2013年2月23日(土)
月島総記:はい! それでは今回も対談形式で、『リベリオンズ』の登場人物を紹介していきたいと思います。今回は“琴美&瞳”の回です! | ||
日向もやし:ダブルヒロインという感じですね。ではまずは吹石琴美についてお話していきましょうか。 | ||
月島総記:この子は藤田修平の幼なじみで、心優しいしっかり者です。トラさんは琴美がイチオシキャラと言っていましたが、どーですか琴美は? | ||
月島トラ:悠奈に比べて、破格に“ヒロイン”してますよ! 修平にとって替えの効かない大切な存在、それが琴美です。 | ||
月島総記:それ重要ですね。言い換えれば誰も誰かの代わりになれないってことですけど。では琴美個人の、キャラ的な部分については? | ||
月島トラ:ひと言ではまとめられないですが……琴美のもっともオイシイ部分は、“無力”であることではないでしょうか。 | ||
月島総記:“無力”! これは重要なキーワードが出てきましたね。この殺伐としたゲームの中で無力であるということ。それがオイシイとはこれいかに? | ||
月島トラ:こんな殺伐としたゲームの中じゃ、誰だって心強い仲間や信頼できる相棒と組みたくなるじゃないですか? だけど琴美は無力です。そんな彼女と組むというのは、それだけである意味ハンデを負うわけですよ。 | ||
月島総記:確かに琴美がどれだけ心優しい女の子であろうと、このゲームの中には理不尽な暴力が満ちていますからね。悪意ある輩に対しては、彼女は実際無力です。 | ||
月島トラ:しかし修平は、そんな彼女とともに行動することを選んだ。無力な人間を守りつつ、なおかつ“自分”を通すこと。それは大切なことでありますが、実に難しいことでもあります。自分にとって大切な人である琴美を、修平は守り切ることができるのか? ここが注目してもらいたい点ですね。 | ||
月島総記:なるほど、それはどのルートにおいても重要な要素ですね。では日向さんは、琴美についてはどう思いますか? | ||
日向もやし:うーん、日向目線で見る琴美は、“良心”という感じかな? 琴美も人間なので、その良心が揺らぐことはありますが。だけど、さらには修平にとって琴美を守る=己の良心を守る、という側面もあるのじゃないかと思っています。 | ||
月島総記:うぅむ、確かに。彼女は修平にとって、断じてただの“お荷物”ではないんですよね。琴美もまた、修平を守りたいと望んでいますし。守り守られ支えあう、分かち難い2人なんですよ。 | ||
月島トラ:しかし肉体的には無力でも、彼女は心が強いですよ。優しさこそが彼女の最大の武器ですね。見方を変えれば、人間が本来持つべき心や、普通の人間ゆえの弱さを突き詰めたキャラとも言えますね。 | ||
月島総記:すべてが灰燼に帰すほどの暴力の中でも、彼女の良心は輝き続けます。それこそがこの物語の“希望”であり、ひいては人間の美しさなのかもしれませんね。 |
幻のキャラクター“冬美”のラフ画もお届けする。現在の琴美は、上記で紹介したプロトタイプの琴美と、冬美を融合させたようなデザインになっていることがよくわかる。
→次のページは、粕谷瞳を紹介! 当初、瞳は“のりこ”だった?
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