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2013年4月30日(火)

『サイコブレイク』の三上真司氏に聞くスペシャルインタビュー! “狂った世界”を打ち破る新作サバイバルホラー

文:チョロ松

 世界的な人気を誇る『バイオハザード』の生みの親として知られるゲームクリエイター・三上真司氏。その三上氏が率いるTango Gameworksの最新作となるのが、『サイコブレイク』だ(※海外では『The Evil Within』としてリリース予定)。

『サイコブレイク』

 発売時期は2014年。対応プラットフォームは、PS3/Xbox 360/PC、そしてPS4やその他の次世代機が予定されている。

 そのデモプレイをお披露目するプレゼンテーションが、Tango Gameworksの社内にて開催された。ディレクターを務める三上真司氏、そしてプロデューサーの木村雅人氏、アートディレクターの片貝直紀氏へのインタビューを交えて、その模様をお伝えしよう。

『サイコブレイク』 『サイコブレイク』

■ビジュアルと音響から生まれる恐怖とは!? 三上氏が実演するデモプレイ

 どんよりとした雲の下、降りしきる雨の中にたたずむ古めかしい病院の建物。門の内側の広場には何台もの警察車両が乱雑に駐車されており、何か事件が起こったことを物語っている。そこへ、主人公と同僚たちの乗り込んだ1台の車が到着する――。

『サイコブレイク』

 三上氏自身の操作によるデモプレイは、ゲーム冒頭のこんなシーンからスタートした。主人公となるのは、精悍な顔つきをした刑事・セバスチャン。彼らが病院のロビーに足を踏み入れると、そこは幾人もの犠牲者が倒れる、むごたらしい大量殺人の現場となっていた。

 わずかに残った生存者の救護を同僚に任せ、病院内を監視するモニター室へと向かうセバスチャン。彼はそこで、尋常ではない動作で次々に犠牲者を襲う、影のような人物の姿を目撃する。

 フードの下からのぞく異様な目つきで、モニターカメラの先にいるセバスチャンをにらみつける謎の男。次の瞬間、その男は間を置かずにセバスチャンの背後へ現れ、アイスピックのような凶器で彼を襲った――。

 三上氏の説明によれば、カットシーンとゲームプレイの部分は可能なかぎりシームレスになるよう、気を配って開発しているとのこと。デモプレイでは、この後に続く脱出シーンと、もう1つのシーンを見ることができた。蓄音機から聞こえてくるクラシック音楽、肉切り包丁で刻まれる犠牲者の悲鳴、そしてチェーンソーを手にセバスチャンを追ってくる巨体の男。この脱出シーンでは、必要な道具を見つけて危機を逃れる、敵の監視をかいくぐって先へ進む、怪我した足を引きずりながら逃走するなどの緊迫した状況を、臨場感たっぷりに味わえた。

『サイコブレイク』 『サイコブレイク』

 もう1つのシーンは、セバスチャンのいる小屋を襲撃してくる無数の敵を、銃やトラップを使って撃退するという状況。撃った箇所によって敵のリアクションが異なる、トラップを仕掛けた場所に敵を誘導して一掃できるなどの要素が、実際のプレイを通じて紹介された。

『サイコブレイク』 『サイコブレイク』

 そして地下室から不思議な通路に迷い込み、その先に待ち構える不気味な長い髪の敵と対峙するところで、デモプレイは終了。リアルかつ細密なグラフィック以上に、薄気味悪く、かつショッキングな効果音が印象的で、「怖い!」という感覚をいやというほど思い知らされた。

 次のページからは、三上氏をはじめとするメインの開発スタッフに、『サイコブレイク』がどんなゲームになるのかを語ってもらっているので、ぜひご一読を!

→木村プロデューサーと片貝アートディレクターが
“三上真司ならではのゲーム作り”を語る!(2ページ目へ)

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