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2013年3月21日(木)

あのイラストがなかったら『三国志大戦TCG』は始まらなかった!? カードのイラスト秘話を北岡プロデューサーが語る!

文:さくたろう

 2012年3月にスターターデッキ3種が発売され、現在第4弾ブースターパックまで登場している、セガの人気TCG『三国志大戦トレーディングカードゲーム(以下、三国志大戦TCG)』。本作はアーケードの人気カードゲーム『三国志大戦』をもとにして生まれた、セガ初のオリジナルTCGだ。

 ゲームとしての戦略性も高く、“無双連撃”や“反撃計略”といった本作ならではのゲームシステムも魅力の1つ。また一方で、イラストレーターに『三国志大戦』や『戦国大戦』などでお馴染みのイラストレーターを多数起用し、すべてのイラストが描き下ろしとなっているのも大きな特長となっている。

 今回はそんな『三国志大戦TCG』の魅力の一端をお伝えするべく、北岡功プロデューサーに、本作のカードイラストについて語っていただいた。美麗な武将たちのイラストが生まれた経緯や、イラスト制作のウラ話など、『三国志大戦TCG』を知らない人でも楽しめる内容となっているので、ぜひチェックしてもらいたい!

『三国志大戦トレーディングカードゲーム』
▲カードイラストについて、北岡功プロデューサーにたっぷり語ってもらった。貴重な資料も公開!

■カードイラストのウラ話を北岡プロデューサーが語る!

●《曹操》

『三国志大戦トレーディングカードゲーム』
▲《曹操》(1-019)(イラスト:獅子猿)

 『三国志大戦』というと曹操のイメージが強いですし、『三国志大戦TCG』でも顔となるのは曹操じゃないかと思うんです。曹操自体は獅子猿さん以外のイラストレーターさんも描いてはいますが、やはり最初に世に出す曹操は、獅子猿さんに描いていただきたいと思ってオファーしました。

 『三国志大戦』というのは、フラットカードリーダーの筐体で描き下ろしカードを使って対戦をして……と、当時はかなり画期的なゲームだったんです。そのせいもあってか、カード1枚1枚に思い入れを持たれている作家さんも多くいらっしゃるんです。また、中にはその『三国志大戦』で三国の武将を描くのは存分にやりきったぞと思っている方もいるんですね。そこで、たとえば新しいイラストを描いてくださいとお願いしても、アーケード版以上のクオリティは出せないかもしれないとおっしゃる方もいらっしゃいました。

 それでも『三国志大戦TCG』では、多くの作家さんにご参加いただくことができて、カードイラストをすべて描き下ろしでということができました。そんなイラストの中でも第1弾の《曹操》はやっぱり特別な思いがあります。

 この《曹操》は『三国志大戦TCG』のイラストの中で、一番初めにでき上がってたものなんですよ。改めて《曹操》を描くということで、これまで以上のものに仕上げたいという想いが、獅子猿さんにも私にもあって、何度かリテイクをお願いしてここまでの完成度に仕上げていただいたんです。

 それでこのイラストができ上がってきて、制作側もテンションが上がらないわけにはいかないじゃないですか。このイラストがなかったら、もしかしたら『三国志大戦TCG』は、製品として動き出さなかったかもしれないくらいのものなんです。

 それに、このイラストを見た『三国志大戦』ユーザーの方にも、セガが本気で『三国志大戦TCG』に力を入れているっていうのがわかってもらえたんじゃないかなと思います(笑)。


●《劉備》

『三国志大戦トレーディングカードゲーム』 『三国志大戦トレーディングカードゲーム』
▲《劉備》(1-047)(イラスト:杉浦善夫)▲《劉備の大徳》(1-060)(イラスト:杉浦善夫)

 『三国志大戦TCG』では、同じ作家さんにその武将の若いころと大人になったころなど、シチュエーションや時代ごとにいろいろ描き分けていただきたいと考えています。その例がこの2つのイラストなんですけど、両方とも杉浦善夫さんに描いていただいたものになります。

 《劉備の大徳》は劉備、張飛、関羽が桃園の誓いをした時の、若々しいころの劉備で、武将カードの《劉備》はそろそろ漢中王になるというころの、大人の劉備になっています。こちらの胸板もスゴイですし、女性ユーザーには喜んでいただけたんじゃないでしょうか(笑)。


●《夏侯覇》

『三国志大戦トレーディングカードゲーム』
▲《夏侯覇》(4-026)(イラスト:木志田コテツ)

 『三国志大戦TCG』の勢力は、魏が赤、蜀が緑、呉が青、群雄が黒、漢が紫という勢力ごとの色が付いています。カードをよく見ると気がつく方もいるとは思いますが、その色は武将にも描かれているんですよ。中でも特徴的なのは、蜀の《夏侯覇》のイラストですね。この武将は夏侯淵の息子で、魏で疑われて蜀に亡命したという経緯のある武将です。その経緯を生かして、イラストでは瞳の色が赤(魏)と緑(蜀)のオッドアイになっているんです。この表現は、徐庶などの武将にも見て取れます。


●《関羽》

『三国志大戦トレーディングカードゲーム』
▲《関羽》(4-034)(イラスト:獅子猿)

 獅子猿さんが描いた神様(関聖帝君)になった関羽が、『三国志大戦』では雑誌付録のEXカードとして登場しましたが、この《関羽》は神様になる前の生きているころの関羽を描いているんです。ですから『三国志大戦』のものとは違って、目が光ったりとかはしていないんですね。


→女性武将で人気が高いあのカードのエピソードが!(2ページ目へ)

(C)SEGA

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データ

▼『三国志大戦 トレーディングカードゲーム 第5弾ブースターパック』
■メーカー:セガ
■発売日:2013年4月25日
■価格:220円(税込)
■内容:1パック6枚入り(全100種予定)
 
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▼『三国志大戦 トレーディングカードゲーム 第2弾スターターデッキ(魏)』
■メーカー:セガ
■発売日:2013年3月28日
■価格:1,200円(税込)
 
■『三国志大戦 トレーディングカードゲーム 第2弾スターターデッキ(魏)』の購入はこちら
Amazon.co.jp
▼『三国志大戦 トレーディングカードゲーム 第2弾スターターデッキ(蜀)』
■メーカー:セガ
■発売日:2013年3月28日
■価格:1,200円(税込)
 
■『三国志大戦 トレーディングカードゲーム 第2弾スターターデッキ(蜀)』の購入はこちら
Amazon.co.jp
▼『三国志大戦 トレーディングカードゲーム 第2弾スターターデッキ(呉)』
■メーカー:セガ
■発売日:2013年3月28日
■価格:1,200円(税込)
 
■『三国志大戦 トレーディングカードゲーム 第2弾スターターデッキ(呉)』の購入はこちら
Amazon.co.jp
▼『三国志大戦 トレーディングカードゲーム 限定SPブースターパック』
■メーカー:セガ
■発売日:2013年3月28日
■価格:400円(税込)
■内容:1パック7枚入り(収録カード:全55種)
 
■『三国志大戦 トレーディングカードゲーム 限定SPブースターパック』の購入はこちら
Amazon.co.jp

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