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2013年4月10日(水)

有川浩さんの代表作『図書館戦争』が初の実写化! 4月27日より全国東宝系劇場にて公開

文:megane

 2006年に刊行され、ベストセラーとなった有川浩さんの代表作『図書館戦争』。コミック化、TVアニメ化、劇場アニメ化に続き、ついに実写として公開される。

『図書館戦争』

 『図書館戦争』の舞台は、昭和から平成ではなく“正化(せいか)”という時代に移った日本。この世界では、国家によるメディアの検閲が正当化されており、それに対抗すべく“知る権利”や“本を読む自由”を守るために戦う自衛組織“図書隊”が結成されていた。国家権力で銃器を手にした“メディア良化隊”と日夜激しい攻防戦を繰り広げながら、時に笑い、時に泣き、時には恋にも落ちる。『図書館戦争』シリーズは、隊員たちのそんな奮闘ぶりが描かれている。

『図書館戦争』 『図書館戦争』 『図書館戦争』

 メインキャラクターの堂上篤は岡田准一さんが、笠原郁には榮倉奈々さんがそれぞれキャスティングされている。物語を彩るその他のキャラクターにも豪華かつ原作に忠実なキャスティングがされており、笠原郁の同期の情報屋・柴崎麻子には栗山千明さんが、同じく同期のクールな超エリート・手塚光には福士蒼汰さんが、そして映画オリジナルキャラクターとして登場する基地司令・仁科巌には石坂浩二さんが採用されている。

『図書館戦争』 『図書館戦争』
▲榮倉奈々さんが演じる笠原郁。
『図書館戦争』 『図書館戦争』
▲郁の同期である柴崎麻子(左)を演じるのは栗山千明さん。▲堂上班の副班長・小牧幹久を演じるのは田中圭さん。
『図書館戦争』 『図書館戦争』
▲郁の同期で超エリートの手塚光を演じるのは福士蒼汰さん。▲オリジナルキャラクターである司令の仁科巌を演じるのは石坂浩二さん。

■□■ STORY ■□■

 正化(せいか)31年、あらゆるメディアを取り締まる法律“メディア良化法”が施行され30年が過ぎた日本。公序良俗を乱す表現を取り締まるために、武力も厭わぬ検閲が正当化されていた――。

 そんな時代でも読書の自由を守るため、その検閲に対抗すべく生まれた図書館の自衛組織“図書隊”に笠原郁(榮倉奈々)が入隊する。高校時代に読みたい本と自分を助けてくれた図書隊員を“王子様”と憧れての入隊だった。ところが、担当教官の二等図書正・堂上篤(岡田准一)は事あるごとに厳しく指導をする鬼教官で、郁の憧れの王子様図書隊員のことも「あさはかで愚かな隊員だ」とバッサリ。

 激しく反発する郁だが、堂上は厳しく突き放しながらも絶妙のタイミングでフォローを入れつつ郁を育てる。そのツンデレ訓練のおかげか、郁は女性初の図書特殊部隊(ライブラリータスクフォース)に配属される。堂上や小牧幹久(田中圭)の下で、同期の超エリート・手塚光(福士蒼汰)にコケにされたり、業務部の美人同期・柴崎麻子(栗山千明)に励まされたりしながら、ハードな訓練と図書館業務をこなす。そんな日々の中で、なぜだか郁は優しかった王子様とは正反対の堂上のことが段々と気になる存在になっていく……。実はその裏には堂上には郁には絶対に言えない秘密があったのだった。

 ある日、“メディア良化法”にかかわるあらゆる報道資料が残っている小田原の情報歴史図書館が閉館されることになり、その全資料が関東図書隊に移管されることとなる。その報道資料は、法成立にかかわる真実さえをも明るみにするものだと言われており、その事実をもみ消したいメディア良化委員会が喉から手が出るほど欲しがるもの。その資料受け渡しの日が図書隊と良化隊との全面戦争の日となるのは避けられないものとなってくる。

