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2013年3月13日(水)

ステルスACTの草分け『シーフ』が復活を遂げる! リチャード・ギャリオット氏による新たなプロジェクトにも注目!!【週刊洋ゲー通信】

文:電撃オンライン

 この“週刊洋ゲー通信”では、1週間の間に海外のゲームメーカーやデベロッパーが明らかにした最新情報の中から、注目のトピックをまとめて紹介していく。

 先週は諸般の事情でお休みしたので、今回は2月23日から3月8日までの2週間の間に明らかになった新情報の中から、10個の話題をお届けしよう。名作ACTの10年ぶりの復活や、伝説的クリエイターの新作発表など、今回は古くからのゲームファンにとって驚きの情報がいくつも飛び込んできている。もちろん、発売直前タイトルの最新情報も届いているので、そちらもお楽しみに!

今週のトピック

■伝説の盗賊“ガレット”が、10年の時を経て再び忍び寄る! ステルスACTの元祖シリーズ『シーフ』の最新作が、PS4などで2014年に発売決定!

■赤いマスクを着けたライバルも出現!? 2人協力プレイTPS『アーミー オブ ツー ザ・デビルズカーテル』の重厚なストーリーにフォーカスした最新映像が公開!

■西暦2084年の未来世界で、奪われた記憶を求めて戦うヒロイン“ニリン”の運命は!? サイバーパンクACT『リメンバー・ミー』の海外での発売日が6月4日に決定!

■サーマルビジョンやナイトビジョンを使いこなして狙撃せよ! 海外で3月12日に発売されたFPS『スナイパー ゴーストウォリアー2』の最新映像が到着

■『プレイステーション オールスター・バトルロイヤル』の最新DLCが海外で配信決定! 神々の王ゼウスと、『デッドスペース』の主人公アイザックが新たに参戦!

■『デッドスペース3』の恐怖はまだ終わらない! アイザックとジョンのその後を描くストーリーDLC“アウェイクンド”が海外で3月12日より配信!

■マーベルコミックスのおしゃべりな傭兵が初主演する『デッドプール』の最新トレーラー映像が到着! 同じ傭兵仲間のヒーロー、ケーブルも参戦決定!!

■2D美少女FTG『スカルガールズ』に新キャラを追加するDLCの制作資金募集がスタート! 開始からわずか1日で、1人目のキャラの目標金額調達に成功!

■PS3『アンチャーテッド -砂漠に眠るアトランティス-』のマルチプレイを、基本プレイ無料ソフトとして海外のPSNで配信! ストーリーモードの追加購入も可能

■“ロード・ブリティッシュ”がファンタジーRPGの世界へついに帰還! 最新作『シュラウド・オブ・ジ・アバター』の出資募集を“キックスターター”で開始!

(※参考サイトのリンク先は海外サイトの場合があります)

■伝説の盗賊“ガレット”が、10年の時を経て再び忍び寄る! ステルスACTの元祖シリーズ『シーフ』の最新作が、PS4などで2014年に発売決定!

 1998年にPCでシリーズ第1作が発売された『シーフ』は、中世ヨーロッパ風のファンタジー世界を舞台に、腕利きの盗賊“ガレット”が貴族の城などに潜入して高価な品物を盗み出すという3D・ACTだ。真正面から戦闘を挑んでも勝ち目のない衛兵たちを暗闇にまぎれてやりすごし、背後から襲いかかって倒すこともできるこの作品は、海外ではステルスACTの元祖的な存在として、発表当時に高い評価を獲得した。2004年に第3作『シーフ:デッドリー・シャドウズ』が発売されて以来、約10年に渡って途絶えていたこのシリーズだが、『デウスエクス』で知られるアイドス・モントリオールの手によってこのたび復活。PCとPS4といった次世代ゲームハード用タイトルとして、2014年に発売されることが発表された。ゲームの詳細は今後、海外のゲーム雑誌などで発表予定とのことだが、最新ゲームハードのマシンパワーによって、本作のゲームプレイがどのような進化を遂げるのか、今から楽しみだ。

(参考サイト:アイドス・モントリオール 公式ブログ

■赤いマスクを着けたライバルも出現!? 2人協力プレイTPS『アーミー オブ ツー ザ・デビルズカーテル』の重厚なストーリーにフォーカスした最新映像が公開!

 2人協力プレイに特化したユニークなTPSシリーズの最新作『アーミー オブ ツー ザ・デビルズカーテル』。このほど公開された本作の最新トレーラーでは、撃ちまくり&爆発しまくりのイケイケなノリだったこれまでのトレーラーと異なり、本作の意外と(!?)シリアスなストーリー部分にスポットが当てられている。傭兵コンビのアルファとブラボーが、メキシコの麻薬カルテルと壮絶な戦いを繰り広げる本作だが、このトレーラーの冒頭では2人が組織に捕らえられ、そこに赤いマスクを着けた敵のリーダーらしき人物がやってくる場面が描かれている。はたしてこの人物の正体は何者だろうか? 本作はPS3/Xbox 360/PC用ソフトとして、日本でも3月28日に発売予定だ。

(参考サイト::『アーミー オブ ツー ザ・デビルズカーテル』アメリカ公式サイト

■西暦2084年の未来世界で、奪われた記憶を求めて戦うヒロイン“ニリン”の運命は!? サイバーパンクACT『リメンバー・ミー』の海外での発売日が6月4日に決定!

