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2013年4月18日(木)

『怒首領蜂最大往生』は本当に5月30日に発売できるのか!? ケイブ浅田&池田コンビに聞くXbox 360モード開発秘話

文:megane

 ケイブより5月30日に発売されるXbox 360用ソフト『怒首領蜂最大往生』。本作のキーマンである浅田誠プロデューサーと、結果的に今回もキーマンになってしまった池田恒基取締役のインタビューをお届けする。

『怒首領蜂最大往生』

 今回のインタビューでは、超限定版の詳細やシステム周りがついに公開された“Xbox 360モード”、5月5日に行われるイベント“ケイブ祭り”についてなどを伺っている。

 なぜ目玉である新モードの公開がここまで遅れていたのか? そこには通常では考えにくい、想像を絶する理由があった。

『怒首領蜂最大往生』

■止まらぬ仕様変更で自らの首をしめる浅田プロデューサー

――それでは今回も『怒首領蜂最大往生』についてお話をお聞かせください。

浅田さん(以下敬称略):まず、超限定版の内容がようやく決まりました。これまで公開していた特典の情報に、今回は3つの特典を加えています。

 1つ目は“トレセツ”と呼ばれる下敷きで、2つ目はPCに貼れるようなA4サイズのステッカー3枚組、3つ目は主題歌を歌ってもらっている平野綾さんのシングルCDです。超限定版に同梱される特典は、以上の3つに設定資料集、サントラCD2枚を加えた6つになります。

『怒首領蜂最大往生』
『怒首領蜂最大往生』
▲ケイブ 浅田誠プロデューサー

――とはいえ、これが発表される時点では超限定版の予約は終わってしまっているのでは……。

浅田:そこは本当に申し訳ないところですね……。今回、ケースをスティールブックケースという缶のタイプで作っていまして、少しだけ発注を増やすということができないという事情があります。

――それでは本作のゲーム内容について、改めて教えてください。

浅田:とりあえず昨日の夜ですね、仕様が変更になって説明書の書き直しが必要になりました。

――え、昨日の夜ですか?

浅田:そんなわけでテンションガタ落ち中なんですよ。

池田さん(以下敬称略):いやいや、仕様を変えるって言ったのはキミでしょう(笑)。こちらはそれに応えただけだよ。変えていいのかなあ? と思いながら、でも変えてくれというから……。

■Xbox 360モードに加えて、調整されたVer1.5の存在が判明

――いつもながらヒヤヒヤする進行状況ですね(笑)。それはさておき、本作のゲームモードにはどういったものが用意されているのでしょうか?

浅田:Xbox 360版の『怒首領蜂最大往生』は、新たに追加される“Xbox 360モード”がメインのモードとなります。これまでのケイブのSTGだと、Xbox 360モードというのは、アーケード版を高画質にしたものでしたが、今回はストーリーをメインとするまったく新しいモードになっています。

『怒首領蜂最大往生』
▲本作の中心となるモードの“Xbox 360モード”。

 従来のXbox 360モードにあたるものは“HDモード”という名前になっています。そして今回はもう1つ新しいモードを用意しているんです。それが“Ver1.5”というモードです。あとはこれまでと同じ初心者向けの“ノービスモード”。それにモードとは別にショップやギャラリー、チームスコアタックといった機能が搭載されています。

『怒首領蜂最大往生』 『怒首領蜂最大往生』
▲アーケード版を高画質化した“HDモード”。▲アーケード版にさまざまな修正を加えて再調整した“Ver1.5モード”。
『怒首領蜂最大往生』 『怒首領蜂最大往生』 『怒首領蜂最大往生』
▲初心者向けの“ノービスモード”。▲アイテムの購入ができる“ショップ”。▲イラストなどが見られる“ギャラリー”。

 ショップでのアイテムの購入は、ゲーム内で入手できるポイントを使用します。本作にはミッションなどが用意されていて、このミッションをクリアするとポイントが入手できます。これらを使ってアイテムを購入していくということですね。

 こういったショップやギャラリー的な要素は、これまでケイブのSTGには搭載されていなかったのですが、実験的にやってみようということで搭載しています。ゲーム外での課金については、やはり本作はパッケージソフトなので、あくまでゲーム内だけで終わらせたいということで採用していません。

 また、チームスコアアタックについては、日本マイクロソフトさんの協力により実現した部分が大きいですね。基礎的な部分は、日本マイクロソフトさんのほうで作ってもらって、それをケイブ側の開発でソフト内に組み込んだという形になります。

池田:時期的には9月か10月くらいだったかね。

浅田:そうですね。そのあたりに日本マイクロソフトさんと打ち合わせをする機会があって、そこでこういう機能を作りたいみたいな話をしていたんですよ。ただ、うちにはそこまで作る人的余裕がないという話をしたら、日本マイクロソフトさんのほうで3週間くらいで作ってくれました。

 その勢いで実績3000くらい付けさせてくれ、と無茶ぶりしてみましたが、やっぱり無理でしたね(笑)。

土壇場での仕様変更にモードの追加。現在の完成度は?→(2ページ目へ)

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