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2012年10月22日(月)

【電撃PlayStation】ダウンロードタイトルの星『俺に働けって言われても 乙』のロングインタビュー!!

文:電撃PlayStation

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――新要素にはどのようなものがあるのでしょうか?
吉田:施設建設とアドバイザーの役割を統合し、自由に村作りができるシステムを導入しました。現在の予定では4×4マスの村内へ自由に施設を建設できるというものです。前作のアドバイザー的な役割を持つ施設や、毎日素材を生み出してくれる施設など、多彩な施設を用意するのでプレイスタイルに応じて自由に建設してもらえればと。特定の施設を隣接させると、効果がアップする仕組みも入れようと思っています。続いて先ほどもお話したモンスター図鑑ですね。イラストは表示されませんが、出会ったモンスターの強さや特徴が記載されます。そして冒険者の冒険データが残る「査定シート」を作ることにしました。平均ダメージや死亡回数、各スキルの使用回数などさまざまなデータが確認できるようになります。これを確認して、クビにするのか給料をアップするのか判断していただければと。さらに『乙』では同じ職業でも「優秀」「大器晩成」などの揺らぎを作ったので、そういうことも査定シートでわかるようになります。
――ボリューム的にはどうなりますか。
吉田:現時点では、ダンジョン数は表裏合計で前作の約1.5倍、レベル上限は300、シナリオは2年間ぶん作ります。そしてすべてのユニークキャラに、メール8通ぶんくらいのイベントをつけます。新規ユニークキャラと新職業ももちろん追加。そのほかの部分もとにかく全体的にボリュームアップしています。自分でも「本当にコレ、ロープライスで売るの?」と思ってます(笑)。
――たしかに、価格も気になるところですね。
橋本:価格に関してはまだ決まっていません。ですが、低価格路線は崩しません。今回は開発初期から優秀なスタッフをチームに入れていることもあり、前作と同じ価格にはならないかもしれませんが、値段ぶん以上の満足ができるいいものになるとは思います。
吉田:本編の値段を抑えるぶん、DLCでいろいろとおもしろいことができればなと考えています。ゲームに無関係なジョーク系のDLCが好きなので、そういうのをたくさん用意したいですね。主人公の部屋のデザインを変えるだとか、見返りがないのに難易度がムダに上がるだとか、いろいろ変なことをしたいです。何でもかんでも本編に含めて値段を上げるのがイヤなので、人によって「あってもなくてもいい」と思える部分は極力DLCにしようと考えています。ラーメンのトッピングと同じで、自分の好みに合わせて選んでもらえればと。ウチとしてはトッピングなしのシンプルな状態が一番の自信作です。
――前作のセーブがどうなるのかも気になるところです。
吉田:正直な話、現時点ではセーブデータの引き継ぎは考えていません。しかし前作を遊んだ人だけの特典は絶対に用意します。前作を買ってくれた人たちがいなければ『乙』は本当に作れなかったですから、お礼になるような特典を作りたいですね。確実にやろうと思うのは、前作の購入履歴がある人のみ手に入るDLC。内容は、その方法でしか入手できないユニークキャラです。前作連動以外では絶対に配りません。「限定かと思ったら、後々に誰でももらえるようになった」みたいなことが大嫌いなので。その限定ユニークキャラだけではお礼には少し足らないと思っているので、ほかにも考えるつもりです。まずはゲームとして完成させることが最優先ですから。
――セーブは引き継げなくても、前作を買って損はないということですね。
吉田:現在持っていない人は、前作を買っていただいても、『乙』を待っていただいてもどちらでも構いません。これまでに買っていただいた方へのお礼として考えたことですので。
橋本:「続編発表キャンペーン」としてセール販売(※10月16日~30日の期間中、ゲーム本編やDLCセットがプライスダウン)しますので、『乙』が待てない方はこのタイミングでぜひ。
吉田:こういうセールは新規ユーザーへのサービスにはなりますが、既存ユーザーへの還元にはならないので申しわけないなと思っていたんです。ですから既存ユーザーには続編で感謝の気持ちをお返ししたいですね。
――最後に、読者にメッセージをお願いします。
吉田:前作を遊んでくださった方々には本当に感謝しています。みなさんのおかげで僕たちはゲームを作ることができます。僕は続編やナンバリングタイトルの使命は、前作のユーザーを満足させることだと思っています。新規ユーザーを大事にするならタイトルを変えればいいので。ですから前作を楽しんだ方が、もっと楽しめるような『乙』を現在開発中です。よりストレスなく、より楽しく、より奥深い『乙』を期待していてください。まだ『俺働』を未プレイの方々には、『乙』は続編として届けるつもりはありません。『乙』が1作目と思って遊んでいただければ幸いです。キャンペーンはありますが、個人的には前作を買わずに『乙』を待っていただいて一向にかまいません。少しでも「おもしろそう」と思われたなら、ぜひ遊んでもらえるとうれしいです。
橋本:『俺働』と『乙』については、吉田が言ったとおりです。イースマイルとしては現在PSPでソフトを出していますが、スマートフォンや最新の携帯ゲーム機などでもいろいろと展開していきたいなと企画している最中です。これからもイースマイルという名前を覚えておいてもらえれば幸いです。

(C)2012 E-smile., Co. Ltd. All rights reserved.
メインキャラクターデザイナー:なぐも。
キャラクターデザイナー:岡美里 ゲームデザイナー:山田真之

データ

▼『電撃PlayStation Vol.528』
■発行:アスキー・メディアワークス
■発売日:2012年10月11日
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