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2013年1月30日(水)

ミクさん愛があふれすぎの『初音ミク ライブステージプロデューサー』開発陣にインタビュー!

文:ライターM

 いつでもどこでも、ミクさんと一緒♪ ミクさんの育成とライブハウス運営、そしてフルコーラス仕様のスペシャルライブを楽しめる人気iOS/Android用アプリ『初音ミク ライブステージプロデューサー(以下、LSP)』の連載企画第4回をお届けします。

『初音ミク ライブステージプロデューサー』

 今回は本作の魅力を掘り下げるべく、ディレクターの中山哲郎さんとデフォルメキャラクターのデザインを手掛けた金安美紗さんに、ライターMがお話を伺ってきました。(インタビュー中は敬称略)

中山哲郎さん金安美紗さん
『初音ミク ライブステージプロデューサー』 『初音ミク ライブステージプロデューサー』
▲編成局 編成2課 ディレクター(27歳・独身)。お気に入りの楽曲は『ローリンガール』。▲NW-R&Dデザインチームデザイナー。お気に入りの楽曲はありすぎて全部言い切れないとのことで、いただいた熱いコメントをそのままお届け!

●金安さんコメント

 『DIVA』や『mirai』、『DIVA Arcade』に収録させてもらっているもので言えば『クローバー・クラブ』(ゆうゆ)、『lol-lots of laugh-』(Ken(ハピトラ)・エンドケイプ)、『崩壊歌姫』(マチゲリータP)などが好きです。でも本当にいっぱい好きです。それ以外ですと『キミノカケラ』((∵)キョトンP)、『夢のまにまに』(ぽわぽわP)などが好きです。最初に好きになったきっかけは『既成事実』(デッドボールP)やリン&レンの『siGrE』(すずきP)です。すみません長くなりすぎましたが、好きな曲やPさんがいすぎて書ききれませんでした。『LSP』をプレイしてくださっている方もきっとたくさん好きでいらっしゃると思いますので、ミクさんファンにもご満足いただけるような、そして自分でも納得できるようなかわいいミクさん、そしてミクさんをとりまく環境のデザインをしていきたいです。

――まずは本作の開発における、お2人の担当を教えてください。

中山:『LSP』の開発と運営のディレクションを担当しています。具体的には大枠の仕様を決めたり、スケジュール管理などですね。もう1人、開発寄りのディレクターと協力しながら舵取りを行っています。また、配信サイトのレビューやTwitter、ネット掲示板など、インターネットでユーザーの皆さんが発信されているご意見&ご要望の収集なども行っています。

金安:私は、『LSP』でチーフデザイナーを担当させていただきました。主な仕事としては、ミクさんまわりのデザイン全般で、インテリアやユーザーインターフェイスの調整&監修なども行っています。

――金安さんが『LSP』のデザインに携わることになったきっかけは?

金安:最初にミクさんをどのようなデザインにしようかというところで、社内でいろいろと構想を練っていたんです。例えば瞳が光っていなくてドングリ目のミクさんとか、さまざまなアイデアが出される中で、私のアプローチの仕方が『LSP』の雰囲気に合っているのではないかということで担当させていただくことになりました。

『初音ミク ライブステージプロデューサー』 『初音ミク ライブステージプロデューサー』 『初音ミク ライブステージプロデューサー』
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――デザインするうえで注意した点は?

金安:『LSP』は1枚絵だけではなく、身振り手振りなど踊りのアニメーションが付くので、デザインの方向性もそういった部分を意識しつつ、手足の小さすぎない3頭身くらいの大きさにしました。細かい部分だと、初期のデザインはもっと垂れ目気味で眉毛が下がっていたんですよ。スマートフォンの機種によってはミクさんの表示が数cm程度と小さくなってしまうためか、鼻の部分が「画面上のゴミに見えてしまう」などとちょっとショックな指摘も受けつつ(笑)、4パターンくらい修正を経て、現在のデザインに落ち着きました。

――『DIVA』シリーズでもおなじみのモジュールをデフォルメするうえで苦労されたことは?

金安:PSPのDivaデザインをデフォルメしていく作業はとても楽しかったですよ。ピアプロ(※1)のコラボですとか、絵師さんがデザインした洋服や髪型をデフォルメするのはとても有意義な作業でした。“パウダー”とかで髪の毛を流している女の子らしいミクさんも魅力的ですが、“ピンクポップス”や“パンク”といった、髪型が大きく変わるミクさんも描いていて楽しかったですね。

 苦労とは少し違いますが、サイドテールのような髪型とかアンシンメトリーなデザインが多いので、角度によって見え方が異なる部分はそれなりに時間をかけました。あと私の苦労ではないのですが、“初音ミク クリスマス”モジュールではミクさんが腕を上げすぎるとケープの部分を突き抜けてしまって、アニメーションをつける方が大変だったみたいです。

※1……ピアプロ:音声制作ソフト“キャラクターボーカル”シリーズ第1弾・初音ミクの発売元であるクリプトン・フューチャー・メディアが運営する、CGMコンテンツをバックアップする投稿サイト。投稿作品の中には『DIVA』シリーズのモジュールとして採用されたものもある。

――現在トレーニング画面は6種類ありますが、今後バリエーションが増える予定はありますか?

中山:ユーザーからの要望は多いですね。例えば、茶道なら絵的にもお茶を点てているような場面にしたりと、増やすことは検討しています。他にも、舞台となる街には4月になったら桜を舞い散らせたり、冬には雪を降らせたかったのですが、スケジュール的な問題で実現が難しくなっています。

金安:逆にお伺いしてしまいますが、トレーニング画面のイラストが増えたらうれしいですか?

――それはもう、ものすごく!

金安:本当ですか! じゃあ頑張って描いて……って、どんどん自分の首を絞めているような気もしますが、『LSP』をよりステキなゲームにしたいですね。

――『LSP』のデフォルメデザインに対するユーザーの反応はいかがでしたか?

金安:「コレじゃない」的な意見はいただいていないので、本当にうれしいかぎりです。ただ1点だけ、ライブハウスを訪れるお客さんのモーションについては賛否両論あるようです。実はハッピを着ているお客さんのモーションはミクさんのステータスに応じて、“ネギを振る”か“ヲタ芸”のどちらかに変化します。個人的にはどちらもおもしろいと思ったのですが、いざリリースしてみたら「客の動きが気持ち悪い」というご意見も(笑)。好みの問題もありますが、こういったご意見も真摯に受け止めて、改善案を出していけたらと思っています。

――動きに違いがあるのは認識していましたが、ステータスに応じた変化なのですね。

金安:お客さんに関しては、実は盛り上がり方も違うんですよ。普通のお客さんとノリの悪いお客さん、ノリのよすぎるお客さんの3種類に分かれていて、ノリの悪いお客さんだと1回のドリンクサービスではあまりボルテージが上がりません。

中山:プレイに影響するほどの差には設定していませんが、どのお客さんが訪れるかは運次第ですね。

『初音ミク ライブステージプロデューサー』

→次のページでは、ゲーム内容について言及!(2ページ目へ)

(C) SEGA / (C) SEGA Networks
(C) Crypton Future Media, INC. www.piapro.net

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データ

▼『初音ミク ライブステージ プロデューサー』
■メーカー:セガ
■対応端末:iOS/Android
■ジャンル:SLG
■配信日:Android 2012年11月22日/iOS 2012年12月6日
■価格:無料(アプリ内課金)

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