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2012年12月14日(金)

あきらめずに続けて長生きすればいいことはある! 『龍が如く5 夢、叶えし者』に出演した哀川翔さんがアフレコや自身の夢について語る

文:電撃オンライン

 セガから12月6日に発売されたPS3用A・AVG『龍が如く5 夢、叶えし者』。その中に登場する高杉浩一を演じた、俳優・哀川翔さんへのインタビューを掲載する。

『龍が如く5 夢、叶えし者』

 本作は、ドラマ性の高さで人気を博している『龍が如く』シリーズのナンバリングタイトルの最新作。桐生一馬、冴島大河、秋山駿、澤村遥に加えて、初登場キャラ・品田辰雄という“4人の男と1人の少女”の5人が主人公だ。札幌、東京、名古屋、大阪、福岡の全国5大都市を舞台に、夢をテーマにした人間ドラマが展開する。

 哀川さんの演じる高杉は、名古屋で闇金融を営むキャラで、主人公の品田とも密接に関係する重要なキャラクター。インタビューでは、演じた時の印象やでき上がった高杉を見た感想、そして哀川さんの“夢”について語っていただいた。

――最初にゲームへの出演オファーがあった時、どういった印象を受けましたか?

『龍が如く5 夢、叶えし者』

 依頼に関しては、よほどあわないと思わない限りは受けますよ。ただ、今回はどうなって(でき上がって)くるのか楽しみでした。顔を撮影されたのですが、ここまでリアルにできると思っていなかったので、正直びっくりした感じです。

――哀川さんは、三池監督の撮影された映画『龍が如く 劇場版』に出演されていますね。共通点はありましたか?

 そうですね。役的には全然違いますけど(笑)。どちらも設定ははっきりしてるけど、始めるとどこを撮っているのはわからないのが実際のところ。三池監督が「こうしてくれ」と言ってくることに対して、こっちが乗っかって、キャラクターをどこまで爆発させるかを判断するのは、ゲームも近いですね。やりすぎてもダメだし、引っ込んでいてもダメ。

――顔やボイスを収録された高杉を実際にご覧になって、どのような印象を受けましたか?

『龍が如く5 夢、叶えし者』

 すごいよね、動きがとにかくリアル! 生の人間を出演者として登場させるために、実写を研究されているという感じはしますね。生よりも生っぽいところの動きがありますもんね。そこは技術のすごさです。

――モーション担当のスタッフが、哀川翔さんの動きをかなり研究しているそうです。

 実写にかなり近いと思うくらい、動きが“生”で本人に近い。ゲームはあまりやらないけど、作品が気になるような雰囲気を持っています。不思議な感覚ですよ。あと、こうやってみるとカメラアングルもすごく計算されているね。

 収録した時、シチュエーションは説明されるけど、そこに自分が立っていない。どこまでリアルにできるかを楽しみにしながら演じていたのですが、映像を見たらハマっていると思いました。

――収録時に横山昌義プロデューサーからは、どのように演じてほしいかなどの要望はあったのでしょうか?

『龍が如く5 夢、叶えし者』

 「こういうキャラなので、自由にやってほしい」という感じで、そんなに深く要求はされなかったんですよ。台本を読んでいって、キャラ設定を頭の中で膨らせていったんだけど、そこに違いがなかったのだと思いますよ。

――お聞きしたところによると、横山さんは最初から哀川さんをイメージして高杉を書いていたそうです。

 なるほど。言葉使いや語尾を微妙に変えるところはあったんですが、特別ひっかかりもなかったです。映像を少し見ても、“らしくなっている”と思います。頭に思い描いていたものに、近い絵はできています。

――これまでに、ゲームのアフレコはあまり経験されていないと思うのですが、他のキャストとやり取りがないうえでの演技では、どこに気を使われましたか?

『龍が如く5 夢、叶えし者』

 とにかく臨場感です。実際にそこに自分が立った時を予測しながら言葉を発していかないと、後で聞いた際にトーンなどがおかしくなってしまう。音がしない程度に、体を微妙に動かしながら声を出しました。

 言葉もアクションなので、向こうのアクションがないとリアルなやり取りはできないので。ブースの外で見ていると気持ち悪いんですけど、会話のやり取りをしているような角度にして演じると、近いものができると感じましたね。

――他にアフレコで意識したことは?

 短時間ですべてのセリフを取るので、あまり余計なことを考えていませんでしたね。その言葉、言葉が生きた言葉じゃないといけないので、高杉の放つセリフが死なないように、テンションを一定にしていくことを心がけました。

――『龍が如く』だと裏社会の極道側の人間と、権力側に属する人間が多いですけど、高杉はどちらでもないスタンスですね。

『龍が如く5 夢、叶えし者』

 高杉は、裏社会の中でも影に隠れて行動する男なので、どこかクールじゃなくちゃいけない。そこも注意しました。感情を荒立てるのは、彼の中では手法の1つで感情ではない。そこを忘れずにやっていかないと、キャラがぶれるので。そこは徹底してやりました。

――高杉は名古屋で活動する金貸し。名古屋の街に対しての印象など、何かエピソードがあればお願いします。

 舞台となっている大阪、名古屋、札幌はよく行くところです。住んだわけではないので、平たいところでしか見てないですけど、名古屋は地元愛の強いところ、熱い場所というイメージですね。それでいて、大阪と東京の間という土地柄も、人柄に出ていると思いますよ。

次のページで哀川さんが夢を語る!

(C)SEGA

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データ

▼『PlayStation 3 龍が如く5 EMBLEM EDITION(250GB)』
■メーカー:SCE
■発売日:2012年12月6日
■価格:37,800円(税込)
 
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