ナルホドくんはまったく情報を持たない状態で、裁判に挑むことになります。

 裁判パートでは、サイバンチョやアウチ検事といった懐かしい面々が登場します。……と思ったら、アウチ検事は本人ではなく弟さんなんですな。サイバンチョもナルホドくんが法廷に帰ってきたことがうれしいようで、しきりに「懐かしい」を連発。「あなたがツッコミとハッタリで法廷を荒らしていたころ……」と思い出を語り出した時は、さすがに吹き出しそうになりましたが。

 なんとか法廷記録などをそろえて、ようやく事件の概要を把握。しのぶちゃんには、法廷を爆破した容疑がかけられているようです。『逆転裁判』シリーズ恒例の怪しげな証人も登場して、いよいよ尋問に入ります。

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 と、ここまでプレイして、まず目に付いたのがキャラクターのなめらかな動き。今作からキャラクターが3Dになるとのことで、どのような見た目になるのか楽しみにしていたんですが、これが想像以上。これまで2Dグラフィックで表現されていたキャラクターが、3Dになったことでぬるぬる動くのですが、『逆転裁判』の雰囲気を壊さないまま、あのユニークな動きを見事に再現していました。サイバンチョが木槌を振り下ろす場面もちゃんと動いていましたよ。

 あと、地味にうれしかったのがバックログ機能。「やべっ、テキスト飛ばしちゃった!」という事態に陥っても、ボタン1つでバックログが表示されたのには大げさですが感動しました。あとはキャラクターのボイスですね。本作にはゲーム中にアニメパートが用意されていて、ボイスはアニメパートと同じキャストが担当するそうです。「ナルホドくんの声と言えば、巧舟さん!」と思われている方も多いと思います。私もそう思います。でも、今作のボイスもいいな~と素直に感じました。

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 さて、裁判パートを進めていくと、新システムの“ココロスコープ”を体験することができます。これは、証人のココロの声を聞き分ける“特別な耳”を持つ心音ちゃんが、言葉には表れない感情を証人の声のトーンから感じ取り、証言と感情の“矛盾”をつきとめるというシステムです。感情には“喜”、“怒”、“哀”、“驚”の4つがあり、証言と食い違う感情を指摘することで、新たな証言を手に入れることができます。体験版はわかりやすい選択肢が用意されていましたが、製品版ではもっと複雑になるのかなと思うと期待が高まりますね!

 3Dになったキャラクターやボイス、新システム“ココロスコープ”と確実に進化を遂げている『逆転裁判5』。しかしその一方で、ゲーム中のさまざまな個所で“『逆転裁判』らしさ”を感じることができ、ホッとしました。『4』から1年、『3』から数えると8年もの歳月が経っていますが、カッコよくなった新生ナルホドくんは相変わらずどこか頼りなくて、「あー、これぞナルホドくんだよね~」と思わせてくれました。

 これまでの『逆転裁判』シリーズ作品が好きな方は、間違いなく楽しめる内容になっていると思います。『逆転裁判』シリーズが好きというアナタ、ぜひTGSのカプコンブースで懐かしさと新しさが同時に感じられる『逆転裁判5』の体験版をプレイしてください。そして、「あー、これぞ『逆転裁判』だよね~」と感じていただければと思います。絶対、おもしろいですから!

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▲新たに登場するマスコットキャラクター・ねつゾウくん&えんザイくん。これはグッズになったらかわいいなぁと思っていたら、プレイ特典のノベルティストラップとして配布されていました。仕事が早い。

■東京ゲームショウ2012 開催概要
【開催期間】
 ビジネスデイ……2012年9月20日~21日 各日10:00~17:00
 一般公開日……2012年9月22日~23日 各日10:00~17:00
【会場】幕張メッセ
【入場料】一般(中学生以上)1,200円(税込)/前売1,000円(税込)
※小学生以下は無料

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