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2012年12月21日(金)

『龍が如く5 夢、叶えし者』はゲーム界随一の“超絶豪華な幕の内弁当”であるッ! 【電撃PSプレゼンツ この冬はこれで遊べ!】

文:電撃PlayStation

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『龍が如く5 夢、叶えし者』

澤村遥のアナザードラマ
アイドルへの道

 遥のアナザードラマは他の主人公と異なり、メインストーリーの目的である“アイドルの登竜門的番組・プリンセスリーグでの優勝を目指す”ということと密接にかかわりがあります。というのも、プリンセスリーグは曲に合わせてボタンを入力するリズムゲーム形式で進行するのですが、その入力に成功した時のスコアは、アナザードラマによって成長するステータスが影響するからです。

 より具体的に言うと、ステータスには歌唱力(△)、基礎力(○)、魅力(□)、表現力(×)があり、街中で発生するダンスバトルや事務所で受けられるお仕事ミッションをこなすことで成長。その結果、それぞれに対応したコントローラのボタンを入力した際のスコアもアップしていきます。よって、リズムゲームが苦手な人でも、ステータスさえアップさせればプリンセスリーグ優勝への道が開けてくるというわけですね。

『龍が如く5 夢、叶えし者』
▲他の主人公のバトルのかわりに、遥編は街でダンスバトルが発生。積極的に挑戦して勝利していくことで、遥の表現力がアップしていく。

 お仕事ミッションの種類がものすごく豊富なのも見どころ。イベントで歌を歌うなどの仕事はもちろん、雑誌のインタビューやバラエティ番組、クイズ番組への出演、果ては釣り番組や他のアイドルとのビリヤード対決、ファンのための握手会などなど、アナザードラマの中にさらにミニゲームが収録されているというマトリョーシカ状態。余談ですが、ここまで歌やダンスやファンサービスや釣りや漫才のツッコミの才能があるアイドルがいたら、たとえプリンセスリーグで優勝できなくても、芸能界は放っておかないと思います(笑)。

『龍が如く5 夢、叶えし者』
▲遥のアナザードラマの結果は。プリンセスリーグでの勝負に結実。ライバルであるT-SETの激しいステージ対決が待ち受ける。

『龍が如く5 夢、叶えし者』

品田辰雄のアナザードラマ
一打の代償

 品田の高校球児時代の一打を巡り、かつての同級生たちとのバッティング対決が展開するのがこのアナザードラマ。システムは従来のシリーズのバッティングセンターとは異なり、単にタイミングを合わせてバットを振るだけでなく、相手の投げる球のコースに合わせてボタンを押し分け、ホームランを狙う形になります。

『龍が如く5 夢、叶えし者』
▲中央にあるスイングカーソルのどこにボールが来るかでボタンを押し分ける。パラメータがアップすればカーソル自体の大きさが広がって格段に打ちやすくなる。

 最初こそアクションの苦手な人は難しく感じるかもですが、バットやグローブなどの用具を新調したり、細かいミッションでパラメータをアップさせることで、ホームランを打てる確率が飛躍的にアップ。通常の野球ゲームが超苦手な自分でも、アナザードラマ後半ではホームランをバカスカ打てるようになりました。勝負の相手も、かつての名ピッチャーから小学生までバラエティ豊か。野球好きでなくても燃える展開が待ち受けています。

『龍が如く5 夢、叶えし者』
▲品田の中学時代の野球チームのコーチ・五十嵐。彼の指示を受けることでも新たな能力を得ることができる。中には一見野球と関係なさそうな修行も!?

■物足りなさとは無縁の、2012年で最も“てんこ盛り”なゲーム

 とまあ、こんな感じで本作をプレイしてきた印象を書き連ねてきたわけですが、実はこれでもまだ、本作の語るべき要素の半分にも至ってない感じです。

 エンカウントからのシームレス度がアップし、動きも格段に快適になったバトル。会話時の視点が主観になり、こちらからも話題が振れるようになって臨場感がとんでもなくアップしたキャバクラ、完全新規のミニゲームとして収録されたご当地ミニゲーム、おなじみの闘技場やギャンブル、都市にあわせて地域色が色濃くなったサブストーリー、個性的な師匠を相手に繰り広げる修行、体力回復以外の恩恵を得られるようになった食事……などなど。おそらくすべてを極めようとしたらプレイ時間は100時間ではすまないと思います。

 なお、物語展開についてはネタバレに直結するのでほぼ触れずにおきますが、終盤には予想外の展開が待っており、プレイヤー間でいろいろと議論がわきそう、とだけいっておきましょう。

 とにかく結論として、シリーズの“ゲームのさまざまなおもしろさを詰め込んだ超豪華幕の内弁当感”は、この『龍が如く5』で極まれり! といった感じです。これは従来のシリーズのファンが楽しむだけではホントにもったいない。

 ちなみに1作目の『龍が如く』のキャッチフレーズは、“ゲームに飽いた大人たちへ”でした。これは既存のゲームに満足できない大人たちへのメッセージであり、実際、シリーズはいわゆるゲームファン以上の層に広く受け入れられてきた作品だと思います。でも、そんな『龍が如く』シリーズの集大成といえる作品だからこそ、『龍が如く5』はぜひ、ゲームが好きで好きでたまらないディープなゲームファンにこそプレイしてほしい。満腹感がたっぷり味わえる作品であることは間違いなく保証します。

(C)SEGA

データ

▼『PlayStation 3 龍が如く5 EMBLEM EDITION(250GB)』
■メーカー:SCE
■発売日:2012年12月6日
■価格:37,800円(税込)
 
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