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2013年3月15日(金)

遊ばせてもらおう、『ガンダムブレイカー』の体験版をッ!! ガンプラ世代ど真ん中なライターのレビューをお届け!

文:イトヤン

 皆さん、こんにちは。ファーストガンダム劇場版三部作は、ロードショー公開時に映画館で観ているイトヤンです。そんなガンプラ世代ど真ん中のオイラですが、生まれて初めて作ったガンプラが、よりにもよって“水中用モビルアーマー グラブロ”だというのは、我ながら理解に苦しみます(笑)。しかも、ちゃんとラッカーで色まで塗ってたし。

 そんな思い出話はさておいて、さっさと本題に入りましょう。バンダイナムコゲームスがPS3版を2013年6月27日に、PS Vita版を2013年内に発売する予定の創壊共闘ACT『ガンダムブレイカー』は、これまでのようにアニメの世界を再現するのではなく、『ガンダム』シリーズのプラモデル、いわゆる“ガンプラ”をテーマにした新機軸の作品です。

 そのPS3版の体験版が無料配信されているのですが、ここでは実際に操作してわかった本作ならではの特徴や、想像以上にボリュームたっぷりな“体験版”の見どころをレビューしていきます。

『ガンダムブレイカー』

■何はともあれ、初期装備のジムで“行きまーす!”■

 ゲームをスタートすると、ノーマルスーツ姿のプレイヤーが立っているのは、“VRハンガー”と呼ばれる空間です。この空間では、これから出撃するミッションの選択と、自分の愛機となるモビルスーツ(以下、MS)のカスタマイズを行うことができます。

 ……と言っても、プレイ開始時に用意されているのは、初期装備のジムだけ。カスタマイズに使用できるパーツも何もないので、まずはジムに乗り込んで、最初のミッションである“始まりの鍵”に出撃します。

『ガンダムブレイカー』 『ガンダムブレイカー』
▲VRハンガーでは、黄色いノーマルスーツを着たパイロット(自分)を操作することになります。右に見える端末でミッションを受領したら、MSで出撃です!▲体験版では、すべてのプレイヤーがこのジムに乗り込んで、ゲームを開始することになります。それにしても、この機体を見るとつい“やられ役”という単語が頭に浮かぶのは、私だけでしょうか?

 第1のミッション“始まりの鍵”は、実戦で操作を覚える、いわゆるチュートリアル・ミッションです。

『ガンダムブレイカー』 『ガンダムブレイカー』
▲“始まりの鍵”は、ジャブローをイメージしたジャングルの水辺が舞台となっており、マップ上の各所にある操作説明のところまで移動すると、敵のMSが出現するという仕組みになっています。

 本作は自機の背中を見ながら操作する、いわゆるTPSと呼ばれるタイプのゲームです。左スティックで自機の移動、右スティックでカメラの向きの操作という、TPSとしては一般的な操作になっており、カメラが向いている方向にいる敵MSを、自動的にロックオンしてくれます。

 攻撃はA、Bの2種類があり、加えてターゲットと自機との距離によって“射撃攻撃”と“近接攻撃”に分かれます。デフォルトの設定では、射撃と近接を自動的に切り替えてくれますが、コントローラ設定を変更すれば、射撃と近接を自分自身で選択できるようになります。その代わり、L1ボタンと攻撃ボタンの同時押しが必要になりますから、アクションが苦手という人は、デフォルトの設定がオススメでしょう。

『ガンダムブレイカー』
▲近接攻撃では攻撃Aがヨコ斬り、攻撃Bがタテ斬りとなっています。タイミングよくボタンを押すことで、三段斬りのコンボも可能です。
『ガンダムブレイカー』
▲射撃攻撃では、武器のタイプによってA、Bそれぞれの攻撃が異なります。マシンガン系の武器では攻撃Aが一点集中攻撃、攻撃Bが水平掃射となっているのに対して、ビームライフル系では攻撃Aが連射可能な弱攻撃、攻撃Bが溜め撃ちの強攻撃となっています。

 また、×ボタンを軽く押すとジャンプ、長押しするとブーストダッシュとなっています。ジャンプの高さは一定となっていますが、ジャンプした状態から空中でブーストダッシュを行ったり、攻撃を繰り出したりすることも可能です。

『ガンダムブレイカー』 『ガンダムブレイカー』
▲ジャンプで空中に飛び上がり、その状態からブーストダッシュを行えば、空中を高速で移動することができます。混戦状態から抜け出して、敵から距離を取る際には大いに役に立ちます。

 本作を実際にプレイしてみて何よりも驚いたのが、そのクイックで“軽い”操作感覚です。過去に『ガンダム』関連のアクションゲームをプレイしたことがある人なら、この操作感覚を新鮮に感じるのではないでしょうか。

 アニメの世界観をベースにした従来の『ガンダム』ACTでは、MSのメカとしてのリアリティを強調する“重さ”が、操作のうえでもしっかりと表現されていました。ところが本作のMSは、こちらの操作に対して実にクイックに反応してくれます。

 特にビックリしたのが、ブーストダッシュです。ダッシュを行うとスラスターゲージが減少するのはこれまでのゲームと同じですが、ダッシュを止めて着地した瞬間、即座にゲージが回復しているので、すぐに続けてブーストダッシュを行うことが可能なのです!

 これはおそらく、本作に登場するMSがゲームの中の世界で実在するメカではなく、あくまで“ガンプラ”だからこそ表現できた“軽さ”なのでしょう。重量感がなくなったことでメカとしてのリアリティは薄くなったものの、アクションゲームとしてのおもしろさはググッとパワーアップしています。ブーストダッシュで敵MSの懐に飛び込んで、ビームサーベルで素早く三連撃! そして空中ダッシュで離脱する……そんなアクションが、本作では誰でも簡単に実現できるようになっているのです。

『ガンダムブレイカー』 『ガンダムブレイカー』
▲最初の一太刀で後方に吹っ飛んだ敵MSに対して、グイッと近づいてさらにもう一撃! 本作ではこのようにダイナミックなアクションを、テンポよく繰り出すことができます。▲ジャンプした状態で敵MSを射撃すると、その瞬間は空中で静止した状態に。リアルなメカとしてはあり得ない表現でも、“ガンプラ”という設定の本作ならまったく違和感がありません。

→パーツが外れる!? 同じMSでもスケールが違う!?
ガンプラならではのユニークな展開が続出!(2ページ目へ)

(C)創通・サンライズ (C)創通・サンライズ・MBS.
※画面は開発中のものです。

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