2013年3月8日(金)
3月3日、国内最大の参加者数をもって大盛況のうちに閉幕したTCG『マジック:ザ・ギャザリング(以下、MTG)』のイベント“グランプリ横浜”。本戦のアツい戦いはもちろん見どころなのですが、グランプリの楽しみはそれだけではありません。
数多く開催されるサイドイベントもまた、『MTG』のお祭りであるグランプリが持つ魅力の1つです。ここでは、電撃オンラインスタッフによるサイドイベント参加レポートと、会場で発見したアイテムを使ったゲームレポートをお届けします。
今回のグランプリのような『MTG』の大きな大会の併催イベントは、大きく分けて2種類あります。1つは、開始時間の決まったトーナメント。今回のグランプリ横浜では、『MTG』のほぼすべてのカードが使えるオールスター戦である“日本レガシー選手権”や、来年に『MTG』開発のおひざ元のシアトルで開かれる“スーパーサンデーチャンピオンシップ”の参加権をかけた“スーパーサンデーシリーズ”などが開かれました。
そしてもう1つが、参加希望者8人が集まるごとに開催されるミニトーナメントです。ミニトーナメントは、8人による3回戦の勝ち抜き戦で、1回でも負けてしまえばそこまでですが、優勝者にはブースターパック1ボックスが進呈されるという太っ腹なトーナメントです。
ミニトーナメントは人数が集まりしだい開催されるので、時間があれば何度もチャレンジすることが可能で、それこそ1日中大会に出場し続けることもできます。今回はスタンダードでこのミニトーナメントに出場してみました。
筆者が使用したのは青白赤のコントロールデッキです。《雲散霧消》のような打消し呪文と《熟慮》《スフィンクスの啓示》のようなカードを引き増す手段、《灼熱の槍》のようなクリーチャー除去手段で相手の攻撃をさばいていくオーソドックスなかたちのものです。
▲スタンダード環境でもおなじみのコントロールデッキの向けのカードたち。 |
もちろん、守っているだけでは勝てないので、相手を攻撃する手段が必要になってくるのですが、今回はそこに『ギルド門侵犯』で新たに登場した《軍勢の集結》を採用してみました。
▲モリモリとトークンを生み出すエンチャント。遅いカードにも見えますが、生み出されるトークンが速攻を持っているので出した次のターンには1点、次は3点、次は6点と馬鹿にできない攻撃力を持っているカードだと思います。 |
1回戦の対戦相手は赤単に少し白を加えたデッキ。《ボロスの反攻者》や《ぬいぐるみ人形》といった、自身に与えられたダメージをはね返すクリーチャーと《冒涜の行動》のコンボデッキでした。
▲自ら《ボロスの反攻者》に大ダメージを与えて、対戦相手にそれをはね返します。《ボロスの反攻者》が2体いれば、それだけで26点ものダメージを与えられる一撃必殺のコンボです。 |
しかし、コンボデッキと言いつつも《ボロスの反攻者》や《雷口のヘルカイト》といった強力なアタッカーも採用されているので、実際は通常のビートダウン戦術とコンボの二刀流デッキといったところでしょうか。
1ゲーム目は《ボロスの反攻者》にとにかく気を配りつつ、他のクリーチャーを全体除去呪文などで対処することに成功し、勝利することができました。
《軍勢の集結》から大量のトークンが出るため《冒涜の行動》のマナ・コストがほとんどタダのようになっていましたね。そこに1体でも《ボロスの反攻者》がいたら負けていました。
▲相手の攻めをしのぎつつ、《軍勢の集結》で攻めにかかります。今回はなかなか《軍勢の集結》が引けませんでしたが、終盤に唱えた《スフィンクスの啓示》で2枚まとめて引いたので一気に展開! |
2ゲーム目は《雷口のヘルカイト》ともなぐり合える《ドラグスコルの肉裂き》をサイドボードから1枚加えてみました。
▲7マナと重いですが除去されにくく、ライフとカードを供給してくれる強力なカードです。 |
2ゲーム目は《流城の貴族》に何度か攻撃されるものの《至高の評決》から《月の賢者タミヨウ》《軍勢の集結》とスムーズに戦場を制圧できるカードをプレイできたので、そのまま勝利することができました。
▲タップしているカードは、《軍勢の集結》から出た兵士トークンです。早い段階でこうできれば、コントロールとしては盤石といったところでしょうか。 |
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