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2012年11月22日(木)

ロボと熱血少年が繰り広げるSF学園青春ドラマ……だけじゃない! 予想外の魅力が詰まった『エクストルーパーズ』プレイレポートを掲載

文:電撃オンライン

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■TPSスタイルに見えるけど難しくないアクション! でもちゃんと奥深い!

 さて、そんなドラマを進めていく途中には、アクションシーンも用意されています。というか、アクションゲームが本作の本道であります。プレイヤーはブレンを操作し、EDN-3rdに生息する原住生物“エイクリッド”や敵対勢力である“雪賊”などと戦うことになります。

 バトルシーンは、プレイヤーキャラクターの背後からの視点となる、一見TPSスタイル。□ボタンと△ボタンで射撃の撃ち分けができ、○ボタンでキックなどの打撃攻撃を繰り出せます。ポイントとなるのはR1ボタンで、これを押すと近くの敵をロックオンしてくれます。あとは各種攻撃ボタンを押していれば(敵が避けなければ)攻撃が命中します。雑魚は順番にロックオンして撃っていくだけでもほぼ倒せます。

 ただ、ちょっと強めの敵やボスモンスターは、強力な反撃を仕掛けてきます。突っ立っているとやられるので、ロックオンをしたら左右に動きながら撃ちましょう。これで大体は避けながら攻撃できます。これでもダメな激しい攻撃の時は、×ボタンを押して移動するとステップして避けられます。さらに×ボタンを押したままにすれば、背中のジェットを使って高速で移動できます。ジェットはある程度の時間しか持ちませんが、すぐ復活して何度でも使えます。

 といったあたりをうまく使うと、アクションゲームに不慣れでも敵をロックオンした状態で×ボタンを押して飛び回りつつ、射撃をしていれば、だいたいの敵の攻撃を避けつつ倒せるという寸法です。カジュアルにスピーディーなバトルを展開できちゃうのが、本作のアクションの気持ちいいところです。

 さらにマンガチックな表現がウリなだけあって、敵に攻撃をヒットさせると「ドカッ」「ガッ」などのギ音が画面に表示されます。使用している武器の最適な距離から攻撃をヒットさせるとこのギ音が表示され、通常よりも大きいダメージを与えられるそうです。

『エクストルーパーズ』 『エクストルーパーズ』
『エクストルーパーズ』 『エクストルーパーズ』
▲敵をロックオンして撃つ。慣れたらダッシュしながら撃つ。それだけで気持ちいいのがこのゲームのいいところ。

 ここまで読んでアクションゲームに慣れた人は、「もしかすると簡単すぎて味気ないのかも」と感じたかもしれません。そういう人のために、もっと華麗なアクションも用意されています。

 まずはコンボ攻撃。○ボタンの近接攻撃は通常、回し蹴りを放つのですが、ステップ中に○ボタンを押すとアッパーになり、敵を空中に浮かせられます。そこでさらに○ボタンでキックを入れて吹き飛ばすもよし、銃撃で蜂の巣にしてやるもよし。同じカプコンのゲームで言えば『デビル メイ クライ』っぽい追撃を行えます。

 また、敵の攻撃をギリギリまで引き付けてステップで避けると、キラキラ光るエフェクトとともに無敵状態になり攻撃を回避する“EX-Tダッジ”が発動します。さらにこの直後に攻撃を仕掛けると、ブレンがカットインして強烈な一撃を放つ“EX-Tカウンター”となります。敵の動きを見切って完璧なタイミングで避け、素早く反撃するという流れは、『モンスターハンター』のアクションに近い手ごたえがあります。

 他にもゲージをためて放つ必殺技“EX-T(エクスサーマル)ブラスト”や、倒れ込んだボス級の敵にさらに追撃する“アンカードライブ”など、多彩なアクションがあります。これらを状況に応じて使い、より早く、スマートにミッションを遂行するというのが、アクションゲーマーにとっての楽しみ方の1つとなります。

