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2013年2月27日(水)

肉、デザート、ドリンク、愉楽のフルコース! 夜の一族が住む悪魔城で『キャッスルヴァニア ロード オブ シャドウ 宿命の魔鏡』を体験

文:ゴロー

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■『宿命の魔鏡』は懐かしくも新しい『悪魔城ドラキュラ』

 極上のディナーでお腹が満たされたところで、試遊プレイを早速開始。ここからは、今回のプレイの感想を物語、バトル、探索の3つに分けてお届けする。『悪魔城ドラキュラ』シリーズはアーケード版からプレイしているので、こちらのメインディッシュがどう料理されているかは非常に興味深いところ。ちなみに、一番好きなシリーズ作はPS版『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』。

【物語】序章はガブリエル、第1章はシモンの物語が描かれる

 物語がシームレスに展開する『悪魔城ドラキュラ』作品しか体験したことがないオレは、まず本作が章仕立てというだけで新鮮。各章の節目に流れるイベントシーンはトゥーンシェードで描かれているところも斬新だ。

 序章は、前作の主人公であるガブリエル・ベルモンドがロード オブ シャドウと戦う1年前の物語。イベントシーンの後にちょっとした戦闘を体験してすぐに終わったため、チュートリアル的な役割も果たしているかと。

 続く第1章は、シモン・ベルモンドが主役。シモンは、トレバー・ベルモンドの息子という設定になっていた。今回の試遊プレイでは、3時間というゆったりとした時間が設けられていたが、それでも1章の途中で終了してしまったため、本作のボリュームはかなりあるように思える。

【バトル】初心者でも上級者でも楽しめる作りに!

 本作は原点回帰して2D視点の横スクロールアクションになり、鞭を振るうベルモンド一族の姿を真横から見るだけで懐かしさを感じる。やはり『悪魔城ドラキュラ』はこうでなくては!

 戦ってみて最初にビックリしたのは、メインウェポンである鞭のリーチの長さ。鞭が画面の7~8割ほどにも伸び、ボタンを連打するだけで派手なコンボも繰り出せる。これなら初心者でもとっつきやすく、離れて戦うことに専念すればさほど難しくはない……かも。

 シリーズの経験者であれば、距離などおかまいなしにガンガン戦うスタイルがオススメ。攻撃中に敵の動作を見てとっさの回避、攻撃をジャストタイミングでブロック(防御)して反撃など、慣れてくればテクニカルな戦いが実践できる。敵ごとに自分なりの攻略法を見つける楽しさもあり、十分なやり応えを感じた。

【探索】ギミックや謎解きが散りばめられた探索のしがいがあるマップ

 ステージは奥行きのある美しい場所が多く見られ、奥に行けるんじゃないかと思わずスティックの上を押してしまうほど。その他、木箱を動かして足場を作ったり、部屋の水かさを増やして上に移動したりするなど、『悪魔城ドラキュラ』らしいギミックや謎解きも要所に散りばめられている。

 途中、ジャンプで届かない場所や開かない扉など、見えているけど手に入れることのできないアイテムがいくつかある。こういった気になるポイントを下画面のタッチパネルを使ってマップにマーキングできるのはとても便利。後々、ワープ装置で戻ってアイテムを回収するという展開は、『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』の記憶が蘇るほどの懐かしさを感じた。

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 サブウェポンの斧、ゾンビやスケルトンといった敵、骨付き肉などなど、シリーズでおなじみの要素がたくさんあり、久々に横スクロールの『悪魔城ドラキュラ』がプレイできたことに非常に満足。最新作『宿命の魔鏡』は、シリーズの懐かしさを感じられるアクション要素が特に強いゲームという印象を受けた。

 また、『悪魔城ドラキュラ』シリーズといえば、数々の名曲を生んだ作品としても知られているタイトル。今回のプレイは1章までしか進めていないこともあり、今回はまだ心に残るBGMには出会えていない。この先に“BEGINNING”や“BLOODY TEARS”のような気持ちが湧き上がる名曲が収録されていることに期待したい。

 なお、2月26日より本作の公式サイトが大幅にリニューアルされている。最新情報をいち早く知りたい人は必ずチェックしておこう。さらに、3月上旬には体験版の配信も予定されているので、シリーズファンはもちろん、初心者の人も生まれ変わった『悪魔城ドラキュラ』をプレイしてみてほしい。

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