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2013年4月4日(木)

『ディスガイア』がプログラム流出の危機に!? 新川社長が渋い顔で語る2008年タイトル開発秘話【電撃日本一】

文:電撃オンライン

 この“新川社長インタビュー”は、 日本一ソフトウェアの設立20周年を記念する特設ページ“電撃日本一ソフトウェア”の連載コーナー。社長である新川宗平氏にさまざまな話をお聞きしながら、これまでの長い道のりを振り返っていく。

 第17回目となる今回は、PS3とDSへの市場に参入し、PSPでも平行してソフトを発売していった2008年のタイトルについて、前回に続いてお聞きしていく。

■さまざまなハードで大立ち回り! 激動の2008年の状況とは?

“電撃日本一ソフトウェア”
▲日本一ソフトウェア代表取締役社長の新川宗平さん。

――前回は『魔界戦記ディスガイア3』発売の経緯についてお聞きしましたが、そのダウンロードコンテンツ展開は早い段階から計画されていたのですか?

新川:開発のかなり早い段階で計画実行の流れになりました。PS3はダウンロードコンテンツの追加配信に適したハードだと考えていたので、その目論み自体は企画段階からイメージしていました。最初は大型の追加シナリオを1年後に出すという計画だったんですが、その間をつなぐものが欲しいということになり、1年間にわたって毎月ダウンロードコンテンツを提供していく流れとなりました。

 日本一ソフトウェアではそれまで、新要素を追加した廉価版の制作は行っていましたが、あらかじめ「ここまでやります」と最初に情報を開示した上でゲームを作るのは初めてでした。また、ダウンロードコンテンツの提供というのは当時のPS3では新しい試みということもあって、苦労しましたよ。ただ、SCEさんをはじめとするさまざまな方から応援をいただけたこともあり、かなりの割合で『魔界戦記ディスガイア3』ユーザーに遊んでもらえたので、やってよかったと思いましたね。

“電撃日本一ソフトウェア” “電撃日本一ソフトウェア”
▲ダウンロードコンテンツは100円~550円(一部無料)で、アデルやゼタなど他タイトルのキャラクターが登場するステージ(クリアすると仲間になる)や、ヒロインのラズベリルを主人公とした特別シナリオ“ラズベリル編”などが楽しめる。

――PS3の後はDSへも参入されていますね。

新川:ちょうど会社が株式上場のタイミングで、売り上げが欲しかったところに、『魔界戦記ディスガイア』のDS移植の話が持ち上がったのがきっかけです。最初は開発ラインが確保できないということで断っていたんですが、「それなら社外で移植しよう」という話が出て、あわてました。『ディスガイア』シリーズは日本一ソフトウェアの虎の子タイトルじゃないですか。そのプログラムを社外に出すなんてとんでもないということで、私は大反対したんです。最終的に、なんとかしてグループ内で開発ラインを確保するという話にまとまり、DS市場参入の運びとなりました。

――DS市場に切り込みを掛けるということで、一気に4タイトルを発売されていますね。

新川:DS市場に日本一ソフトウェアのファンがどの程度いるかは未知数でしたが、やるからには継続してソフトを出していきたいということで、『魔界戦記ディスガイア』を子会社のシステムプリズマ、それ以外を社外制作という形で開発ラインを確保しました。そうして出来たのが『魔界戦記ディスガイア ~魔界の王子と赤い月~』『ジグソーワールド ~大激闘!ジグバトル・ヒーローズ~』『マール王国の人形姫 天使が奏でる愛のうた』『ザ・コンビニDS 大人の経営力トレーニング』の4タイトルです。

 これらは大赤字にはなりませんでしたが、売り上げは全体的に振るわず、自分たちのソフトがそのハードに合っているかどうかを、じっくり考えなければいけないと痛感しました。

――PS3やDSへの市場参入と同時期に、PSPのソフトも発売されましたね。『プリニー ~オレが主人公でイイんスか?~』は、日本一ソフトウェアでは初となるACTでしたが、すごく出来がよくて驚きました。

新川:『魔界戦記ディスガイア3』が終わったタイミングで組織を大きく変えて、開発チームを複数立ち上げたんです。『魔界戦記ディスガイア』シリーズの制作を行う第一開発グループ。『プリニー ~オレが主人公でイイんスか?~』などの、日本一ソフトウェアの次のジャンルを模索する第二開発グループ。AVG制作を行う第三開発グループ。この第三開発グループでは『インフィニットループ ~古城が見せた夢~』が制作されました。

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▲2008年11月20日に発売されたPSP用ACT『プリニー ~オレが主人公でイイんスか?~』。おなじみプリニーを主人公としたゲームで、“残機1000機”“史上最凶のやみつきアクション”をうたい文句としている。

――『インフィニットループ ~古城が見せた夢~』は登場人物に憑依するAVGという斬新なテイストで、衝撃的でした。

新川:当時第三開発グループを担当していた簗瀬涼司は、変わったシステムを考えるのが得意なんです。ユーザーからの評価が高いゲームを作りますね。

“電撃日本一ソフトウェア” “電撃日本一ソフトウェア”
▲2008年7月24日に発売されたPSP用AVG『インフィニットループ ~古城が見せた夢~』。幽霊となった主人公のウィリアムが、自らの死後に訪れる悲劇を回避するため、憑依を繰り返しながら奔走する。

 これらのグループに加えて、モバイル関係の開発を行う第四開発グループと、主に外部のタイトルのプロデュースを行う開発サポートグループがあり、それぞれの開発グループが模索しながらソフト開発に勤しんでいる感じでした。


【次回のインタビューは4月18日掲載予定】

電撃日本一ソフトウェア

(C)2008 NIPPON ICHI SOFTWARE INC.
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