 フランスのドントノッド・エンターテインメントが開発を手がけ、海外ではカプコンが販売を担当するPS3/Xbox 360/PC用ソフト『リメンバー・ミー』。このサイバーパンクACTの海外での発売日が、6月4日に決定した。この発表と同時に、西暦2084年のネオ・パリを舞台にした本作の世界観を伝える最新トレーラー映像も、あわせて公開されている。本作のヒロインである“ニリン”は、他人の記憶をハッキングして改変したり奪い取ったりする“メモリーハンター”を生業としている。しかし、ニリン自身の記憶も何者かに奪われており、それを取り戻すことが彼女の目的となっているようだ。またこのトレーラーでは、壁を登って移動したり、敵の兵士と格闘戦を繰り広げたりといった、本作の多彩なアクション要素もチェックすることができる。日本での発売は現在のところ未定だが、ぜひ国内でも発売されることを期待したい。

(参考サイト:カプコン アメリカ公式ブログ

■サーマルビジョンやナイトビジョンを使いこなして狙撃せよ! 海外で3月12日に発売されたFPS『スナイパー ゴーストウォリアー2』の最新映像が到着

 内戦が続く東欧の都市から、熱帯のジャングルに至るまで、現代のさまざまなロケーションを舞台に“スナイパー(狙撃兵)”の活躍を描くPS3/Xbox 360/PC用ソフト『スナイパー ゴーストウォリアー2』。特定の兵種に特化したユニークなFPSとして話題を呼んだ人気シリーズの最新作が、海外で3月12日に発売された。このほど公開された本作の最新映像では、スナイパーの任務に欠かすことのできない、遠距離を偵察するためのスコープの機能が紹介されている。熱源を探知するサーマルビジョンや、夜間でも視界を確保するナイトビジョンなどによって敵を見分けられるほか、スコープで確認した敵をマークしておく機能も搭載されているようだ。プレイヤーはこれらの機能を駆使してターゲットに銃弾を命中させ、任務達成を目指すことになる。本作は、日本でも2013年中に発売予定だ。

(参考サイト::『スナイパー ゴーストウォリアー2』タクティカル・オプティクス(※リンク先はYouTube)

■『プレイステーション オールスター・バトルロイヤル』の最新DLCが海外で配信決定! 神々の王ゼウスと、『デッドスペース』の主人公アイザックが新たに参戦!

 プレイステーションを代表する人気キャラが激闘を繰り広げるPS3/PS Vita用ソフト『プレイステーション オールスター・バトルロイヤル』には、日本でも先頃配信されたDLCによって、キトゥンとエメットの2人が追加されている。そして、海外では新たなDLCの登場が発表されて、さらに2名の新規キャラの参戦が明らかになっている。1人は『ゴッド・オブ・ウォー』シリーズで主人公クレイトスの前に立ちはだかる最強の敵、神々の王ゼウスだ。そしてもう1人はなんと、EAのホラーACT『デッドスペース』シリーズの主人公アイザックだという! 日本ではPS3用の『デッドスペース』シリーズが発売されていないだけに、なんとも皮肉な参戦となってしまったが……。またこの2名に加えて、『メディーバル』と『アンフィニッシュド・スワン』を題材にしたステージの配信も発表された。原作どおり白一色の『アンフィニッシュド・スワン』ステージは、かなりユニークな仕上がりだ。これらのDLCは、海外のPSNで3月19日より有料配信が開始される。日本での配信予定は現在のところ未定だ。

(参考サイト::PlayStation.Blog

■『デッドスペース3』の恐怖はまだ終わらない! アイザックとジョンのその後を描くストーリーDLC“アウェイクンド”が海外で3月12日より配信!

 続いては、アイザックが主演している『デッドスペース』シリーズ最新作の話題。この2月に海外のPS3/Xbox 360でリリースされ、日本でもPCの英語版ソフトが発売されたホラーACT『デッドスペース3』だが、そのエンディング後に起こった事件を描くストーリーDLC“アウェイクンド(目覚め)”が、3月12日より配信されている。ゲーム本編では、従来のシリーズに比べてサバイバル・アクション的なトーンがやや強くなっていたが、このDLCは“シリーズで最も恐ろしいチャプター”になっているという。公開されたトレーラー映像を見ても、不気味で猟奇的な雰囲気が全編に漂っており、薄気味悪さは満点だ。またこのDLCでも本編と同様に、アイザック・クラークとジョン・カーバーという2人の主人公による協力プレイが可能になっているが、どうやら狂気にむしばまれた2人は互いへの信頼を失っているようで、2人の間でどのような事件が起こるのか気になるところだ。

(参考サイト:『デッドスペース3』“アウェイクンド”DLCローンチトレーラー(※リンク先はYouTube)

■マーベルコミックスのおしゃべりな傭兵が初主演する『デッドプール』の最新トレーラー映像が到着! 同じ傭兵仲間のヒーロー、ケーブルも参戦決定!!

