『ケイブシューティングコレクション』には10本のSTG、7本の攻略DVD、10枚のサントラCDが付属！ 浅田プロデューサーインタビューで明らかに

文：megane

■ケースは玉手箱のようなイメージで企画した

――ケースは実に大きいですね……。ただ、もう少し高さがあるものなのかなと想像していたんですが。

浅田：『ケイブシューティングコレクション』のケースは、玉手箱をイメージして作ったんですよ。買ってもらった人にうれしく思ってもらえるように存在感が出るようにしてあります。ただ、あまりデカすぎると邪魔にもなりますので、ここに至るまでに2カ月くらいかかりましたね。

　中にはDVDなどの他に、ゲームディスク5枚を1つのパッケージにしたものが2つ入っています。最初は10枚入るケースを使おうと思っていたんですが、耐久性に難がありまして、今のこういう形になりました。

　というわけで、ケースのサイズなども特殊な形になるので、今回はAmazon.co.jpだけで販売することになったというわけです。

――では、これは店頭販売などはないということですか？

浅田：今の所その予定でAmazon.co.jpのみになります。そして、皆さんが気にしている発売日についてですが、3月下旬～4月上旬を予定しています。最初は2月に発売するお話もあったのですが、製造などでいろいろな事情があって3月下旬から4月上旬ということになりました。

―ー結構激戦区になる時期だと思いますが……。

浅田：少し特殊なアイテムなので、買ってくださるユーザーさんは限定されるんじゃないかと思います。その中で3月なのか4月なのかはあまり重要ではないかもしれません。製品の品質を上げるために1カ月ずらそうと決めたものですし、決して安いものではないので、そのぶんきっちりとしたものを送り出したいと思っています。

　各ゲームディスクのレーベルも少しいじっていて、すべてプレスし直したものを使っています。また、マニュアルもすべてのタイトルを1冊にまとめてあるんですよ。

――昔のパソコンゲームのマニュアルみたいにぶ厚いですね。

浅田：これを見た時に「ナニコレ!?」と思いましたね。もともとは別々になっているものですが、そのまま入れるのはさすがにどうかなと思ったので、こういう形にしています。

　また、今回はうちで販売していたDVD7本を同梱しています。昔はケイブ祭りというイベントなどでこういったグッズの販売をやっていましたが、今はやめてしまっていて、在庫もほとんどない状態だったんですね。企画当初はDVDをつけるにもつけられない状態だったんですが、マイクロソフトさんと相談した時に「作りますか」ということで、商品として一から作りなおしています。とはいえ、もちろんデータやディスクのレーベル自体は昔と同じなんですけどね。

――ありものだけじゃなくて、結構手間がかかってますね。

浅田：そうなんですよ。『虫姫さま ふたり』や『エスプガルーダII』など、マスターデータ自体が相当昔の作品もありますので、そのデータを探すのが大変でしたね。正月明け早々から社内の倉庫をひっくり返す勢いで探していました（笑）。

■ユーザーへのさらなる還元を考えたサントラCDの付属

浅田：この『ケイブシューティングコレクション』は特殊な製品ですし、もともとそんなに目標本数は高くありませんでした。しかし、Amazon.co.jpでページができてから予想以上に予約をいただいていることで、何かもう少し還元できることはないかと考えていました。

　そこで、製品の他に収録している10タイトルについて、原曲のサントラCDをつけることにしました。ただ、『デススマイルズIIX』だけは製品の限定版に原曲のサントラCDがついていますので、それと同じものをつけるというわけではなくて、このタイトルに関しては、DLC“ミュージックコンテンツパック”のサントラCDをつけようと思っています。

■付属するサントラCDのタイトル一覧
・『デススマイルズ』
・『デススマイルズIIX ミュージックコンテンツパック』
・『虫姫さま』
・『虫姫さまふたり』
・『怒首領蜂大復活』
・『怒首領蜂大復活 ブラックレーベル』
・『むちむちポーク！』
・『ピンクスゥイーツ』
・『エスプガルーダII ブラックレーベル』
・『赤い刀』

――価格は今まで通りですか？

浅田：価格はそのままです。ただ、ケースはもうこれまでのアイテムが入るだけのぶんで作っているので、CDは自体は外付けという形になります。これも発売を1カ月延ばした利点ともいえますね（笑）。お得に感じてもらえるとうれしいなと思います。

　Amazon.co.jpにページをオープンしてから、意外だったのは海外の方からの問い合わせが結構あったことですね。「これはどこの店で買えるんだ？」と言われても、海外からは買えないじゃないかなあとしか言えないんですが……。中には日本にいる友人に買って送ってもらっていたりする人もいるみたいですね。

――ちなみに『ケイブシューティングコレクション』は数量限定なのでしょうか？

浅田：数量は限定していないのですが、基本的に予約を受けて、そこから数を見て作ろうと思っています。価格も価格なので、そんなに多くは作れないんですよ。下手したら本体よりも高いものですからね。だいたい予約数よりもちょっとだけ多く作る感じですね。

　サントラCDは、予約をしてもらえれば確実に付属しますので、皆さんお財布に余裕があって、興味がある方は予約をしてもらえればと思います。

　本来、こういった外付けの特典って扱いがすごく難しいんですよ。特典を購入された人に渡すかどうかは店舗さんのオペレーションになって、うちらは手出しができないので……。『デススマイルズ』で外付けのDLCカードをつけていましたが、店員さんが渡し忘れるケースなどもありましたので、以降はほぼすべてケース内に同梱する形にしていました。今回はAmazonさんという単一のお店ですので、そういったことの徹底はやりやすいですね。

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■『ケイブシューティングコレクション』はまさしく集大成

浅田：この『ケイブシューティングコレクション』に収録されているタイトルについては、全部自分がプロデューサーを務めた作品ですし、こういう形で出させていただくのは本当にありがたいですね。あまり体験できないことだと思うんですよ。

　最初、マイクロソフトさんから言われた時は「どうなんだろう？」と思ったのですが、いざ形になってみると、「ああ、ありがたいなあ」と。自宅に自分の作品って1本も持って帰ってないんですが、今回だけは持って帰ろうと思います。

→『怒首領蜂 最大往生』には限定版より上の超限定版がある？（3ページ目へ）

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データ

関連サイト

• 開発日誌（浅田プロデューサーのブログ）
• 『ケイブシューティングコレクション』製品紹介ページ
• 『怒首領蜂 最大往生』公式サイト