『アンチェインブレイズ エクシヴ』はキャラゲーですか？ いいえダンジョン探索RPGです――プレイしてハマったゲームのおもしろさ

文：キャナ☆メン

■育成×収集×ミニゲーム！　遊びの詰まった“フォロワー”のやり込み度に脱帽

　ダンジョンRPGに限らず、RPGに欠かせないのが育成・収集的な“やり込み”じゃないでしょうか。マップの踏破率についてはすでに書きましたが、アイテムの調合・合成やクエストといった定番のやり込み要素、それと『アンチェインブレイズ』ならではのフォロワー収集がゲームでは楽しめます。フォロワーというのは、プレイヤーの仲間になる“モンスターの魂”のこと。文字通り、キャラクターの戦闘能力を補ってくれる存在ですが、そうひと言では片づけられないほど奥が深い！

▲ダンジョン内から取ってきた素材を、安い価格でアイテムに変えてくれる合成屋のサラ。ゲームの進捗ではなく、調合を繰り返してサラを成長させることでレシピが増えていく。収集＋育成のやり込み！

▲クエストの中には、絆クエストという特殊なタイプも。クリアすると、絆を深めた他のキャラクターと同種のスキルが獲得できるようになります。通常のクエストも、ゲームの進捗に応じてかなりの種類が登場。

▲バトルが始まると、たまに“○○にたじろいだ敵がいる！”という状況が発生します。この時はモンスターの魂を解放する“アンチェイン”のチャンス。アンチェインに成功すると、戦闘終了後にモンスターの魂がフォロワーとして仲間に！

　フォロワー自体の育成から、フォロワーとの絆を深める会話、最大150体のフォロワーを率いて戦うジャッジメントバトル、そしてフォロワーを使ったパーティメンバーのカスタマイズまで、さまざまな遊びがフォロワーには詰まっています。ジャッジメントバトルというのは、ダンジョンの特定箇所で発生するミニゲームで、集めたフォロワーの総当たりで敵の何十体、あるいは100体以上のフォロワーと戦う軍勢バトルです。勝つともらえるご褒美が豪華なのもうれしいですが、簡単なボタン操作で行う駆け引きはフォロワーの数が増えるほどアツい！　キャラクターの援護攻撃やフォロワー同士の一騎打ちといったアクセントもあって、その奥深さには病みつきでした。正直、「もっとジャッジメントバトルを増やしてほしい！」と思いましたね（笑）。

▲フォロワーとの会話は、うまく相手のツボをつけばいいことがあります。マメに発生するので、なんだか愛着がわくんですよね。また、レベルをMAXまで育てれば、別れた時に後述する“アニマ”も残してくれます。

▲ジャッジメントバトルの基本操作は、○ボタンを長押ししてから離すだけ。だから最初は簡単です。しかし、互いの仕掛けるタイミングによって有利不利が生まれ、その駆け引きによってだんだんと“重み”と“おもしろみ”が増してくる！

　でもそれ以上に奥深いのが、キャラクターのカスタマイズと直結した部分。各フォロワーにはコストがあって、キャラクターのCPに応じて最大4体までフォロワーをセットできます。けれど闇雲にフォロワーをセットしても、ほとんど役に立ちません。フォロワーには“アニマ”という魂の属性があって、これがキャラクターの“リンクスキル”という強力なスキルの発動条件になっているんですね。

　例えば、炎・炎の属性が発動条件のリンクスキルは、フォロワーの組み合わせでアニマを満たしていないと覚えていても使うことができません。しかも、フォロワーにはランダムで決まる援護属性も存在し、これは戦闘中のサポート行動にかかわってきます。そういった諸々を考えてフォロワーをセットしていくのは、ちょっとしたカードデッキを組むかのような楽しみと奥深さがあって、カスタマイズの妙を生み出しています。いい意味で頭を悩ませてしまう！

▲別れたフォロワーがアニマを残してくれれば、それを手持ちのフォロワーにセットして、アニマを拡張することもできます。フォロワーのカスタマイズをして、それからキャラクターのカスタマイズをする……中盤以降はカスタマイズの幅がかなり広がります。

▲フォロワーの組み合わせと平行して考えたいのが、SPを使ったスキル獲得。発動条件がかけ離れたリンクスキルばかりを取っていくと、フォロワーもフォローが大変！　……戦略的にカスタマイズしていくのが重要です、トホホ。

■ゲームがコアだからこそ……おっぱいが癒しになりませんか!?

　以上、ゲームのことをいろいろと書いてきました。ここまでを踏まえると、豪華イラストレーターによるキャラクターデザイン、そのキャラクターに声を宿す豪華声優陣といった布陣（詳しくは『アンチェインブレイズ エクシヴ』公式サイトで！）も、おもしろさに生きてくると感じるんです。たぶん、最初に聞いてしまうとプロモーションの臭いがする起用ですが、ゲームとしての土台がしっかりしているのを確かめられた後は、ストーリーに目と耳から入り込んでいく要素として「このほうが間違いなく楽しめる」と思うようにもなりました。うん、ヒルダさんのお風呂シーンには眼福です。何気に「2人のヒロインどっちを選ぶの？」みたいなイベントもあるので、その辺りも楽しんでください（笑）。（キャナ☆メン）

▲見比べてみよう、おっぱいを。あまり触れませんでしたが、2人のヒロインは光と闇の関係で、ストーリーの謎にかかわる重大なキャラクターです。だからこそ、序盤の3ルート展開が生きてくるんだなあ、と後半に差し掛かった辺りで気づく。ゲーム的にも、ストーリー的にもじっくり楽しめます。

▲アニメーションやイベントグラフィックによる演出も、ストーリーを盛り上げます。また、ダンジョン内のキャンプ地に初めて訪れた際には、任意のキャラクターと会話イベントを発生させられるのもいいところ。会話イベントはSPも取得できるので、一石二鳥です。

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データ

関連サイト

• 『アンチェインブレイズエクシヴ』公式サイト
• 電撃オンライン内『アンチェインブレイズ エクシヴ』特集ページ