News

2012年11月1日(木)

ゲーム音楽の作曲者も参加する3つの生バンドが熱演! 2083WEB 3rdAnniversaryLive “Thanks!”の模様をお届け

文:電撃オンライン

 10月25日、東京・吉祥寺のCLUB SEATAにて、ゲームミュージックライブ・2083WEB 3rdAnniversaryLive “Thanks!”が開催された。

 このライブは、ゲーム音楽コンサートポータルサイト・2083WEBの3周年を記念して企画されたもの。“Colors of Scenery JAZZ ORCHESTRA”、“SQ4 F.O.E band”、“TEKARU”といった3組のバンドが出演した。

 最初にステージに上がったのは、「ゲーム音楽をジャズで」というコンセプトで活動するバンド“Colors of Scenery JAZZ ORCHESTRA”。PSP版『ファイナルファンタジーIII』の“みんなで奏でようFFIII+演奏してみたコンテスト!”で入賞を果たした3ボーカルによる『悠久の風』から、後に出演するTEKARUにあわせたという『タイムトラベラーズ』の『Time after Time(Shindo’s Theme)』が続けて演奏された。

2083WEB 3rdAnniversaryLive “Thanks!”

 Colors of Scenery JAZZ ORCHESTRAにベースとして参加している、2083代表取締役の斉藤健二さんによる開幕のあいさつでは、TEKARUの坂本英城さんも登場。坂本さんは、先ほど演奏された『Time after Time』について、「まさかこの曲チョイスするとは」と感嘆の声を漏らしていた。この曲は特にサックスが難しく、原曲の収録の際にはプロの奏者が譜面を持ち帰ったほどだという。

 しっとりとしたソロで歌われた『Eyes On Me』からメンバー紹介を挟み、ノリノリの『塊オンザスウィング』を熱唱。そこから一転してインストゥルメンタルで演奏されたのは、『ファイナルファンタジーVI』の楽曲メドレー。演奏後にはボーカル&司会の吉田純也さんから「変態な曲」とまで称されたドラマチックなアレンジ演奏を、観客は一心に聞き入っていた。

2083WEB 3rdAnniversaryLive “Thanks!” 2083WEB 3rdAnniversaryLive “Thanks!”

 最後には、『NiGHTS into dreams…』のメインテーマ『Dreams Dreams』が歌われ、Colors of Scenery JAZZ ORCHESTRAの初ライブが締めくくられた。

2083WEB 3rdAnniversaryLive “Thanks!”

 次に登場したのは、『世界樹の迷宮IV 伝承の巨神』のスーパーアレンジアルバムにアレンジャーとして参加した上倉紀行さんが、中心となって結成したバンド“SQ4 F.O.E band”。その名の通り、演奏するのは『世界樹の迷宮IV』の楽曲だ。迫力の生バンドで演奏された最初の『戦場 疾風』から、演奏の合間には、斉藤さんと楽曲を製作した古代祐三さんによるトークも行われた。

2083WEB 3rdAnniversaryLive “Thanks!”
2083WEB 3rdAnniversaryLive “Thanks!”
▲トークに登壇した古代さん。

 トークパートでは、『世界樹の迷宮III 星海の来訪者』まで使用されていたFM音源は、特徴をとらえた音作りをしないと綺麗に鳴らないので難しかった、というエピソードや、最初の戦闘BGMでは2ループ目から展開するという、初代『世界樹の迷宮』から続く楽曲のセオリーなどが語られた。

『迷宮 I 碧照ノ樹海』と『街景 碧空に抱かれた街』、『街景 宵闇は温き安らぎ』の穏やかな3曲から続き、Colors of Scenery JAZZ ORCHESTRAのブラス隊を交えてF.O.E.との戦闘BGM『戦場 一重向こう側の死』を演奏。古代さんは、この楽曲で“カッコよさ”に加えてエンカウントした際の“やっちゃった感”の演出を試みたとのこと。その結果、「ドリフっぽい」という感想が寄せらたというエピソードを語り、会場に笑いを呼んでいた。

 SQ4 F.O.E bandの最後の曲は、『戦場 己が信念を杖に』と『戦乱 吹き荒ぶ熱風の果て』。熱く激しい戦闘曲の連続に、客席はオールスタンドとなって盛り上がっていた。

2083WEB 3rdAnniversaryLive “Thanks!” 2083WEB 3rdAnniversaryLive “Thanks!”

 ステージのトリを務めたのは、ノイジークロークの所属作曲家によるバンド“TEKARU”。『真かまいたちの夜 Nightmare 2011 MIX』の演奏から、「どーもー、TOKIOでーす」という、自称“ゲーム音楽業界で一番ふざけているバンド”のTEKARUらしいあいさつでスタートした。

2083WEB 3rdAnniversaryLive “Thanks!”

 あいさつの後のトークにて坂本さんは、先ほど登壇した古代さんについて、同氏による『イース』の楽曲と中学生時代に触れていなかったら、今の仕事はしていないだろうとコメント。さらに、現在では古代さんと坂本さんが同じ整体に通っているという、意外なつながりも語られた。

2083WEB 3rdAnniversaryLive “Thanks!”
▲恒例の顔キーボード。顔面でしか奏でられない音がここにある!?

 続いて演奏されたのは、TEKARUのライブではおなじみとなっている、『無限回廊』の『prime #919』や、『勇者のくせになまいきだ:3D』の『ファイナル・ギャザリング!』と『来たるべきセカイ』。TEKARUファンにはおなじみの、屈伸運動や顔キーボードも披露された。

 ここで、『タイムトラベラーズ』のED曲『The Final Time Traveler』を歌うサラ・オレインさんがサプライズゲストとして登場。11月9日の恵比寿 ザ・ガーデンホールにて開催されるデビューコンサート“セレステ”が告知された後、特別に『The Final Time Traveler』が、坂本さんの生演奏によるショートバージョンとして歌い上げられた。

2083WEB 3rdAnniversaryLive “Thanks!”

 最後の楽曲は、『428 ~封鎖された渋谷で~』から柳下純一のテーマ曲『茄子』。この曲でも再びColors of Scenery JAZZ ORCHESTRAのブラス隊が参戦。会場全体を大きく盛り上げるアップテンポの賑やかな楽曲で、全ステージのラストが飾られた。

 TEKARUは、今後も11月から隔月にて2083が開催するゲームミュージックライブ“DeepCrystal”に出演予定。ゲームミュージックファンは、11月28日の“DeepCrystal 1stLIVE「歳末ヒロイン!TEKARU踊り喰い」”にも注目だ。

2083WEB 3rdAnniversaryLive “Thanks!” 2083WEB 3rdAnniversaryLive “Thanks!”
▲なすびさんが演じる柳下純一のテーマなので、曲名が『茄子』。『428 ~封鎖された渋谷で~』の中でも人気の高い曲だ。

■2083WEB 3rdAnniversaryLive “Thanks!”概要
【開催日時】2012年10月25日
【会場】吉祥寺CLUB SEATA
【主催】2083
【協力(五十音順)】インデックス、エインシャント、ノイジークローク

(C)2083
(C)Spike Chunsoft

関連サイト