2013年2月14日(木)
バンダイナムコゲームスから2月21日に発売されるPSP用ソフト、『とある魔術と科学の群奏活劇(アンサンブル)』。その特集企画“とある魔術と科学の週刊詳報”の第20回をお届けする。
『とある魔術と科学の群奏活劇』は、電撃文庫『とある』シリーズのゲーム化最新作。原作小説『とある魔術の禁書目録(インデックス)』と、スピンオフコミック『とある科学の超電磁砲(レールガン)』のキャラクターが多数登場し、オリジナルエピソードが描かれるAVGだ。物語には大きくわけて魔術編と科学編があり、それぞれに“表と裏”の展開が用意されているのが特徴。原作者・鎌池和馬先生が書き下ろしたシナリオもあり、全国の『とある』ファン必見の作品となっている。
特集第18回は、編集部に到着したばかりのサンプルROMによるプレイレポートをお届け! 4つあるルートのうち今回は“科学(表)編”に焦点を当て、担当ライター・スズタクがその内容にバッサリ切り込んでいく。遊んでみて判明したゲームシステムなども紹介するので、本作に興味がある人はチェックしてもらいたい!!
こんにちわ! 右手には“幻想殺し(イマジンブレイカー)”ならぬ“締め切り殺し(リミットブレイカー)”が宿るライターのスズタクです。2012年は個人的に『とある』色が濃い1年であり、他にも某加速世界で《バースト・リンク》したりVRMMOROGでデス・ゲームに参加したりと春夏秋冬一貫して電撃文庫に囲まれていました。
そんな僕ですから、ゲーム最新作『とある魔術と科学の群奏活劇』にかける期待も人一倍です。なにげにもう発売まで残り1カ月を切っているんですよ!? みんな予約は済ませましたか? もしもまだ本作の存在を知らなかったという人がこの記事を読んでいるなら、ここで基本のゲームシステムなどをマスターしちゃいましょう!
▲原作小説を読んでいるかのような感覚でプレイできる本作。豪華キャストによるボイスも盛りだくさんで収録されているので、アニメ版のファンなどにもオススメできる作品です!! |
というわけで、サクサクとプレイレポートをお届けしていきますよ~。物語の内容が気になる人も多いと思いますが、最初はシステム関連について。まず、本作には大きくわけて“マップパート”と“アドベンチャーパート”の2種類があります。マップパートに表示される“移動ポイント”を選択することで、さまざまな主人公視点のシナリオがアドベンチャーパートで描かれるわけです。シナリオがひと段落ついたら再びマップパート画面に移り……という流れを繰り返してストーリーを体験していきます。
▲初めてプレイする時はチュートリアルが発生するので、よく確認しておきましょう。移動ポイントにカーソルを当てると、そのシナリオが魔術編と科学編のどちらで登場キャラは誰……といった情報が表示されます。 |
本作を遊ぶ前は、てっきり「NEW GAME開始時に4つのルートからどれかを選び、そのシナリオだけをクリアまで進める」といったシステムかと思いましたが、そうではありませんでした。ゲーム進行は基本的に移動ポイントを基準に行われるので、例えば“最初の何回かは科学(表)編のシナリオを見て、途中で魔術(表)編のシナリオを選択する”といったプレイも可能です。あ、でも初回プレイ時だけは必ず魔術(表)編のストーリーのみを進めることになります。さまざまなキャラの視点をハシゴできるのは2周目以降、ということになりますね。
マップパートに表示される移動ポイントには数種類あり、最初は選択できないものもあります。これらは他のシナリオを見るなどすれば開放されるので、ひとまず後回しにしちゃいましょう。
~移動ポイントの種類~
●型のポイント……情報のすべてが開示されているポイント。
▲型のポイント……情報の一部が開示されているポイント。他の時間帯のシナリオを閲覧したり、周回を重ねるたりすることで全情報を開放できる。
×型のポイント……条件が揃っていないため、現在は選択できないポイント。他の時間帯のシナリオを閲覧したり、周回を重ねるたりすることでシナリオを見ることができる
▲初プレイ時だけは、当麻やインデックスといった魔術(表)編に関わるキャラの移動ポイントのみ選択可能。×型のポイントは、後のお楽しみということで♪ |
テキストを読み進めるのが中心となるAVGにとって、スキップやバックログなどの基本機能は絶対に外せないものですが、そのあたりも本作はバッチリ完備。音声関連の設定もありますし、お気に入りのイベントCGをじっくり鑑賞できる“ギャラリー”もあります。
僕は特にゲームの読み込み時間にうるさいタイプなので、データインストールがあったのも好印象でした(※必要容量540MB以上)。快適に遊びたい人は、ソフト発売前にメモリースティックの準備もお忘れなく!