 戦闘中でもジョークを飛ばし続ける、マーベルコミックスでも屈指のイカれたヒーロー(?)“デッドプール”を主役にしたACT『デッドプール』。実写映画版『トランスフォーマー』のゲーム化作品で知られるハイヌーン・スタジオが制作しているこの『デッドプール』の最新トレーラー映像が、公開された。映像の中では、ハイテンションなマシンガントークとともに、デッドプールが多彩な火器や背中に背負った2本の日本刀で大暴れを繰り広げており、その活躍ぶりにデッドプール本人や彼のママが絶賛のコメントを寄せている(笑)。またこのトレーラーには、原作コミックでデッドプールとコンビを組むことの多いマーベルヒーロー“ケーブル”も登場。どうやらこのゲームでも、おしゃべりな傭兵と寡黙な未来戦士の好対照な掛け合いが楽しめそうだ。本作はPS3/Xbox 360用ソフトとして、海外では2013年内に発売予定だ。

(参考サイト:『デッドプール』初公開トレーラー(※リンク先はYouTube)

■2D美少女FTG『スカルガールズ』に新キャラを追加するDLCの制作資金募集がスタート! 開始からわずか1日で、1人目のキャラの目標金額調達に成功!

 海外製のゲームとしては非常に珍しい、美少女キャラクターによる2D・FTG『スカルガールズ』。2月14日からはPS3版の国内配信がスタートし、日本のゲームファンからも大きな注目を集めている。そして2月26日からは、本作に新キャラを追加するDLCの制作資金を調達するため、ソーシャル資金調達サイト“Indiegogo”での出資募集が開始さした。すると、開始からわずか1日で目標金額を達成。早くも1人目の新キャラ“スクィグリー”の制作が決定した。出資募集は現在も続いているが、本作初の男性キャラ“ビッグ・バンド”の制作に必要な資金額には、現時点ではまだ届いていないようだ。この募集サイトには日本語の解説ページも用意されており、新キャラの解説や、出資募集に至る経緯が詳しく紹介されている。興味のある人は、ぜひチェックしてみてほしい。

(参考サイト:Indiegogo『スカルガールズ』キャラ追加DLC制作資金募集

■PS3『アンチャーテッド -砂漠に眠るアトランティス-』のマルチプレイを、基本プレイ無料ソフトとして海外のPSNで配信! ストーリーモードの追加購入も可能

 PS3を代表する人気シリーズ『アンチャーテッド』の、現時点での最新作となる第3作『アンチャーテッド -砂漠に眠るアトランティス-』。この作品に搭載されているマルチプレイモードが、無料ソフトとして、海外のPSNで2月26日よりダウンロード配信されている。この無料ソフトでは製品版と同様のマルチプレイ対戦が楽しめるが、プレイによって獲得した経験値による成長はレベル15が上限となっており、それ以上のレベルへ成長するには制限解除のDLCを別途購入する必要がある。また、協力プレイモードやシングルプレイのストーリーモードなども追加で購入できるとのことだ。気軽に本作のマルチプレイを体験してみたい人には最適だが、SCEのソフトでは今後もこのような展開が行われるのか、興味深いところだ。なお、この無料版の配信はアメリカとヨーロッパのみで、現在のところ日本では行われていない。

(参考サイト:ノーティドッグ公式サイト

■“ロード・ブリティッシュ”がファンタジーRPGの世界へついに帰還! 最新作『シュラウド・オブ・ジ・アバター』の出資募集を“キックスターター”で開始!

 “ロード・ブリティッシュ”ことリチャード・ギャリオット氏といえば、ファンタジーRPG『ウルティマ』シリーズの生みの親として、現在のコンピュータRPGの礎を築いた人物だ。自ら興したオリジンシステムズを2000年に退社した後、同氏はSF・MMORPG『タブラ・ラサ』を手がけたものの、その後は沈黙が続いていた。そしてこのほど、久々のファンタジーRPGとなる新作ゲーム『シュラウド・オブ・ジ・アバター』を発表。ソーシャル資金調達サイト“Kickstarter”で、本作への出資募集を開始した。本作はPC/Mac/Linux用のマルチプレイヤーRPGだが、1人プレイやオフラインでのプレイも可能とのこと。村に定住して生産や加工に従事するのも、冒険を求めて世界を旅するのもプレイヤー次第という、自由度の高い内容になるようだ。“聖者(avatar)を覆うもの”というタイトル名、そして副題には“見捨てられた徳(virtue)”と、本作には『ウルティマ』シリーズで重要な単語が使用されており、ギャリオット氏の集大成としての意気込みが感じられる。調達目標が1千万ドル(約9億5千万円)と高額なため、現時点ではまだ目標に達していないが、かなりの勢いで出資が集まっており、今後の動向からは目が離せない。

(参考サイト:Kickstarter『シュラウド・オブ・ジ・アバター』出資募集