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2012年12月11日(火)

呂布や董卓と義兄弟を結べる!? これまでの『Empires』とは違う遊びを実現した『真・三國無双6 Empires』をレポート

文:kbj

◆ここからが本当の始まり――争覇モード

 これまでの争覇モードも、エディット武将でプレイすることは可能でした。ところが本作は、そこからさらに一歩踏み込んでいます。

『真・三國無双6 Empires』

 自分の作ったエディット武将が、イベントシーンに登場するんです。“三国志”の武将たちとともに映し出されることで、物語に入っているような没入感を味わえるのです。

 さらに、『真・三國無双6 Empires』では、政略が大幅に変化。これまでのシリーズでは“カード内政”と呼ばれるシンプルなゲームシステムになっていたのですが、何をするのか、どういう方針でいくのかを、より細かく決められるようになっています。

『真・三國無双6 Empires』 『真・三國無双6 Empires』

 序盤は説明文として、説明テキストが出ます。またスタートボタンのシステムからチュートリアルを確認できるので、最初は軽く目を通しておくのがいいかと。

◆一国の主から始めるか、のし上がるか、自由に諸国をめぐるか……

 君主は配下の武将に指示を出して、国を大きくしていきます。やる方向性を決めるのが主になるので、初プレイの時は、君主のほうがわかりやすいのかもしれません。

 配下の場合は、君主の立てた案をもとに、いろいろと活動して国を発展させるための補佐をします。功績を立てていくことで、大将軍になったり、軍師になったりします。

 他には、在野武将という野良武将も選択可能。勢力に影響されず各地を放浪することも可能です。途中で特定の君主に仕えて武将として活躍して、軍師や太守になったりもできます。太守になった後に、独立すれば君主として国を統治する立場になりますし、在野武将として徒党を組んで旗揚げすれば国を治める立場にもなれます。ここらの自由度は、これまでの『Empires』シリーズ以上で、『三國志』シリーズのような印象を受けました。

『真・三國無双6 Empires』

 今回のレポートでは、在野武将として中国に降り立ちました。ところが、やれることが多くなっているので、最初は何をしていいのかよくわからない! とりあえず、わからなくても操作できる“戦闘”をすることに。

『真・三國無双6 Empires』 『真・三國無双6 Empires』

 まずは、現在いる地域に隣接する国を“襲撃”することに。この“襲撃”では、味方武将と挟撃したり、時間内に伏兵を倒したりと、簡単なミッションをこなします。『Empires』シリーズの拠点をめぐる戦闘というよりは、『真・三國無双6』のクロニクルモードの簡単なものといった感じです。プレイ時間は10分程度です。資金やパラメータがアップするので、最初のうちでやることがわからなければ、とりあえず近隣諸国を襲撃しておくのがオススメです。

『真・三國無双6 Empires』 『真・三國無双6 Empires』 『真・三國無双6 Empires』
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▲典韋と一緒に、現れた敵軍を撃破。やっていることはあまり盗賊と変わらない!?
『真・三國無双6 Empires』 『真・三國無双6 Empires』
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▲襲撃する地域によって、獲得名声や報酬が異なります。中には、武器が入るものもありますよ。

 資金も入ったので、“政略”を見てみると“支援者獲得”という項目が。これは、お金を払うことでいろいろな人と契約して、資源を得るというもの。最初はやはり何を上げていいのかわからないので、なんとなく気になったものが上げてみました。1回の挑戦で中国統一できるほど、簡単じゃないのは歴史を見ればわかりますよね?

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▲資金を使って、兵力回復と能力をアップ。序盤のうちは、とりあえずなんとなくでもいいのですが、絞っておいた方が後々いいかと。

 上がったパラメータは“名声”です。そのレベルに応じて、できる行動が増えたり、特定の地位につきやすくなったりします。そして何より、名声スキルや“超招秘計”を獲得したりします。まあ、こちらもやっていくと理解できるので、まだプレイしていない人は、「パラメータが上がると、それに応じてなんか覚えるのね」くらいでいいかと。

