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2012年11月15日(木)

謎解きが激ムズなのは日織のせい!? 開発スタッフが振り返る『一柳和の受難』キャラクター誕生秘話【電撃日本一】

文:電撃オンライン

 日本一ソフトウェアの設立20周年を記念する特設ページ“電撃日本一ソフトウェア”の連載コーナーとなる、開発スタッフのコメントつきで名キャラクターを紹介していく“キャラクター辞典”。

 第9回目となる今回は、シリーズごとに異なるシステムで事件を解き明かしていく推理アドベンチャー『一柳和の受難』シリーズをクローズアップ。開発元となる株式会社フォグの社長・宗清紀之氏のコメントとともに、メインキャラクターを紹介する。


『一柳和の受難』シリーズ

『雨格子の館』
・発売日:2007年3月8日
・対応機種:PS2
・ジャンル:AVG
・希望小売価格:7,140円(税込)
[備考]
・シナリオ追加や難易度の変更が加えられた廉価版がPS2、PSPで発売
・廉価版からタイトルが『雨格子の館 一柳和、最初の受難』と改定され、以降のシリーズ作品には『一柳和●●の受難』とつけられるようになった
・シリーズタイトルが『3』まで展開


■シリーズごとに特色の異なるシステムで事件の核心に迫る推理アドベンチャー

 やっかいごとに巻き込まれやすい体質の主人公・一柳和が、行く先々で殺人事件に遭遇し、それを解決していく推理アドベンチャー。このゲームは、ゲームシステムがシリーズごとに異なるという特徴を持つが、基本的にどのシリーズも情報や証拠を十分に“調査・収集”することで、“犯人の特定”を行い、事件を解決していく作りになっている。

 1作目となる『雨格子の館』の特徴は、早期に犯人の見立てを推理し、事件を未然に防げること。2作目の『奈落の城』は信頼度によってパートナーが変わり、それによって事件へのアプローチが大きく変わるため、複数の視点から事件を把握できる。そして3作目『氷の墓標』では、ルートによって異なるストーリー展開が用意されており、そのすべてを把握することで事件の全貌が見える仕掛けとなっている。

『雨格子の館』 『雨格子の館』
▲本シリーズは基本的にいつでも犯人を告発できる。ただし、犯行や動機などを筋道立てて解説しないと解決にはならない。

【一柳 和(いちやなぎ・なごむ)】

『一柳和の受難』シリーズ

―ことあるごとに事件に巻き込まれる不幸な体質の大学生―

 やっかいごとに巻き込まれやすい体質を持つ、本シリーズの主人公。年齢は21歳。夏休みのある日、道に迷った末、たどりついた館で死体を発見してしまったことから、殺人事件へと巻き込まれていくことになる。

 本人はかなり臆病なのだが、気になることは納得するまで追及せずにはいられない(わからないと安心できない)という性格の持ち主で、館に関する一連の事件も自身の欲求に突き動かされつつ、事件の真相を突き止めようとする。

『一柳和の受難』シリーズ
▲人一倍強い好奇心を持つが、同時に臆病でもある和。ちょっとしたことで大騒ぎし、時には驚きのあまり気絶してしまうことも……。

●開発スタッフからのコメント:一柳和編

 受難体質世界一の男。当初から“受難”という言葉は設定上あったんですが、PS2の『奈落の城』の時に『~2度目の受難~」と副題でついて…いつの間にか“一柳和の受難シリーズ”と呼ばれるようになってしまいました。一作目のプロローグの時からずっと彼には、「お前なんでここに来た?」と言ってあげたい。(宗清)


【日織(ひおり)】

『一柳和の受難』シリーズ

―長髪に着流し姿の売れない時代劇俳優―

 長髪に着流しという出で立ちの売れない時代劇俳優で、年齢は26歳。飄々(ひょうひょう)とした態度のつかみどころがない青年だが、親切で人当たりがいい。館では和と同室で、彼とずっと行動をともにしていたことから、唯一殺人事件の容疑者から外されている。

 『雨格子の館』での事件以来、和と友人関係を築いているが、和のやっかいごとに巻き込まれやすいという体質の犠牲となり、行く先々で和ともども事件に見舞われる。

『一柳和の受難』シリーズ
▲何者かに殴られて気絶した和を介抱するため、同室になって世話をする日織。飄々としているが、優しい性格の持ち主なのだ。

●開発スタッフからのコメント:日織編

 『一柳和の受難』シリーズにおけるワトスン役……なんだけど、意外となんもしてくれないのな、という印象が当初はありました。「なんだよ、もうちょっとヒントくれよ」「マジでお前犯人知らないの?」みたいな。日織の「どうなんでしょうねぇ」体質が『一柳和の受難』シリーズの高難易度を支えているのですな。(宗清)


【アルノルト・フォン・ルロイ】

 
『一柳和の受難』シリーズ

―呪われたルロイ伯爵家の23代当主―

 金髪の美青年で、呪われていると伝えられるルロイ伯爵家の子孫。幼少のころに父母を亡くし、19歳という若さで第23代当主となった。幼い彼にかわって家を守っていた祖母が最近他界したため、何かと表舞台に立つこととなった。親しい人物からはアルの愛称で呼ばれている。

 その立場ゆえか大人びたところが多いが、温和な性格で少年らしい表情を見せることもある。城を訪れた和や日織と打ち解けて友人関係を築いていくが、城にまつわる不吉な伝承を再現するかのような奇妙な事件に巻き込まれていくことになる。

『一柳和の受難』シリーズ
▲ルロイは趣味が乗馬と読書で、得意なことはピアノ。嗜好品はワインとアッサムティーという、いかにもな上流階級の紳士だ。

●開発スタッフからのコメント:アルノルト・フォン・ルロイ編

 まさか紅茶好きな金髪の美少年が登場するゲームを、制作することになるとは思わなんだです。関西女子企画タッグチーム(※)恐るべし。なんの寄り道もせずまっとうに男子を長年歩んできた私としては、なんとも印象の抱きようのないキャラ。金持ちなのはうらやましいが、ああいうおっかないとこには住みたくないし。(宗清)

※本シリーズのシナリオや企画は、2人の女性スタッフによって生み出されている。


【CHECK】期間限定の値下げキャンペーンや『MISSINGPARTS the TANTEI stories』シリーズの集大成にも注目!

 2013年11月27日までの期間限定で、『一柳和の受難』シリーズと『夢想灯籠』のダウンロード版がお得な価格でセール中! また、11月29日にはFOGが手掛けた『MISSINGPARTS the TANTEI stories』シリーズの集大成となるPSP用『MISSINGPARTS the TANTEI stories Complete(ミッシングパーツ ザ タンテイ ストーリーズ コンプリート)』が発売されます。シリーズ全6話に加えて、PSP版だけの新シナリオも追加されているので、本格推理AVGファンはぜひご注目ください!

●『雨格子の館 PORTABLE 一柳和、最初の受難』:定価3,800円(税込)→特別価格2,800円(税込)
●『奈落の城 PORTABLE 一柳和、二度目の受難』:定価3,800円(税込)→特別価格2,800円(税込)
●『氷の墓標 一柳和、三度目の受難』:定価4,800円(税込)→特別価格3,800円(税込)
●『夢想灯籠』:定価2,200円(税込)→特別価格1,800円(税込)
※いずれもPlayStationStore内でのPSP用のダウンロード版となります。



【次回のキャラクター辞典『ラ・ピュセル 光の聖女伝説 』は11月29日掲載予定】

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