2013年4月24日(水)
ここでは、『神咒神威神楽』ファンは絶対に気になるだろう追加章のスクリーンショットをちょっとだけお見せしようと思います。すべての追加章を体験した感想としては、龍明の章とグランドエンディングが最高! 『Dies irae』と『神咒神威神楽』のファンは絶対にプレイしたほうがいいと断言できます。
龍水の成人の儀がメインに描かれるエピソード。バトルもあり、インタビューで少しだけ触れた夜行の知られざる能力も明らかに? 個人的には、龍水と夜行を掘り下げる修行編、という印象を受けました。
こちらは宗次郎、紫織、刑士郎、咲耶がメインに描かれる追加エピソード。本編中では割と珍しい宗次郎&咲耶、刑士郎&紫織のやり取りを楽しむことができます。
黄金のあの方が何回も登場してちょっと笑いました(笑)。とはいえ、物語の根幹に少し触れる内容なので、『Dies irae』と『神咒神威神楽』のことを知っている人向けの話という印象でした。ただ、何も知らない場合でも主人公たちと同じ視点に立って楽しめるので、問題ないでしょう。
東征戦争が終わった後に、メインメニューの“外伝”で読むことができる追加エピソード。夜都賀波岐側の仲間内の空気というか、本編と比べてだいぶ平和なやり取りに和みます。これを描くことによって、より本編に深みが増したと思える良追加章でした。
グランドエンディングだけはもちろん見せられません(笑)。これは製品版で楽しんでほしいのですが……少しだけ感想を述べると、『Dies irae』と『神咒神威神楽』を最後までプレイしていてよかったと心から思える、涙なくしては読めないエピソードでした。これを読み終わってようやく、彼らの物語が終わったんだと実感できた気がします。
正直なことを言うと、『Dies irae』は自信を持って他人に布教できるけど、『神咒神威神楽』はいろいろな事情から大手を振ってオススメはできない作品、というのがPC版プレイ当時の印象でした。しかし、『神咒神威神楽』はシリーズの知識を得れば得るほど、そして周回プレイを重ねれば重ねるほど深みを増していくスルメゲーです。
シリーズものということで取っつきにくいところもありますが、キャラ、シナリオ、音楽、イラストと個々の要素は間違いなく水準以上。特に素晴らしいのは、やはりキャラですね。偉い人の言葉に「役者がよければ芝居は至高」というものがありますが、余りあるキャラの魅力と個々人のドラマが作品を大いに盛り上げています。
追加章のおかげで全体のクオリティも増しているので、すでにPC版をプレイした人でも、PS Vita版か6月28日に発売される全年齢対象PC版の購入をオススメしたいです。
▲激しいバトルやシリアスな展開だけでなく、ギャグも散りばめて物語に緩急をつけているところもよいところ。ヌキヌキポンバンザイ! |
●ごえモン プロフィール
ADVや美少女ゲームをこよなく愛する電撃オンラインの編集。“春のレビュー祭り”の企画者。『Dies irae』の大ファンだが、何も情報を収集せずに『神咒神威神楽』をプレイし、東征での戦闘シーンや夜刀様の登場に驚愕。興奮しすぎて、そこから一睡もせずにクリアまで進めたとかいないとか。正田さんの作品を特集することを糧に生きている節がある。『相州戦神館學園 八命陣』も移植されないかなぁ……。
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