宝塚歌劇版『戦国BASARA』は6月15日開演！ 主役・真田幸村を演じるのは花組トップスターの蘭寿とむさん

文：電撃オンライン

　カプコンの人気ゲーム『戦国BASARA』を題材にしたミュージカル“宝塚歌劇 花組公演 ミュージカル・ロマン『戦国BASARA』-真田幸村編-”が、6月15日～7月1日に東京・渋谷の東急シアターオーブにて上演される。

　本公演は、『戦国BASARA』シリーズで高い人気を誇る武将・真田幸村を主人公とした物語となる。武田軍の武将として活やくする幸村と、相対する謙信の戦いや人間ドラマを主軸に、『戦国BASARA』シリーズで人気の武将たちも登場して、世界観を盛り上げるという。武田信玄の家臣として、二本槍を駆使して戦場を疾走する熱き闘将・真田幸村には、花組トップスターの蘭寿とむさんが挑む。信玄の宿敵である軍神・上杉謙信役は、月組から花組に異動する明日海りおさんが、新たなヒロインキャラとして登場するいのり役は、花組トップ娘役の蘭乃はなさんがそれぞれ担当する。

　本日3月18日に、東急シアターオーブにてその制作発表会が開催された。主演の3人に加えて、宝塚歌劇団理事長の小林公一さん、演出家の鈴木圭さん、ゲーム『戦国BASARA』シリーズを手掛けるカプコンの小林裕幸プロデューサーが登壇し、本作にかける意気込みを語った。

▲左から鈴木圭さん、小林裕幸プロデューサー、小林公一さん。		▲左から蘭寿とむさん、蘭乃はなさん、明日海りおさん。

　小林理事長は、世界的に注目されている東急シアターオーブでは、従来とは違う公演を見せられると思うとコメント。それを体現するために、『戦国BASARA』という人気ゲームのミュージカル化を、『逆転裁判』でお世話になったカプコンにお願いしたという経緯を説明した。

　小林プロデューサーは、2005年に発売された1作目の『戦国BASARA』を開発する時に、上杉謙信とかすがに対しては宝塚歌劇のような演出を心がけて作ったことを告白。それが本家・宝塚歌劇でミュージカルされるということについて「本当に驚いています」と心境を明かした。

　『逆転裁判』に続いて脚本・演出を担当する鈴木さんは、以前から『戦国BASARA』を扱いたいと思っていたという。同じエンターテインメントであるゲームのよさを出しつつ、自分のやりたかったことを投入して、花組と突き進んでいくことを宣言した。

▲蘭寿とむさん		▲蘭乃はなさん		▲明日海りおさん

　蘭寿とむさんは、『逆転裁判』の公演でも主人公のフェニックス・ライト（邦名、成歩堂龍一）を熱演しており、「今回もコラボに参加できることをうれしく思います」と心情を述べた。熱血漢のある幸村に蘭寿さんの個性を足した役にしたいと、役作りに対する気持ちを明かした。

　オリジナルキャラであるいのりを演じる蘭乃はなさんは、以前に行われた『逆転裁判』を客席から見ていたという。「オリジナルキャラが一日も早く『戦国BASARA』の住人になれるように努力していく」という心境を語った。また、謙信役の明日海りおさんには、以前に大変お世話になったため、成長したところを見せたいとコメントした。

　そんな明日海さんは、宝塚歌劇ならではであり、明日海さんならではの謙信を披露したいと意気込んでいた。「花組に異動してから最初の公演なので、緊張感をエネルギーに変えて頑張りたいです！」と力強く語った。

　鈴木さんは、ゲームのファンタジーをいかに舞台にするかがポイントだと思っているという。また和製だが、独特のコスチュームを生かした演出にしたいとも考えているようだ。物語は幸村にスポットを当てたもので、史実にある程度基づいたエピソードを混ぜることを考えているとのこと。幸村がまだ生まれていなかった“川中島の戦い”において、「戦いを通して、男の生き方や葛藤を出していきたい。“歌と踊りとロマン”という宝塚歌劇ならではの要素を入れた『戦国BASARA』を作りたい」と語っていた。

　役者陣に対して、衣装や役についての質問が記者から上がった。蘭寿さんは「（正直）動きにくいです」と笑いながら回答。座っているのも大変だが、作り込まれているために、最初に見た時に興奮したという。殺陣（たて）がどうなるのか緊張しているようだが、自分が遊んでユーザーがハマるのがわかったという『戦国BASARA』のよさと、宝塚のよさを出したいと意気込みをあらわにした。

　演じるいのりがカワイらしい衣装のため、蘭乃さんはうれしいと感じているという。オリジナルキャラということで、「見ているお客さんが共感できるような役作りをしたい」と考えているとのこと。

　謙信の衣装について明日海さんは、「密閉されているために、熱いです（苦笑）」とコメント。役作りとしては男性キャラの中にいて、中世的な面を出していきたいと感じているようだ。ただし、ゲームは未プレイのために現在公開中の“宝塚歌劇 月組演『ベルサイユのばら』-オスカルとアンドレ編-”が終わり次第、ゲーム漬けになってキャラクターを把握するとのこと。

　ゲーム中に流れている音楽や、そのアレンジ曲も取り入れて演出していくという“宝塚歌劇 花組公演 ミュージカル・ロマン『戦国BASARA』-真田幸村編-”。鈴木さんは「日本ならではの勢いやゲーム中のロックな部分を含めて演出していきたい。若き虎・真田幸村を宝塚歌劇なりに描いていくので期待してください」とコメントして、発表会をまとめた。

▲出演者一同。上演期間は6月15日～7月1日で、4月21日よりチケットの前売開始される。興味を持った人、シリーズのファンはチェックしてみては？

　なお、制作発表会に先駆けて、主演の3人によるショートパフォーマンスが展開。短い時間ではあったが、歌とダンスが加わった宝塚歌劇による『戦国BASARA』の世界の一端を感じられたので、その一部を掲載する。

■“宝塚歌劇 花組公演 ミュージカル・ロマン『戦国BASARA』-真田幸村編-”概要
【上演期間】2013年6月15日～7月1日
【会場】東急シアターオーブ
【チケット価格（税込）】S席 8,500円、A席 6,000円、B席 3,000円
【チケット取扱プレイガイド】宝塚歌劇オンラインチケット、TBSオンラインチケット、Bunkamuraオンラインチケット、Bunkamuraチケットセンター、チケットぴあ、CNプレイガイド、ローソンチケット、e＋（イープラス）にて2013年4月21日より前売開始
【主な配役】
　真田幸村：蘭寿とむ
　いのり：蘭乃はな
　上杉謙信：明日海りお
【原作・監修・制作協力】株式会社カプコン
【脚本・演出】鈴木圭
【主題歌】千住明
【制作・著作】宝塚歌劇団
【主催】TBSテレビ・TBSラジオ・阪急電鉄／特別協力：Bunkamura

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関連サイト

• 宝塚歌劇公式サイト
• 『戦国BASARA』シリーズ公式サイト