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2012年12月22日(土)

【Spot the 電撃文庫】女の子をいかにかわいく書くかに注力した『シスターサキュバスは懺悔しない』の折口良乃先生を直撃

文:電撃オンライン

 電撃文庫で活躍する作家陣のメールインタビューをお届けする“Spot the 電撃文庫”。第62回となる今回は、『シスターサキュバスは懺悔しない』を執筆した折口良乃先生のインタビューを掲載する。

『シスターサキュバスは懺悔しない』
▲KeG先生が描く『シスターサキュバスは懺悔しない』の表紙イラスト。

 本作は、聖なる神父と性なるシスター、そして悩めるかわいいモンスター娘たちでおくる人外ハーレム・ドタバタコメディ。聖職者を目指す青年・エイクのもとには、多くの悩める“もの”たちが訪れる。ただし、それはヴァーバンシーやレプラコーンなど妖精や精霊をはじめとした“人外のもの”たち。

 ある日、エイクのもとに悩める落ちこぼれ淫魔(サキュバス)の美少女・シルヴァンシアが訪れる。聖職者を好んで堕落させるという淫魔の一族で、衣服を脱ぐのも脱がせるのも得意な彼女。そんなシルヴァは「わたくし、修道女(シスター)になりたいのですわ!」とエイクに告白するのだが……!?

 折口先生には、本作のセールスポイントや読者へのメッセージを語っていただいた。また、電撃文庫 新作紹介ページでは、本作の内容を少しだけ立ち読みできるようになっている。まだ読んでいない人はこちらもあわせてご覧あれ。

――この作品を書いたキッカケを教えてください。

 これはあとがきにも書いたことなのですが、『死想図書館のリヴル・ブランシェ』を書き上げた時に、ヒロインに修道服を着せていないことを思い出しまして、どうしても着せたいなあと思ったので別のシリーズ立ち上げてヒロインのシルヴァに着てもらいました。修道服からいろいろ考えが広まって、昔に書いた没ネタなんかも引っ張り出して現在の形になった感じです。

――作品の特徴やセールスポイントはどんな部分ですか?

 異世界から主人公が召喚されることも、その逆もない、純粋な異世界ファンタジー世界でのハーレムものがウリです。非常に狭い世界でのほほんとした物語を楽しんでもらえたらと思います。それと、ヒロインの女性たちが、1人を除いて全員人間ではない点もウリかなと。

――作品を書くうえで悩んだところは?

 女の子をいかにかわいく書くかです。特に人外ハーレムということで、どうすれば人間ではない点をアピールしつつも、かわいらしく書くかということについて悩みました。特にヒロインの一人であるイザーナは首が取れるので、そのままだとただのモンスターになってしまいますので、結構いろいろと気を使ってかわいらしく書きました。

――執筆にかかった期間はどれくらいですか?

 いろいろと並行して書いていたのでなんとも言えないですが、書き始めてから書き上がりまでは大体半年くらいだったかなと思います。

――主人公やヒロインについて、生まれた経緯や思うところをお聞かせください。

 ヒロインのシルヴァンシアは、ちょうどサキュバスについての資料を読んでいる時に思いつきました。邪悪ではないのだけれど、いるだけで騒動を巻き起こすようなキャラクターがいいなと思っていたのですが、書いているうちにどんどんベクトルがズレて、ドジっ子属性が強化されていった気もします。

――それでは最後に、電撃オンライン読者へメッセージをお願いします。

 ちょっと他では見ないファンタジー+ハーレムものです。剣も魔法も、魔王も勇者もありませんがファンタジーを読みたいという方。ドジっ子や幼なじみ、毒舌妖精とか、首が取れる系女子とか、ドラゴン系女子とか。そんなフレーズにぴんと来た方、ぜひどうぞ。

(C)折口良乃/AMW
イラスト:KeG

データ

▼『シスターサキュバスは懺悔しない』
■発行:アスキー・メディアワークス
■発売日:2012年12月10日
■価格:662円(税込)
 
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