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2012年9月23日(日)

堀内賢雄さんが登場! 数々の制作秘話が明かされた『メタルギア ライジング リベンジェンス』ステージ

文:電撃オンライン

 東京ゲームショウ2012のKONAMIブースで、最後に開催された“『メタルギア ライジング リベンジェンス』ステージ”の模様をお届けする。

 このステージではMCの森一丁さんと小島プロダクションの是角有二プロデューサー&玉利越リードライター、プラチナゲームズの稲葉敦志プロデューサーが登壇。本作の“日本ゲーム大賞2012 フューチャー部門”受賞が改めて発表された後、是角さんは本作を「超人的なアクションと高周波ブレードで暴れまわる、爽快感溢れるゲーム」と紹介し、その後先日と同様に最新トレーラーが上映された。

『メタルギア ライジング リベンジェンス』 『メタルギア ライジング リベンジェンス』

 森さんから本作のアクション的な魅力について聞かれた稲葉さんは、アクションゲームの気持ちよさと両立する、“自由切断”の気持ちよさと解説。さらに是角さんは、斬ることが気持ちいいゲームだが、敵を斬るためのルートの選択やトラップの排除など、自由な戦略の組み合わせにも楽しさがあると語った。玉利さんは、一殺多生の信念で敵を斬る雷電が、本当に正義の活人剣なのかが描かれるという、本作のストーリー展開を紹介した。

 本作の紹介が終わると、ここでゲストの雷電役・堀内賢雄さんが、「やっと独り立ちいたしました雷電役の堀内賢雄です」という自己紹介で登場。堀内さんを新たに交え、本作に登場するキャラクターとキャストについて紹介された。

『メタルギア ライジング リベンジェンス』

 雷電の演技について、堀内さんは役者人生で積み重ねたものをすべて出せたとコメント。ダメージボイスの1つでも魂が入っていると語った。さらに是角さんによって、収録の際に玉利さんと齋藤健治ディレクターとで極めて激しい議論を交わしていたことも明かされた。

 LQ-84iをシナリオに入れる際は、髪のつかみ合いになるほどの大もめの状態だったという。「忍者は犬を連れてなきゃいけないんだ!」と力説する齋藤さんに対して、最初に書きなおした段のシナリオではただいるだけの存在だったものの、自身で駄目だと思いさらにシナリオを修正。執筆している内に自分でも盛り上がり、おいしい役になっていったそうだ。

 本作のシナリオは、プラチナゲームズが制作したアクションパートにあわせて、一度最初から書きなおされている。特にボスキャラクターについては、敵と信念をぶつけあう戦いをさせたいため、敵それぞれに信念を持たせてほしいと齋藤さんからの注文があり、その重大さがシナリオを書きなおすきっかけになったとのことだ。

 “マヴェリック・セキュリティ”の仲間たちとの無線会話は、体験版でも大量に収録されているとのこと。PS3版『ZOE HD エディション』に付属の体験版か、年内配信予定の体験版をプレイする際は、彼らとの無線も試してみよう。ここでは従来のキャンベル大佐のようなポジションのボリス社長や、雷電の弟分にあたるケヴィンが紹介されたが、話題はセーブ担当であるコートニーの巨乳に集中していた。

 小島プロダクションでは、デザインやメカニクスなどに緻密な設定を行っているが、コートリーについては「巨乳にしろ」という理屈を超越した指示が飛んできたらしい。是角さんによると、今回は女性キャラが少ないので、女性的な魅力を詰め込んだそうだ。なお、彼女は会社に入って日が浅く知らないことも多いため、無線の会話では雷電が彼女をからかう場合もあるという。

 物静かなマッドサイエンティストのドクトルは、“前頭前野背外側部”のような言葉が入る難しいセリフが多いため、堀内さんはドクトル役の麦人さんに「お互い大変だな」と言われたという。なお、ドクトルが敵兵の左手の回収を要求するのは、玉利さんが描いたドクトルが魅力的なので、それを生かしたゲーム性を導入した結果だとのこと。

 ここからさらに『メタルギア』シリーズを通した雷電という男を語るため、小島監督が登壇。「伝説の英雄を初心者が操作するとかっこ悪いから」という導入の動機や、新川洋司さんと小島監督による“美しい男を作ろう”というデザインテーマといった話題の他、『メタルギア ソリッド 4』で雷電を大活躍させたため、彼でプレイしたいという声が集まっていたことなどを語った。

『メタルギア ライジング リベンジェンス』 『メタルギア ライジング リベンジェンス』

 小島監督は、小島プロダクションとプラチナゲームズはクオリティを重視するため、発売を遅らすのではないかと懸念するユーザーを安心させるためとして、罰ゲームの設定を提案。それに対し、玉利さんは没シナリオと、自身が高校生の時に書いた恥ずかしい小説の公開を約束したという。稲葉さんは、現在“取締役プロデューサー”という自身の正式な名刺上の肩書きを、1年間“負け犬”に修正することを約束。さらに、この場にいない齋藤さんの名刺についても、“GUILTY”のスタンプを押すと約束した。小島さんは、「自腹で、できる限り多くの人に直接お届けする」と発言。配布人数について聞かれ「50……」と言いかけると「50万人!」と周囲の面々から拡大解釈の上で決定されてしまっていた。

 小島監督は自身の罰ゲームについて、プラチナゲームズに『メタルギア ライジング リベンジェンス 2』を作ってもらうと約束。会社的に複雑な心境だと稲葉さんが語ると、「その場合はなんか違うものを作ってもらう」と小島監督はコメントした。ステージの最後には、登壇者それぞれが『メタルギア ライジング リベンジェンス』への意気込みを語り、小島監督の「これからも、より高みを目指して頑張ります」とのメッセージを送り、東京ゲームショウ2012の全ステージ終了を飾っていた。

『メタルギア ライジング リベンジェンス』

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