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2012年12月14日(金)

楽しさお値段以上! SCEの新作DLソフト『The Unfinished Swan』、『箱!』、『えちゃんねる』【電撃PSプレゼンツ この冬はこれで遊べ!】

文:さくたろう

 こんにちは! 今年の年末年始は実家へ帰らないことになり、ぽっかりと予定が空いてしまった『電撃PlayStation』のさくたろうです! そんなわけで今回は、この空いてしまった時間を楽しくすごすのにピッタリな、SCEの新作ダウンロードソフト『The Unfinished Swan(アンフィニッシュド スワン)』、『箱! -OPEN ME-』、『えちゃんねる~NEW ペイントパーク~』の3本を紹介したいと思います。

『The Unfinished Swan』 『箱! -OPEN ME-』 『えちゃんねる~NEW ペイントパーク~』
▲不思議な世界観でプレイヤーを惹きつけるACT『The Unfinished Swan』。▲最先端のAR(拡張現実)で楽しむ箱開けゲーム『箱! -OPEN ME-』。▲人気のお絵かきアプリがTwitterとの連携機能強化などでパワーアップ! 『えちゃんねる~NEW ペイントパーク~』。

 この3本はPS Storeでダウンロードして購入できるので、寒い日に家から出てソフトを買いにいったのに売り切れ、といった心配がないのがうれしいところ。また、どれもお手頃な価格となっているので、何かと物入りとなるこの時期のお財布にも優しい! すぐに買えて、お手頃価格で、おもしろい、そんな一挙三得なタイトルなのです。


『The Unfinished Swan』
『The Unfinished Swan』

■真っ白な世界からはじまる不思議な物語

 まず最初は、『God of War』や『flowery(フラアリー)』などを手がけてきた、SCEA・サンタモニカスタジオが贈るPS3用ソフト『The Unfinished Swan』を紹介します。この作品は、幼くして母を亡くし、施設に引き取られたモンローという少年が主人公のACTです。メーターやゲージのようなものはほとんどなく、あるのは、センスのよい不思議な雰囲気。まずは、下のPVを見て、その雰囲気を感じてみてください。

 主人公のモンローは、母が遺した未完成の白鳥の絵画を大事にしていましたが、ある日の夜、目を覚ましたモンローが絵画に目を向けたところ、描かれていた白鳥の姿が消えていました。母の絵筆を手にしたモンローは、床に続く白鳥の足あとを追って扉をくぐり……。物語はこのようなところから始まります。

『The Unfinished Swan』
▲わずか10歳で母を亡くしてしまったモンローは、引き取られた施設で抜け殻のような日々をすごしていました。

■プレイヤー自身の目で見て感じる白と黒の世界

 チャプター1では、まず白一色の画面が目に入ります。ここでは、黒いインクが詰まったボールのようなものを投げて、道を探しながら進んでいくことになります。ボールが壁などの障害物に当たると、黒いインクがあたり一面に飛び散り、これによって何もなかったかのように見えた周囲の様子が視覚的に認識できるようになります。このチャプターでは、さまざまな場所にこのボールを投げつけながら、途中にあるアヒルの足あとを目印にし、ゴールを目指していくのです。

『The Unfinished Swan』
▲チャプター1のスタート地点からボールを投げてみた画面。インクの飛び散り方から、自分の前方に壁があることがわかります。ボールは何度でも投げられるので、こうして周囲の状況を確かめながら先に進んでいきます。
『The Unfinished Swan』 『The Unfinished Swan』

 ×ボタンでジャンプ、L1・R1ボタンでボールを投げる、左・右アナログスティックで移動とカメラ操作。画面には、中央に小さなサークル(投げるときの目安)があるだけです。操作やプレイ内容自体はとてもシンプルですが、この白と黒のコントラストが生み出す世界には、なんとも言えない魅力があり、ついさまざまな場所を探索したくなりますよね。

 チャプター2では、周囲にあるものが最初から見えていて、ボールは黒いインクではなく水の詰まったものに変わります。このボールを投げて特定の場所や物に当てると、さまざまな反応が起こり、先へ進んでいくことができるようになります。例えば、ツタにボールを投げると水を得たツタが一気に成長し、これを伝って壁を登れるようになるといったようにです。

『The Unfinished Swan』 『The Unfinished Swan』
▲チャプター2では、チャプター1とは違って最初から周囲の風景が見えています。アヒルの足あとをヒントにして、反応が起こりそうな場所にボールを投げつけてみましょう。

 チャプター3では、これまでとはうってかわって光のない闇の中を進むことになります。頼りになるのは、目の前にあるぼんやり光る球体のみ。この球体を少しずつ動かしながら、あたりの状況を確認して先へ進んでいきます。このように、チャプターによってステージの雰囲気と用意されている遊びが異なります。少ない手がかりをもとに、あれこれと考えながら先に進むのがおもしろいですね。

『The Unfinished Swan』 『The Unfinished Swan』
▲チャプター3の真っ暗な森は、どことなく不気味な雰囲気に包まれています。ここには、闇の中に潜む危険な生物の存在も……!?

 また、本作はPlayStation Moveでの操作にも対応しており、とても自然なモーション操作でボールを投げるアクションを楽しむことができます。一人称視点と相まって、この世界の没入感がグンと高まりますので、PS Moveをお持ちの方はぜひ試してみてください!

『The Unfinished Swan』
▲先へ進んでいくにつれて、徐々に世界が色づいていきます。しかし、それが何を表しているのかの説明はほとんどなく、ただ漠然とプレイしていると、かなりとまどうことになるでしょう。目に映る世界が何を意味するのか? それは皆さんが感じ取り、考えてみてください。

 『The Unfinished Swan』は、プレイを通じてゲームの世界の中に詰まった物語を読み解き、プレイヤーの行動や想像力で世界のイメージを補っていくことができる、味わい深い作品となっています。冬の夜長に、自分だけの時間にひたりながら、ぜひプレイしてみてはいかがでしょうか?

→PS Vitaで箱開け? ARを使ったまったく新しいゲームが登場!(2ページ目へ)

(C)2012 Sony Computer Entertainment America LLC
(C)Sony Computer Entertainment Inc.
(C)Sony Computer Entertainment Inc.

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データ

▼『The Unfinished Swan(アンフィニッシュド スワン)』
■メーカー:SCE
■対応機種:PS3
■ジャンル:ACT
■配信日:2012年12月13日
■価格:1,200円(税込)
※『風ノ旅ビト』と『DATURA』のどちらか(または両方)を購入済みの場合は1,000円(税込)
▼『箱! -OPEN ME-』
■メーカー:SCE
■対応機種:PS Vita
■ジャンル:PZG
■配信日:2012年12月20日
■価格:1,500円(税込)
※『箱! -OPEN ME- ダイジェスト版』購入済みの場合は1,400円(税込)
▼『箱! -OPEN ME- ダイジェスト版』
■メーカー:SCE
■対応機種:PS Vita
■ジャンル:PZG
■配信日:2012年12月20日
■価格:100円(税込)
▼『えちゃんねる~NEW ペイントパーク~』
■メーカー:SCE
■対応機種:PS Vita
■ジャンル:ETC
■配信日:2012年12月26日
■価格:500円(税込)
※2012年12月26日~2013年1月9日の間に購入した場合、初回購入特典“スペシャルステッカーパック”が付属

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