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2013年4月24日(水)

【まり探】『名探偵コナン』初のザッピングAVG! 3DS『名探偵コナン マリオネット交響曲』の開発者にインタビュー

文:まり蔵

 まり蔵探偵事務所

 新作旧作問わず、さまざまなミステリー・ホラー・サスペンス系のアドベンチャーゲームを紹介していく“まり蔵探偵事務所”。4月25日にバンダイナムコゲームスから発売される3DS用ソフト『名探偵コナン マリオネット交響曲(シンフォニー)』の開発陣に、所長のまり蔵がインタビューを行いました。

『名探偵コナン マリオネット交響曲』

 本作は、TVアニメ『名探偵コナン』を原作とするゲーム。ウォーターフロントにある超高層展望ビル“クローバーヒルズ”で巻き起こる、さまざまな事件を解決していくミステリーアドベンチャーです。シリーズ初のザッピングシステムが搭載され、主人公の江戸川コナンだけでなく、服部平次や毛利蘭、怪盗キッドなど複数のキャラクターの視点から、事件の真相に迫っていきます。

 本作の開発陣にインタビューをするため、開発元のスパイク・チュンソフトにお邪魔してきました。お話を伺ったのは、バンダイナムコゲームスの井畑文子プロデューサーとスパイク・チュンソフトの佐々木駿ディレクター。物語の注目ポイントや新システムの詳細、開発裏話などいろいろと聞いてきましたので、本作が気になっている人はぜひチェックしてください!(※インタビュー中は敬称略)

『名探偵コナン マリオネット交響曲』
▲バンダイナムコゲームス 井畑文子プロデューサー(左)と、スパイク・チュンソフト 佐々木駿ディレクター(右)。

■物語のテーマはコッテコテですが“絆”です

――まず、本作のコンセプトについて教えてください。

佐々木:今回のコンセプトは“チーム戦”です。今までのシリーズ作品は、基本的にコナンが主役で事件をどんどん解決していくという形でしたが、今作ではキャラクターの視点を切り替えていく“ザッピング”を取り入れ、他のキャラもメインになるようにしました。「みんなで1つの事件を解決しよう」というのがテーマになっています。

――ターゲット層はどの辺りでしょうか?

井畑:前作、前々作は、アニメをリアルタイムで見ているような小中学生をメインターゲットにしていましたが、今作は大人向けに一新しました。原作が来年20周年ということもあり、子どもはもちろん、コミックを連載初期から読んでいる大人も含めて盛り上げていきたいなと思っています。

――サンプル版をプレイさせていただきまして、ボリュームがすごくあるなという印象だったのですが、クリアまでの時間はどのくらいを想定して作られたのでしょうか。

佐々木:元々は、10時間くらいを念頭に置いて制作していました。遊んでいてなるべく中だるみをさせたくなかったので、楽しくガンガン進めていけるプレイ時間で、中身を凝縮させた1本にしたいなと思って10時間程度を目安にしていたんですが、作っているとどんどん入れ込んじゃって、結局15時間くらいになっちゃいましたね。

井畑:イベントを丁寧にこなしてやり込んでいくと、最終的には20時間くらいになるかもしれません。

――なるほど。今回のストーリーのテーマを教えていただけますか?

佐々木:コッテコテですが“絆”です!

井畑:おおっ!(笑)

佐々木:前提としてザッピングがあり、コンセプトの“チーム戦”を感じさせるためには、個々の物語だけじゃなく横のつながりを重視した物語を構成しないといけないだろうと思っていまして、その中で自然に“絆”というのができ上がりました。

――本作では、ザッピングによってキャラクターの視点が次々と切り替わりますが、シナリオを構築する際に苦労した点や気をつけた点はありますか?

佐々木:視点が変わるということはプレイしているキャラクターが変わるので、自分の中では主役が変わるということと捉えていました。ですからコナンだけではなく、メインとなるキャラそれぞれに物語の起承転結を作ってシナリオを作るということは注意した点ですね。

――かなり複数の視点で物語が語られるので、整合性の部分でも苦労されたのではないかと想像していたのですが。

井畑:時間軸の見せ方は、特に気を付けたところですね。タイムラインなど、視覚的にわかりやすいシステムを用意したりして。私もプレイしていて時間軸で混乱しかけましたが、最終的に落ち着いてよかったです(笑)。

――今作のストーリーにおける注目ポイントはどこでしょうか?

佐々木:コナンがかっこよく謎を解いたり、平次と和葉がイチャイチャしたり、少年探偵団がドジを踏んだり、そういう『名探偵コナン』の“お約束”を大事にして、入れるようにしました。

――おふたりのお気に入りのシーンを教えていただけますか?

佐々木:うーん、ちょっとネタバレになるかもしれないのですが、コナンがとある人物を命懸けで助けるシーンがあるのですが、そこから先の展開が最高に盛り上がりますので、ぜひ楽しみにしていただければと!

井畑:今回、新一は操作キャラではないのですが、新一と蘭の恋愛エピソードがちょこちょこ出てきますので、女性ファンにはよろこんでいただけるのではないかと思っています!

『名探偵コナン マリオネット交響曲』 『名探偵コナン マリオネット交響曲』 『名探偵コナン マリオネット交響曲』
▲ストーリーには、『名探偵コナン』のファンならついニヤニヤしてしまうようなエピソードがふんだんに盛り込まれている。

→次のページではキャラクターや声優について伺いました。(2ページ目へ)

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※画面は開発中のものです。

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