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2012年11月10日(土)

ベラお姉さんはカウンターキャラ! 開発陣が語る『マビノギ英雄伝』“SEASON2”の見どころとは――?

文:黒田知道

『マビノギ英雄伝』

 ネクソンは、PC用オンラインA・RPG『マビノギ英雄伝』において、大型アップデート“SEASON2”を実装予定。アップデートに関する開発者インタビューをお届けする。

 “SEASON2”へのアップデートは、11月20日と12月(日時未定)の2回に分けて行われ、新ストーリーやマップ、新規プレイヤーキャラクターのベラなどが随時実装されていく。今回、『マビノギ英雄伝』の日本とヨーロッパのサービスを担当するキム・ソンアン氏、“SEASON2”の企画を手がけたイ・キュドン氏、企画者であり、ベラの担当者でもあるイム・ドックビン氏、そして海外チーム担当のイ・ミギョン氏にインタビューを実施! “SEASON2”やベラについての制作秘話を伺ったので、最後までじっくり堪能してほしい。

『マビノギ英雄伝』
▲インタビューに応じてくれた開発スタッフの皆さん。写真右から、イ・ミギョン氏、キム・ソンアン氏、イ・キュドン氏、イム・ドックビン氏、日本の運営を担う始澤健太郎氏。※インタビュー中は敬称略。

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■2つの島を舞台にトレジャーハンターが活躍!■

――“SEASON2”のコンセプトは“願いの成就”ということですが。

キム:はい。“SEASON2”は、“冒険”を取り上げたいと思い、トレジャーハンターが願いを叶えるということが、大きなテーマになっています。エピソード1から始まり、トレジャーハンターは“運命の石”を探して、それぞれの願いを叶えていくストーリーになっています。

――“運命の石”は物語のカギになりそうですね。

キム:“運命の石”に関して具体的なことは言えませんが、ストーリーを進行するにあたってシナリオ作家が考え出したのが、「みんなが持っている夢」です。例えば世界征服など、その夢が実現可能だろうと不可能であろうと、キャラクターたちが持っている夢を“運命の石”と言っています。具体的なことは今後わかってくると思いますので、楽しみにしてください。

――なるほど。では、追加されたストーリーの見どころを教えてください。

イ(キュ):“SEASON1”は、戦場の重たい雰囲気をテーマにしていましたが、“SEASON2”では明るくなるよう、トレジャーハントと「願いを叶える」ことの2つをテーマに選んでいます。トレジャーハンターとなり、冒険や探検を通して、“運命の石”を探す楽しさを体験してほしいですね。

――ミレッドやエイレ、エラハンといった新キャラクターたちも登場しますね。

イ(キュ):プレイヤーがトレジャーハンターになって、プレイしていくことも大事ですが、NPCもストーリーを作っていく上で重要なポイントになっています。“SEASON2” の主人公はミレッドという少年で、彼はトレジャーハンターを目指しています。そのお姉さんがエイレ。彼女は、“SEASON1”のティイのような役割になりますね。あと、エラハンは“SEASON1”のブランに似た、知識豊富な魔法使いです。これは推測なのですが、ティイがとても人気のあるキャラクターだったので、エイレをデザインするのは大変だったのではないでしょうか。

『マビノギ英雄伝』
▲左からエラハン、ミレッド、エイレ。右のキャラクターは謎に包まれているが、一体何者なのか……?。

――彼らが暮らすモルバン村、そして近隣の三日月島、船の墓場が冒険の舞台になるんですね。

イ(ミ):そうですね。モルバン村は海浜を背景にした村で、明るい雰囲気にしています。また、三日月島はジャングルになっていて、これまでの『マビノギ英雄伝』で見ることができなかった場所になっています。船の墓場は雨が降っている上、雷も鳴っているので暗い雰囲気ですが、光の効果などはとてもキレイですよ。他にも雨がカメラに飛んできたり、波で船が傾いたりと、大自然ならではの演出が見どころになっています。

『マビノギ英雄伝』 『マビノギ英雄伝』 『マビノギ英雄伝』
『マビノギ英雄伝』 『マビノギ英雄伝』 『マビノギ英雄伝』
▲新しい冒険の舞台となるモルバン村と三日月島、船の墓場。

――海賊船長やセイレンなど、新しいマップの雰囲気にぴったりなモンスターが出現するようですが。

イ(キュ):はい。新モンスターは、海や島がテーマになっていて、海の生物を参考にしています。例えば、セイレンというモンスターは人型ですが、怪物のような外見にしたかったので、足をタコの足にしています。また、アンデッドモンスターとして、船の墓場に海賊たちのゾンビが出てきます。

『マビノギ英雄伝』 『マビノギ英雄伝』
▲新しいマップを代表するモンスターのセイレンと海賊船長。

――セイレンといえば、一般的には美しいモンスターを連想しますが、本作に登場するセイレンは、美しさとはかけ離れていますね(笑)。

『マビノギ英雄伝』
▲トロール族長のイラスト。セイレン同様、一般的なトロールのデザインとはかけ離れている。

イ(キュ):このモンスターにセイレンという名前をつけたのは意図的です。セイレンは、美しい姿で、海で歌を歌い、人を幻惑するなど、ある程度の共通認識がありますけど、美しいという設定を変えることによって、プレイヤーに共通の情報を与えつつ、本作ならではのモンスターに変えています。

 また、トロールと言えばガタイがよくて、再生力があって、力が強いといったイメージがあると思います。ですが、三日月島に出現するトロールというモンスターは、女性という設定を取り入れており、スリムですばやくて、再生力が高いモンスターにしています。

――どれも印象に残りますね。他に、“SEASON2”を代表するモンスターはいますか?

イ(キュ):レイドボスにラキオスとクラーケンというモンスターがいますが、この2体は注目してほしいですね。ラキオスは巨大な蛇の姿をしています。また、クラーケンはタコの姿をしていて、巨大な足を使ってプレイヤーたちが乗っている船を攻撃してきます。特にクラーケンは、タコの質感を再現したり、吸盤の動きにこだわっています。デザインを担当したデザイナーは、実際に市場に行って本物のタコをじっくり観察したそうですよ。

『マビノギ英雄伝』 『マビノギ英雄伝』
▲レイドボスのラキオスとクラーケン。
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▲三日月島や船の墓場には、その他にもさまざまなモンスターが出現する。

――三日月島や船の墓場に似合う、新しい武器・防具も大量に追加されるそうですね。

イ(キュ):はい。特に海賊たちのコスチュームをモチーフにした装備品に注目してほしいですね。この装備品は、クラーケンを倒した時に入手できることがあるので、ぜひチャレンジしてみてください。他にも、三日月島や船の墓場に出てくるモンスター、ボスモンスターがモチーフになった装備品、装飾品がたくさんありますよ。

→新キャラクター・ベラは唯一無二のカウンタータイプ!(2ページ目へ)

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データ

▼『マビノギ英雄伝』
■メーカー:ネクソン
■対応機種:PC
■ジャンル:A・RPG(オンライン専用)
■正式サービス開始日:2011年11月30日
■プレイ料金:無料(アイテム課金)

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