2013年3月28日(木)
『電撃PlayStation』では、Vol.538(3月14日発売号)、Vol.539(3月28日発売号)の2号連続で、ゲームメーカーへのアンケートやクリエイターインタビューなど、PS4に関する緊急取材を実施した。ゲームの未来に関する貴重な意見を聞くことができたので、電撃オンラインでも2日連続でそれらを紹介していこう。“Part1-1”および“Part1-2”に続く今回の“Part2”では、3人のクリエイターへのインタビューを掲載。彼らの発言から、PS4というハードを想像してみよう。
▲グラスホッパーマニファクチュア CEO・須田剛一氏。 |
――まず初めに、PS4の発表を受けての率直な感想をお聞かせください。
今回“PlayStation Meeting 2013”の会場がニューヨーク、そして開催時間は日本では午前中でしたよね。このことから、僕らの市場は世界であるということを無意識に感じさせられました。また、その第一線で作品を作っていくということを強く意識しましたね。
――PS4はSCEAが中心となり、アメリカ市場とユーザーを意識したハードという印象です。性質が異なる日本市場においては、PS4はどうなると思いますか?
アメリカ市場であるということはあまり意識していません。全世界のゲームユーザーに向けて、新しいゲームを提供できる場がPS4であるということ。そして、その点がプレイステーションの姿形であると感じました。
――PS4の開発環境については、いかがでしょう?
PCベースとなり、PS3に比べて開発しやすくなったので、現場のスタッフは喜んでいます。
――PS4の機能や要素でひかれた部分は?
DUALSHOCK 4に搭載された“SHAREボタン”やクラウドサービスといった、次の時代の遊びを提供する要素については、非常に関心を持ちました。
――発表された5つのキーワード(Simple/Immediate/Social/Integrated/Personalized)で、須田さんがもっとも気になったのはどれでしょうか。
“Integrated”、すなわち統合ですね。どこまで、なのかが気になります。
――この他のキーワードでは“Social”の機能が1つの柱として掲げられています。これに関してはどのようなイメージをお持ちですか?
ユーザー体験の共有化や共感化が、できるだけ早く、安易に行えるようになるという印象です。じっくり腰を据えて遊んでいるゲームの数フレームの中に、ソーシャルが提供されるというイメージを持ちました。
――ゲームクリエイターとして、PS4でゲームを作ってみたいと思える部分はどこでしょうか? また、須田さんが個人的にPS4に期待していることを教えてください。
期待している部分は、「1つのプロダクトを企画から立ち上げて完成させ、育て上げた先にも、まだまだ多くのサービスが用意できるのではないか」ということですね。コンテンツ自体の寿命が飛躍的に伸びると思うので、そこに期待しています。
→続いて、マルチクリエイターとして活躍する
MAGES.の志倉千代丸氏にインタビュー!(2ページ目)
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