 ところが、危険な前線に立つべきタスクフォースの一員であるにもかかわらず、郁は突然戦闘配備から外され、図書基地司令・仁科巌(石坂浩二)の護衛を命じられる。ショックを隠せない郁に、堂上は何の言葉もかけようとしない。

 本を守るための過去最大の戦闘が始まるそのとき、堂上の耳にもう1つの思わぬ事件が知らされる……。

 はたして堂上を襲った思わぬ事件とは?
 堂上は本を、自由を、そして郁を守れるのか?
 愛と自由を守るための戦いが今始まる――。

『図書館戦争』 『図書館戦争』
『図書館戦争』 『図書館戦争』 『図書館戦争』

■□■ キャラクター紹介 ■□■

●堂上 篤(どうじょう あつし):岡田准一
 関東図書基地・図書特殊部隊 二等図書正

 図書隊のエリート部隊・図書特殊部隊に所属している優秀な図書隊員。実は内面は熱く激しい心の持ち主なのだが、普段は冷徹とも言えるくらいの切れ味で仕事を捌き、新人を厳しく鍛える鬼教官。なぜか郁には特に厳しくあたる。

●笠原 郁(かさはら いく):榮倉奈々
 関東図書基地・図書特殊部隊 一等図書士

 高校時代に自分の好きな本を守ってくれた図書隊員を“王子様”と憧れて、図書隊に入隊してきた熱血新米隊員。男子顔負けの身体能力で、女性初の図書特殊部隊に配属されるも、担当教官の堂上にしごき倒される。直情タイプではあるが、恋には純情な乙女でもある。

●小牧幹久(こまきみきひさ):田中圭
 関東図書基地・図書特殊部隊 二等図書正

 正論を吐かせたら右に出る者はいないほどの図書特殊部隊の理論派隊員。堂上班の副班長であり、バディでもある。優しい微笑みで新人指導をフォローする。時に笑い上戸になる。

●手塚 光(てづか ひかる):福士蒼汰
 関東図書基地・図書特殊部隊 一等図書士

 新人きってのエリート隊員。新隊員ながら郁とこの手塚だけが図書特殊部隊に抜擢される。堂上に憧れており、その堂上に子供のようにくってかかる郁がとにかく目障りだったが……。

●折口マキ(おりぐちまき):西田尚美
 週刊『新世相』編集部記者

 検閲に屈しない姿勢を貫く週刊誌『新世相』の敏腕記者。メディア良化法には常に批判的。玄田とは大学の同期であり、よき同志でもある。

●玄田竜助(げんだりゅうすけ):橋本じゅん
 関東図書基地・図書特殊部隊隊長 三等図書監

 堂上や郁の所属する図書特殊部隊の隊長。堂上も苦笑してしまうほどの、言い出したら聞かない豪腕タイプだが、情には厚い。

●柴崎麻子(しばざきあさこ):栗山千明
 武蔵野第一図書館・業務部 一等図書士

 入隊してきたときに男子隊員の間で話題になった程の新人美人隊員。八方美人な性格を活かし隊内でのあらゆる情報に精通する情報屋。寮では郁と同室で、よき理解者でもある。

●仁科 巌(にしないわお):石坂浩二
 関東図書基地・基地司令 特等図書監

 図書隊の創設者。“日野の悪夢”と言われる過去の図書館襲撃事件で片足を失っている。柔和な微笑みの中にも強い芯を持つリーダー(原作者のたっての希望により、仁科は映画オリジナルのキャラクターになっている。原作における図書隊創設者・稲嶺和市というキャラクターは、本映画において故・児玉清が写真出演している)。

■『図書館戦争』
【公開日】2013年4月27日 全国東宝系
【出演】(敬称略)
岡田准一、榮倉奈々、田中圭、福士蒼汰、栗山千明(特別出演)、石坂浩二 他
【監督】佐藤信介
【原作】有川浩(角川文庫)

(C)“Library Wars” Movie Project

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