▲AVGファンも満足できる機能がめじろ押し。細かいことだけど、こういう作り込みって大事だよね! |
さあ、ここからはお待ちかねのシナリオ部分のレポートです! 今回お届けするのは、“超能力者(レベル5)”御坂美琴が主人公となる科学(表)編。本作の時間軸である3日間のうち、1日目で美琴がどんな物語を体験したのかを追っていきましょう。
もちろんネタバレは省いて掲載するので、「え? ここで終わり? くやしい……でも気になっちゃう……。こうなったらソフト買わなきゃ!」という気分になってもらえれば幸いです。
●07:00 黒子と過ごす相変わらずの日常
大覇星祭(だいはせいさい)を控えたある日。“風紀委員(ジャッジメント)”としての仕事に忙殺される黒子と、美琴はひとときの時間をともにすることに。スキあらばお姉様にチューを仕掛けるなど黒子のぶっ飛び具合は開始時点からクライマックスです(笑)。また、外に散歩に出かけた2人の目の前で、本作のキーワードである“金星探査コンテスト”のロケット打ち上げ場面も発生します。
▲物思いにふける美琴に黒子の魔の手が……。ちなみに2人きりのお散歩は、黒子が仕事に呼び出されることで中断になっちゃいます。 |
●08:00 気になるアイツとバッタリ!
黒子と別れた美琴は、偶然にも路上で上条当麻と遭遇。しかし上条さんの隣にはインデックスもおり、2人のミョ~な距離感を見ているうちにだんだんとイラつき、身体の周りに青白い電光がバチバチと……。
▲この場面では選択肢が発生し、会話相手に美琴を選ぶと彼女の貴重なデレシーンが! 美琴かわいいよ美琴。 |
●12:00 変態? 最高のほめ言葉だね
お昼になると、黒子と2人でランチタイム。愛しのお姉様との食事にウキウキしている黒子が、なんだかとてもカワイらしく見えました。……と思っていたら、間接的な接吻(ベーゼ)だのお姉様をいただくだの脳内はやっぱり危険な香りで充満。ダメだこの後輩……早くなんとかしないと。
▲黒子役の新井里美さんの演技がツボに入りすぎて、特にお気に入りとなったシーン。思わずバックログで何度もボイス再生しちゃったほどです(笑)。 |
●15:00 初春からスイーツのお誘い
午後3時といえば、甘いおやつの時間。2人でぶらつく美琴&黒子のもとに、初春からファミレスでお茶をしないかという電話がきます。黒子は渋ったものの、初春には優しい美琴の鶴の一声でファミレスに集合することに!
▲どうやら佐天さんが手に入れたクーポンで、期間限定の究極至高冷菓(アルティメットパフェ)が半額になるとのこと。究極とか至高とか、とある倶楽部や新聞記者が反応しそうな食べ物ですねえ。 |
●16:00 おなじみのメンツでファミレス談話
『とある科学の超電磁砲』の名物シーンである、4人組乙女たちのファミレス集合場面。話題といえばやっぱり佐天さんが持ち込む流行ネタであり、学園都市SNS『ロンドネット』の内容などで盛り上がります。ここまではごく普通の日常が描かれていましたが、少しずついつもと違う異変も感じられるように……?
▲ファミレスに行く途中、コンビニでゲコ太ストラップ付きドリンクを買おうとする美琴。しかし目当ての商品は見つけたものの、レジが突然故障してしまって結局手に入らず。 |
▲佐天さんは最近流行りの学園都市SNS『ロンドネット』にドハマリ中の様子。ファミレスで注文した究極至高冷菓(アルティメットパフェ)のクーポンもロンドネットで入手したとあって、鼻息荒く語ります。 |
(C)鎌池和馬/アスキー・メディアワークス/PROJECT-INDEX MOVIE
(C)鎌池和馬/冬川基/アスキー・メディアワークス/PROJECT-RAILGUN
(C)2013 NBGI
※画面は開発中のもの。
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