【初心者のための『MTG』講座その2】5つの色の特徴とカードタイプを知っておきましょう！

文：カワカミ雁々

■『MTG』に登場する7種類のカード■

『MTG』には大きく分けて7種類のカードがあります。まずはその一覧を見てみましょう。

＜『MTG』に登場するカード・タイプ＞

▲土地		▲クリーチャー		▲ソーサリー

▲インスタント		▲エンチャント		▲アーティファクト

▲プレインズウォーカー

	結構いろいろあるんだな～。“土地”ってのはなんだろう、基地みたいなものなのか？
	はい、じゃあその“土地”から説明していきましょうか。これが土地カードよ。

	風景画みたいですね～。とてもキレイ。
	土地には《平地》《島》《沼》《山》《森》の5つがあり、それぞれ《平地》は白、《島》は青、《沼》は黒、《山》は赤、《森》は緑の“マナ”を1つ生み出すことができるの。
	マナって？
	マナとは、呪文を唱えるために必要なエネルギーのことよ。カードにはそれぞれ、その呪文を唱えるのにどれだけのマナが必要なのかが書かれているの。例として、カードを1枚、見てみましょうか。

	カードの右上、赤い線で囲った部分を見てちょうだい。ここに太陽のようなマークが2つと、数字の2が書いてあるわね。これがこのカードを唱えるために必要な“マナ”の量を示す“マナ・コスト”よ。
	この太陽のようなマークは《平地》にも書いてありますね。
	それは白のマナを指す“マナ・シンボル”ね。《平地》が白のマナを生み出せることを示しているわ。
	じゃあ《島》に描かれてる水滴のマークが青のマナ・シンボルで……。
	《沼》のドクロみたいなマークが黒のマナ・シンボルってことか！
	その通り。それをふまえて、改めてカードを見てみると、この《天使の慈悲》を唱えるには白のマナが2つと、あともう2つ、マナが必要だということになります。
	もう2つのマナは《平地》が生み出す白のマナじゃなくてもいいんですか？
	ええ、そうよ。残りの2つのマナは《島》や《森》から生み出されたものでも構わないわ。細かいことはゲームの流れを説明する時に改めてお話しするけれど、とりあえず土地はマナを生み出し、そのマナを使って呪文を唱えるということだけ、覚えておいてね。
	赤いカードを使いたかったら、赤の呪文を使うのに必要な赤マナを生み出す《山》をデッキに入れておけってことだな！
	そういうことね。では、次は“クリーチャー”カードを見ていきましょう。

	クリーチャーは、プレイヤーが戦力として召喚する生き物を表すカードね。『MTG』の基本は土地からマナを生み出して、コストを支払ってクリーチャーを召喚し、相手を攻撃してそのライフを削るというものなの。具体的にどう相手を攻撃するのか、ということについては次回お話ししますが、クリーチャーがゲームに及ぼす影響はとても大きいということは覚えておいてね。
	はい先生！　カードの右下に書かれてる数字はなんですか！

	それは、このクリーチャーの“パワー”と“タフネス”を示した数値です。これらの役割についてもやはり次回に持ち越すけれど、簡単に言えば、そのクリーチャーがどのくらいの攻撃力を持っているのか、またどのくらいの耐久力を持っているのかを表す数値よ。
	つまり《峡谷のミノタウロス》は《貪欲なるネズミ》より強いってことか！　さすが赤のクリーチャーだな！
	でも《歩哨蜘蛛》には負けちゃうね……。
	うっ……確かに。
	もう1つ言えば《峡谷のミノタウロス》には何の能力もないけれど、《貪欲なるネズミ》には“相手の手札を捨てさせる”という能力があるわ。また、どのカードも色も違えば、唱えるのに必要な“マナ・コスト”も違うから、どれが強い・弱いとも言えないの。だから、自分のデッキに合ったクリーチャーを選ぶ、ということがデッキを作る上で重要なポイントになるのよ。
	攻めに特化したデッキならパワーを重視したり、逆に守りたいならタフネスの高いクリーチャーを使ったりってこと……かな？
	その通り。適材適所というヤツね。

→次に“ソーサリー”と“インスタント”を見てみましょう（3ページ目へ）

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記事内イラスト：うさ城まに

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