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2012年12月20日(木)

『ソウル・サクリファイス』は本当におもしろいのか? 本日配信の体験版をプレイレポートでチェック! 【電撃PSプレゼンツ この冬はこれで遊べ!】

文:電撃PlayStation

 数々のヒット作を手掛けてきた稲船敬二氏率いるcomceptと、SCE Japan Studio、そしてマーベラスAQLが手を組んだ作品ということで注目を浴びている『SOUL SACRIFICE(ソウル・サクリファイス)』。

『SOUL SACRIFICE(ソウル・サクリファイス)』

 “真実のファンタジー世界を描く”というテーマのもと、重厚なタッチのイラストや“生贄”などの陰惨なキーワードといった、ダークな雰囲気を漂わせる本作の魅力を、本日12月20日より配信が始まった体験版のプレイをもとに探っていきます。

 なお、本作の各要素をより深く追求すべく、『電撃PlayStation』の『SOUL SACRIFICE』担当2人がプレイレポートをお届け。魔法やアクション面の魅力に注力したレポートをhororoが、世界観やマルチプレイの楽しさを伝えるレポートを袋こ~じが担当します。

■魔法がアクションの核! 魔法のバリエーションと使い方はかつてない感覚

 まずはACTが得意なhororoが、体験プレイをへて感じた本作の魔法やアクション面での魅力についてじっくり語らせてもらいます!

 第一印象は、とにかく魔法の種類が多いということ。戦闘に持っていける魔法(正確には魔法の触媒となる“供物”)の数は6つまでと限られているので、あれもこれもと持っていくわけにはいきません。攻撃、防御、回復などアクションに関連する項目はもちろん、射程や威力、使用回数、属性なども加味する必要があり、どの魔法を持っていくのかをプレイヤーが考える材料は数多いと言えます。その中でも、特に重要だと感じたのが、魔法の使用回数!

 魔法は、使用できる回数がそれぞれに決められており、使い切ると“供物”が壊れてしまいます。一度壊れてしまった“供物”は、“リブロムの涙”(後述)を使わないと直せません。使用回数が少ない魔法は威力が大きいことが多いため、威力を重視するか、使用回数を重視するかは悩ましいところ。この魔法選択が、まるでトレーディングカードゲームのデッキを構築しているみたいで楽しいんですよね~。敵の特性や自分の戦い方に合わせてうまく編成し、それが決まった時の“してやったり”感は、ぜひ味わってほしいものです。コレって、なんだか知略に優れた魔法使いっぽくありません?

 魔法はビジュアル的にも華やかなものが多く、いろいろ使ってみたくなります。新しい“供物”を手に入れたらとりあえず使ってみる! みたいな。地面から岩の拳を出現させて敵を突き上げたり、回転する刃を召喚し敵に投げつけたり、自身が岩の塊となって敵に突撃したりと、見ていて飽きません。また、自分の体の一部を代償として発動する“禁術”はとにかく見映えがよくハデです。体力が低下した時にしか使えない&その後の戦闘でペナルティが発生するなどのデメリットもありますが、威力もケタ違いで一発逆転の可能性を秘めているのがアツいんです! なにより、演出がカッコいいのでムダに使いたくなってしまうことも…(汗)。

『SOUL SACRIFICE(ソウル・サクリファイス)』 『SOUL SACRIFICE(ソウル・サクリファイス)』
▲“供物”選択画面と、気になる“供物”を試している場面。このカスタマイズ画面から移行できる“供物を試す空間”では、魔法を使っても使用回数は減らないので、はじめて手に入れた“供物”でも気軽に試すことができます。

 さて、魔法には使用回数が決められているという話をしましたが、戦闘中に使用回数を回復させる手段はないの? という疑問を持つかもしれません。大丈夫、ありますよ! とはいえ、壊れた“供物”を回復させるわけではないので、“供物”が壊れないように気をつけておきましょう。肝心の使用回数を回復させる方法ですが、その方法は大きく分けて2つ。1つは、マップにある“供物”の使用回数を回復できるポイントを使用すること。もう1つが、戦闘中に倒した敵を“生贄”にすることです。

 本作では、倒した敵を“救済“するか“生贄”にするかを選択することができます。この選択を通じてキャラクターが成長していくのですが、これも悩ましい! 詳しくは次のページで説明しますが、とりあえずどちらにもメリットはあります。戦闘中なら必要としているほうを選べばいいのですが、いざ実行するにあたって1つ問題が……。

 倒した敵に近づくと、「この魂からは神聖な気配を感じる」なんて表示されることがあるんですよ! 今は魔法の使用回数を回復させたいから“生贄“にしたいのに、「神聖な気配を~」とか言われると“生贄“にしにくいじゃないですか……。ボスクラスの敵も倒し終わった後に選択を迫られるのですが、“救済”すると仲間になってくれることもあるんですよね~。一緒に戦ってくれるのはかなり心強いです。

 しかし、その仲間のスタンスと自分のプレイスタイル(“救済”をメインにするか、“生贄”をメインにするかという意味で)が異なると、去ってしまうこともあります。音楽性ならぬ、魔法性の不一致、というやつですかね。ともあれ、この“救済”か“生贄”かという選択は、ゲームの展開にも深くかかわってきそうですので、魔法使い予備軍の皆様は前もって心の準備をしておくといいかもしれません。なお、魔法使いの立場としては、魔物はすべて“生贄”にするのが掟となっております。

『SOUL SACRIFICE(ソウル・サクリファイス)』 『SOUL SACRIFICE(ソウル・サクリファイス)』
▲魔物を倒したら、“救済”か“生贄”かを選択。良心にもとづき魔物と化した人間を“救済”するか、魔法使いの掟に従い“生贄”とするか、その判断はプレイヤーしだいです。

 このように、ひと口に魔法と言っても多種多様なものがあることはご理解いただけたかと思います。敵に合わせて有効な魔法を選んで戦うのがスタンダードかつ有効だとは思いますが、個人的にはロマンを求めたいところ。炎系の魔法で固めた“爆炎の魔道士”や、近接&補助系魔法で固めた“魔闘士”みたいな二つ名を連想させるプレイもおもしろそうです。まぁ、敵によっては苦戦するでしょうが、それはそれ。製品版が発売されたら、“救済”or“生贄”の選択も含めて、ロールプレイ的な楽しみ方をしたいと思います!

→ストーリーやマルチプレイが気になる人のために(2ページ目へ)

(C)Sony Computer Entertainment Inc.

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データ

▼『SOUL SACRIFICE“共闘”ダブルパック』
■メーカー:SCE
■対応機種:PS Vita
■ジャンル:ACT
■発売日:2013年3月7日
■価格:7,980円(税込)
 
■『SOUL SACRIFICE“共闘”ダブルパック』の購入はこちら
Amazon.co.jp
▼『PlayStation Vita SOUL SACRIFICE PREMIUM EDITION』
■メーカー:SCE
■発売日:2013年3月7日
■価格:29,980円(税込)
 
■『PlayStation Vita SOUL SACRIFICE PREMIUM EDITION』の購入はこちら
Amazon.co.jp
▼『SOUL SACRIFICE(ソウル・サクリファイス)』ダウンロード版
■メーカー:SCE
■対応機種:PS Vita
■ジャンル:ACT
■発売日:2013年3月7日
■価格:4,900円(税込)

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