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 しばらく適当にプレイしていると、“黄巾の乱”という討伐戦が起こりました。一定期間内に“戦闘”内にある“参戦”を選ぶことで参加できるイベント戦闘です。特に黄巾族に恨みはないのですが、関羽が華雄を討ち取ることで注目されたように、自分の武名を響かせるため参加することに。このような大きな戦闘では、『Empires』シリーズならではの拠点を巡る攻防が展開します。

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▲馬を使って、戦場を駆け回ることに。他の武将に負けじと、手柄を立てるでござる!
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▲味方武将が、“絶招秘計”を使ってくれることも。うまく利用しつつ、張角を討伐しました。

 また本作では、拠点ごとに特徴が出るようになっています。“投石拠点”であれば、敵拠点を攻撃したり、“兵器拠点”から虎戦車が生産されたりといった感じです。『戦国無双3 Empires』や『真・三國無双 NEXT』をプレイしたことがあるなら、それと同じ感じだと思ってもらえれば、おおむね問題ないかと。

◆何進のもとで……虎視眈眈と牙と爪を磨く日々

 襲撃したり名声を上げたりしていると、ある武将が門を叩いてきました。なんと、あの曹仁さんがわが庵に! いや、庵じゃないんですが、なんとなく気持ち的には“三顧の礼”だったので(1回目ですが)。

『真・三國無双6 Empires』 『真・三國無双6 Empires』

 先日参加した、何進勢力に加わらないかというお誘いでした。「うーーん、肉屋かぁ」と思いつつ、大将軍である曹仁様と一緒に戦場に立てるならばということで、軍門に下ることにしました。

『真・三國無双6 Empires』 『真・三國無双6 Empires』
▲勢力に加わると、武器開発を選べます。これで、名声の“武勇”が上がるようになります。
『真・三國無双6 Empires』 『真・三國無双6 Empires』
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▲名声が上がることで、後述する“絶招秘計”を習得しました。条件を満たせば、一度に複数を覚えることもあるようです。

 勢力に加わることで、その勢力の方針に従う必要が出てきました。半年に一回ある軍議で決まった内容に沿って行動していくと、功績や名声を得られます。

 前の軍議で、“他勢力に協力を求める”ということで、“董卓勢力に援軍を要請する”ことになったので、しぶしぶ行くことに。自由気ままにはいかないのが、サラリーマン武将のつらいところです。

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▲新参者なので、長いものにまかれようとしたら、え? 使者? しかも相手は董卓!?

 どのように接するのかを選べます。今回は、怖いので通常にしましたが、高圧的な外交や皇帝の権威を借りての外交も用意されています。「無理なんじゃないの?」と思っていたのですが、笑って「よいじゃろう」と言ってもらえたので、胸を張って、太守に報告できます。ちなみに成功報酬は結構多いので、狙っていくのがいいかと。

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▲これで、援軍要請が成立。見た目に反して、董卓さんは意外と話せばわかるようです。

 次の月に、村人が困っているという相談が来ました。どうやら、金山が発見されたのですが、技術力がなくて困っているようです。金山を没収するのか、援助することでこちらの名声を上げるのか、プレイヤーにゆだねられることになります。今回は“財産”の名声を上げたのですが、名声の“悪逆”を上げるような選択を選んでいくというプレイも可能です。このようなイベントは他にも多数用意されています。メリット、デメリットを考えながら取捨選択していくのは、まさにシミュレーションゲームぽいと感じました。

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▲次々と起こる、さまざまなイベント。どちらを選んでも、何かしらは上がるので損はしません……たぶん。
『真・三國無双6 Empires』
▲民や仲間と協力して“仁愛”を上げれば、人に好かれる董卓ができあがり、逆にひどい行動を続けていれば、忌み嫌われる劉備になることも。
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▲臨時徴収や“支援者獲得”で不正役人と契約するとことで、悪逆が上がります。おぬしも悪よのお! いや、言ってみたかっただけです。

絶大な効果を持つ“絶招秘計”や白熱の“軍議”については3ページ目で!

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データ

▼『真・三國無双6 Empires』ダウンロード版
■メーカー:コーエーテクモゲームス
■対応機種:PS3
■ジャンル:ACT
■発売日:2012年12月6日
■価格:5,400円(税込)

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