 またゲームをある程度進めると、“VRロビー”が開放されます。ここにはマルチプレイの機能が用意されていて、協力プレイでは3人、対戦プレイでは6人まで一緒に遊べます。「アクションゲーマーなら対戦やんないと始まらんでしょ!」という人はぜひこちらにも挑戦してみてください。

『エクストルーパーズ』 『エクストルーパーズ』
▲アッパーからの連続技や、ド派手な必殺技“EX-Tブラスト”など、その気になればいろいろなアクションが可能です。

 とはいえ、アクションゲームをテキストで説明されても、わかりにくいところがあるのも事実。今回は、ボス・グランシード戦のワンシーンを掲載します。まだまだゲームの序盤ですが、少し操作に慣れれば“アンカードライブ”や“EX-Tカウンター”も繰り出せます!


■強化とか属性とかで頭をひねってもOK

 私が今回レポートしたのは、まだまだゲームの序盤だけ。この先にはもっとド派手で隙のない攻撃を仕掛けてくる敵も現われます。そんな時、「俺は腕でなんとかするんじゃー!」というのもたぶんOKですが、他にも解決手段があります。

 まずは武器の選択です。武器には単発の攻撃力が高いものもあれば、数撃ちゃ当たる的なものもあります。お手軽にバンバン攻めたいなら手数を重視、敵の動きをきっちり見て1発食らわせたいなら攻撃力重視、といった具合に、自分の好みと敵の種類に合わせた武器のチョイスが重要です。

 また△ボタンで放つサブ武器の射撃には属性があり、それによって敵に与えられるダメージも変化します。属性が合わないから倒せないということはありませんが、やはり弱点を突くに越したことはありません。

 さらに武器は強化が可能です。バトル中に手に入れた素材(マテリアル)を使って、武器の弾数や射程などを強化できます。ただし武器には熟練度が設定されていて、一定以上の強化を行うには、ある程度その武器を使い込まなければなりません。好きな武器を使い込むほど、より強い武器へと強化できる……という愛着のわく強化システムになっています。

 ミッションをこなしていけば、RPGのようにブレンがレベルアップすることも。レベルアップするとライフの最大値や回復値が増えるので、よりバトルが楽に進められるっていう寸法です。もちろんアクションが得意という人はいかに低いレベルでクリアできるかなんて挑戦をしてもいいかもしれません。

 この辺りをうまく組み合わせていけば、アクションが苦手な人でもなんとかなるんじゃないかと思います。もちろん1つの武器にこだわって、これで最後まで行っちゃうと決めて遊ぶのもOK。そういう人は対戦では怖い相手になりそうです。

『エクストルーパーズ』 『エクストルーパーズ』
▲武器の選択や強化も可能なので、アクションが苦手な人はその方面から攻めるとよさそう。

■ストーリーとアクションの両方に魅力アリ

 他にも話し足りないことはまだまだあります。アカデミーにはもっと数多くの隊員がいて、名前もなさそうなチョイ役のキャラクターにもちょっとしたドラマが用意されていたりします。ゲームを進めるだけなら、頭上に“!”アイコンの付いたキャラクターだけと話していればいいですが、ぜひアカデミーのあちこちにいる数多くの人たちとも会話してみてください。ちょっとしたドラマの積み重ねを通じて、この世界のことがもっと好きになっていると思います。

 このゲームに興味を持った人の中には、マンガチックな演出に目を奪われた人もいれば、あのカプコンの新作アクションというところに惹かれた人もいると思います。入口はどっちでも構いません。勢い任せで笑えて、ちょっと熱い学園ドラマを、お気軽にお楽しみください。

『エクストルーパーズ』 『エクストルーパーズ』
『エクストルーパーズ』 『エクストルーパーズ』
▲ストーリーとアクションの両方にそれぞれの魅力があります。ぜひ両方堪能していただきたいです。

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