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2013年1月15日(火)

我が道に敵なし! この冬はPSPで『天外魔境II MANJI MARU』なんていかがですか?【ゲームやろうぜ!】

文:えまぬえる

■大容量の“CD”だからこそ実現できた圧倒的なボリュームに感動したあの日!!

 ジパングは17の地方ごとに分かれております。それぞれの地方に街やダンジョンが3~4つずつあるので、普通に遊ぶだけで相当な数になるわけですよ。ただ、これらの地域には即座に行けるわけではありません。7本の暗黒ランの根が地域の行き来を邪魔しているのです。さらに、暗黒ランを切ることができる聖剣を手に入れるためには、その地方を支配する根城へ侵入して、その奥にいるボスを倒す必要があるわけです。

 『天外魔境II』  『天外魔境II』
▲街に生える暗黒ラン! 聖剣を護る敵の根城! さらに、聖剣を手に入れれば、卍丸が奥義を習得するなど、もうワクワク要素がいっぱいなのです!

 暗黒ランを切って卍丸たちが新しい地方に進むと、三博士と呼ばれる悪の幹部が、敵の親玉・ヨミへ戦況報告をするイベントが挿入されます。復活の時を待つヨミに、前回の戦闘結果や、次なる作戦の報告をするのですが、“次の地方はこんな地形だ”とか、“ボスはこういう戦いをするやつだ”といった、プレイヤーが優位になる情報を教えてくれる親切な男たちなわけですよ(笑)。

 こういった悪の幹部のやり取りは、まさに80~90年代アニメ定番の展開ッ! 次回予告を見せられているかのように、次の地方に行く際のワクワク感がめちゃくちゃ高まっちゃいます!

 『天外魔境II』  『天外魔境II』
▲何度も登場する三博士。友好的な態度を取りつつも卍丸たちへの敵対心をちらつかせる、そんな不気味さを醸し出す巧みな演出です。

 また、三博士を含めて“根の一族”の幹部たちはいずれも個性豊か。全員がシリアスというわけではなく、オカマの料理人、とんでもなく馬鹿な猿、根の一族の舞台役者など、その役職もさまざまです。また、敵幹部は基本的に新しい地方に入った卍丸たちに顔見せがてらの挨拶をしてきたりします。そんな彼らと最終的に対峙すると、その強さのギャップに驚かされるわけですよ。

 『天外魔境II』  『天外魔境II』
▲裏の主役とも呼ぶべき、悪の幹部たち。シリアスなやつらはもちろんのこと、おバカなキャラクターも多数登場するため、プレイヤーを飽きさせません。

 そして『天外魔境II』といえば、乗り物です! 当時のゲームでは移動手段として“船”や“空を飛ぶ船や大きな鳥”など、あっても2~3種類ぐらいでしたが、本作の乗り物の総数はなんと10種類以上! タライ船や絵で描いた船、地下鉄や3タイプに変形する戦車、さらには大仏型の巨大ロボットまで奇抜すぎるラインアップとなっております。乗り物を手に入れて、それまで行けなかった場所に行けるようになったときの達成感が、ほぼすべての地方に用意されている寸法です。

 『天外魔境II』  『天外魔境II』
▲伊勢地方を支配する密林城へ向かうために必要な乗り物は……巨大な大仏様!? “イヒカの巨人”と呼ばれる機械人形に乗り込むシーンはいろんな意味で衝撃的です。ザコ敵はふみつぶして倒しちゃいますしね。

 シナリオが長いのでプレイ時間はかかりますが、難しいゲームが苦手な人でも段(レベル)や装備さえなんとかすれば、十分クリア可能です。さらに、敵を凍らせて行動不能にする術“凍竜”、ランダムで取得経験値が増えるアイテム“七福の玉”などを利用すれば、短時間でもクリアでき、タイムアタック的な楽しみ方も可能です。(ちなみに私の最速クリアタイムは27時間13分でした)。

 古きよきゲームでありながら、現在でも十分通じるバランス。そして、アニメシリーズのDVD-BOXをぶっ続けで見ているような絶妙なテンポのよさ! 今の時代にも通じる熱い何かが、このタイトルには詰まっているんです!

→おまけとして、撮りだめした序盤の画面写真を大放出!!(3ページ目へ)

(C)Konami Digital Entertainment (C)RED

データ

▼『天外魔境II MANJI MARU』
■メーカー:KONAMI
■対応機種:PS3/PSP/PS Vita(ダウンロード専用)
■ジャンル:RPG
■配信日:2011年3月17日
■価格:800円(税込)

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