ウメハラ選手がさらに神に近づいた!? “ストリートファイター25周年 公式全国大会 格闘秋祭り”の模様をレポート

文：電撃オンライン

■『ストリートファイターIII 3rd STRIKE ONLINE EDITION』コーナー

　根強い人気を誇る『ストリートファイターIII 3rd STRIKE』。いわゆる“3強”と言われる春麗、ユン、ケンの他に、ユリアンやいぶきというキャラの姿も見ることができた。一瞬で体力を削られるスピーディな展開に、観客も緊張感を持って試合のゆくえを見守っていた。

▲実況・解説は、総師範KSKさん（右）とヌキさん（左）。どちらも、『ストリートファイターIII』で優秀な成績を残した有名なプレイヤーだ。		▲シンバ選手のケンに対して、蟷螂斬でダメージを与えていくふろ選手のヤン。そのまま押しきり、2本を先取していた。

▲復帰するや決勝トーナメント進出という見事な成績を残した梅園選手。鳳翼扇をからめたコンボで、ウィナーズファイナルまで進んだ。		▲春麗vs春麗という本作を象徴するかのカードになったウィナーズファイナル。鳳翼扇が決まると体力を半分奪うという状況での差し合いに、春麗を使っていたヌキさんは「見ている方も胃が痛い！」とコメントした。

▲キャラクター性能的につらい試合が続いたヒガ選手のいぶき。空中からの攻撃で、多くの選手を沈めていったが、梅園選手の春麗には勝てなかった。		▲アメリカで行われる世界大会に進めるのは、優勝者のみ。他のタイトルに比べると厳しいトーナメントだった。

　ウィナーズファイナルに続いて、春麗vs春麗という対戦になったグランドファイナル。プレイヤーも、ウィナーズファイナル同様にMOV選手と梅園選手だ。春麗は、さまざまな攻撃から鳳翼扇につながる。中でも、互いに先にしゃがみ中キックを当てるための攻防は、見ている方も力が入るほど、緊迫していた。そんな戦いを制したのは、MOV選手。『ストクロ』では3位に終わった雪辱を、別タイトルではたした。

▲ヒットした瞬間にスクリーンが光り、鳳翼扇が発動。グランドファイナルは、ゲージをためた後に、いかに鳳翼扇につなぐかという展開が続いた。敗れたとはいえ、見事な戦いを披露した梅園選手にも大きな拍手が贈られた。

▲MOV選手は「『ストクロ』はタイトルに縁がなかったようなので、（この優勝は）すごくうれしいです！」と力説。梅園選手には「ここまで来れるとは思わなかったです」というコメントの他に、リハビリを手伝ってくれた仲間に謝辞を述べていた。

■『スーパーストリートファイターIV アーケードエディション Ver.2012』コーナー

　多くのプレイヤーを、再びアミューズメント施設に足を運ばせるようなムーブメントを作った『ストリートファイターIV』の最新版を使ったトーナメント。予選を勝ち抜いた7名に加えて、“第2期 TOPANGAリーグ（A）”からふ～ど選手が参戦して、トップを目指した戦いを繰り広げた。

▲実況・解説を担当したのは、かみちゃんさん（左）とアールさん（右）。そんな2人や観客が驚くほど、予想できない展開が待っていた。		▲dath選手のクリムゾン・ヴァイパーの攻撃を紙一重でかわし、烈火真撃という流れに、会場から大きな歓声があがった。

▲攻めの姿勢を崩さなかったのは、さくらを使った“うりょ選手”。迎撃されても空中や地上から攻める姿に、ワクワクした人も多いのでは？		▲強昇龍拳がとにかく冴えていたウメハラ選手。気づかないようなスキに真空波動拳を放ったり、不敵に投げを繰り返したり、他の人を圧倒するプレイを披露した。

▲途中のトーナメント表。なお、ルーザーズ3rdはうりょ選手とえいた選手が、ルーザーズファイナルはふ～ど選手とうりょ選手が競い合った。		▲本日2度目の対戦となった、うりょ選手対ふ～ど選手。ギリギリのタイムまでけん制しあたったと思えば、とにかく互いに前に出るというめまぐるしい試合展開を制したのは、ふ～ど選手だった。

　とにかくキレているウメハラ選手に挑むのは、ウィナーズファイナルで同氏に敗れたふ～ど選手。先ほどの雪辱をはたしたいふ～ど選手であったが、それをはばんだのは昇龍拳であった。このグランドファイナルでは、出した強昇龍拳がすべて当たっていたというほど、冴えていた。まずは1勝して五分に戻したかったふ～ど選手をストレートで下して、優勝の栄冠を手にした。

▲ニコニコ生放送を見ている人からの応援もとにかくすごかったグランドファイナル。新宿から歩いてきたというウメハラ選手の操作するリュウが画面上を歩くたびに、コメントは大盛り上がりであった。

▲「対策を立ててきたのが、うまくいきました。うれしいです」と語ったウメハラ選手。同氏が優勝した『スパIV AE』グランドファイナルは、本日一番の盛り上がりを見せた。

■表彰式

　表彰式では、優勝者と準優勝者に盾や副賞が贈られた。『ストクロ』と『スパIV AE』の優勝者と準優勝者、『ストIII 3rd OE』の優勝者は、アメリカのサンフランシスコにて12月に開催される世界大会“Street Fighter 25th Anniversary Tournaments”へ招待される。入賞者は、小野義徳エグゼクティブプロデューサーから招待状を受け取った。

▲厳しい大会を勝ち抜いてきた入賞者に、盾や副賞とともに大きな声援と拍手が贈られた。8時間という長い時間であったが、会場に集まったファンの多くが最後まで見届けた。

▲『ストクロ』優勝者のときど選手には“ストクロマスター”、『スパIV AE』優勝者のウメハラ選手には“神に近付いた者”という称号が贈られた。

▲招待選手には渡米するための航空チケットに加えて、ホテル代や豪華な食事がつくという。日本代表として、“Street Fighter 25th Anniversary Tournaments”での活躍に期待したい。

(C)CAPCOM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.
(C)CAPCOM U.S.A., INC. 1999,2011 ALL RIGHTS RESERVED.
(C)CAPCOM U.S.A., INC. 2012 ALL RIGHTS RESERVED.

データ

関連サイト

• “ストリートファイター25周年 公式全国大会 格闘秋祭り”特設サイト