2013年3月12日(火)
――DS系のシリーズではおなじみとなる、2つの機体で1ユニットを形成する“パートナーバトルシステム”ですが、『UX』ではどのような特徴があるのでしょうか?
宇田:『K』や『L』で続けてきた要素をブラッシュアップして調整した形です。基本的にパートナーユニットのほうが安定して戦えるというメリットがありますが、1機で戦うシングルユニットならではのメリットもありますので、遊ぶ人それぞれのイメージや、プレイスタイルに合わせた活躍ができるように調整しました。
▲2機でチームを組む(パートナーユニット)と、ユニット内で援護行動が可能。一方、1機(シングルユニット)で戦う場合は、特定の条件下で敵を撃墜するともう1回行動できる“連続行動”や、どんな武器でも敵全体を攻撃できる“全体攻撃”の恩恵を得られる。それぞれメリット・デメリットがあるので、プレイスタイルに応じて編成を考えることが大事だ。 |
――スキルを付与したり、能力値をアップしたりする“スキルパーツ”は、装備制の場合と消費制の場合がありますが、携帯機では消費制の場合が多い気がします。今回の『UX』でも消費制になっていますが、何か狙いがあるのでしょうか?
宇田:スキルパーツや強化パーツを付け替えできるようにすると、ユーザーさんが遊ぶ際にインターミッションでかかる時間がぐんと増えてしまいます。経験がある方もいらっしゃると思いますが、ルート分岐でメンバー構成が変わった際、どの機体にパーツを付け替えるかで悩むことが多いと思うんです。今回はパートナーの組み合わせという要素もありますし、パーツを消費制にすることで、インターミッションで考える時間をなるべく減らして、テンポ重視のシステムに調整したという形です。
もちろん、パーツの付け替えを考える部分が楽しいという方もいらっしゃると思いますが、今回はプレイテンポを優先した形ですね。
――スキルパーツは、原作ファンがニヤリとできる名称のものが多くて驚きました。
宇田:“命中+”のようなシステマチックな名称では寂しいという声があったので、原作に登場する用語名などを当てはめていった結果、かなりの数になってしまいましたが、楽しんでいただけるかと思います。
――“戦術指揮”も新しい要素ですが、どのような効果があるのでしょう?
宇田:ステージごとに1人の“指揮官”を設定することで、次のマップで自軍全体になんらかの効果を及ぼすというシステムです。例えば、攻撃力アップ系の指揮官を設定してガンガン攻めていったり、逆に防御系の効果を選んで、待ちに徹した戦いを繰り広げたりと、プレイスタイルにあわせた効果を選ぶことができます。
パイロット以外のキャラクターでも“指揮官”として選べる場合があるので、これまでのシリーズではスポットを当てにくかったキャラクターも活躍できるようになりました。
▲スキルパーツを消費することで、パラメータをアップしたり、特殊なスキルを習得したりできる。 | ▲攻撃や防御、サポートなど、指揮官ごとにバリエーション豊かな戦術指揮の効果が用意されている。 |
――一部の機体に用意された“特殊行動コマンド”も、ユニークな効果が多そうです。
宇田:『UX』の参戦作品には特殊な効果を持つ機体が多かったので、自然と数も増えましたね。特殊な武装はできるだけ再現したいという気持ちも強かったので。
従来のシリーズでは、命中率を下げる効果付きの武装として組み込んでいたようなものも、“特殊行動コマンド”として独立させる形にして、より使い勝手がいい形で再現しています。
寺田:もちろん、従来のような特殊効果付きの武装もあります。例えばPVで公開されているフェイ・イェンHDのエモーショナル・アタックは、敵の能力を低下させる効果がついています。
▲デモンベインの特殊行動コマンド“アトラック=ナチャ”。1ターンの間、範囲内の敵ユニットを移動不能にする。 |
▲ディスィーブの特殊行動コマンド“ナーブクラック”。1ターンの間、範囲内の敵パイロットの各能力値を15低下させ、味方パイロットの各能力値を15上昇させる。 |
▲RVF-25メサイアFの特殊行動コマンド“複合センサー”。1ターンの間、範囲内の敵ユニットの最終命中率、回避率を30%低下させる。 |
――では最後に、『UX』を楽しみにしているユーザーに向けてメッセージをお願いします。
宇田:3DSでは初となる作品ということで、魂を込めて作りました。携帯機で手軽に遊べるようにプレイテンポのよさを大事にしつつ、ルート分岐を含めてかなりのボリュームになっていますので、ぜひ楽しんでもらえればと思います。
寺田:今回は、『スパロボ』シリーズでは初となる本体同梱版も数量限定で発売します。かつて、ゲームボーイミクロ用の“スパロボオリジナルフェイスプレート”をプレゼントするキャンペーンを行いましたが、オリジナル仕様の本体は今回が初めてとなるので、個人的には感慨深いですね。ニンテンドー3DS LLの大きな画面で、ボイス付きの迫力あるバトルを体験してもらえればと思います。
▲オリジナルデザインの3DS LLが同梱される『ニンテンドー3DS LLスーパーロボット大戦UXパック』。黒を基調にマップ画面があしらわれた、シックなデザインとなっている。 |
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※画面は開発中のもの
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